原色の鮮やかな大輪の花で、南国の夏を彩るハイビスカス。和名をブッソウゲ(仏桑花)といい、5〜10月の長い期間、次々と花を咲かせます。この記事では、ハイビスカスの特徴・3つの系統の違い・育て方・冬越し・剪定と増やし方を表でわかりやすく解説します。
この記事の結論(3行まとめ)
① ハイビスカスはアオイ科フヨウ属の熱帯花木。和名ブッソウゲ(仏桑花)。花は一日花
② 系統は在来系・ハワイアン系・コーラル系の3つ。暑さ・寒さへの強さが異なる
③ 開花期は5〜10月。耐寒性が弱いので冬は暖かい室内の窓辺へ。剪定は4月か10月
ハイビスカス(ブッソウゲ)とは?




ハイビスカスはアオイ科フヨウ属の熱帯花木で、原産地はハワイ諸島、モーリシャス島。和名はブッソウゲ(仏桑花)で、沖縄ではアカバナなどとも呼ばれます。鉢植えでは高さ30cmほどのものが多い一方、沖縄などで地植えされた株は3mほどにもなります。
| 学名 | Hibiscus(沖縄でブッソウゲと呼ばれるのは H. rosa-sinensis) |
| 科・属 | アオイ科・フヨウ属 |
| 和名・別名 | ブッソウゲ(仏桑花)、アカバナ(沖縄) |
| 原産地 | ハワイ諸島、モーリシャス島 |
| 樹高 | 0.5〜2m(鉢植え) |
| 開花期 | 5〜10月 |
| 耐寒性 | 弱い |
| 特性 | 常緑性で開花期が長い。花は一日花 |
花の寿命はほとんど1日限りですが、大輪の品種や涼しい季節には2日もつこともあります。次々とつぼみが上がるので、長い期間花を楽しめます。
3つの系統の違い
| 系統 | 品種例 | 花 | 暑さへの強さ |
|---|---|---|---|
| 在来系(オールドタイプ) | ‘ペインテッド・レディ’ | やや小さめ。色の変化は少ない | 普通。夏でもよく咲く丈夫な品種 |
| ハワイアン系 | ‘マドンナ’ | 大輪で花色の変化に富む | やや弱い。30℃を超えるとほとんど開花しない |
| コーラル系 | ‘スノー・フレーク’ | 小さく、下向きに咲く | 強い。ただし寒さにやや弱い |
丈夫さを重視するなら在来系、大輪の華やかさならハワイアン系がおすすめです。ハワイアン系は夏の暑さに弱いので、真夏は半日陰に移しましょう。
ハイビスカスの年間栽培カレンダー
| 時期 | 株の状態 | 主な作業 |
|---|---|---|
| 4月 | 生育開始 | 剪定(適期)。在来系・ハワイアン系のさし木は4月中旬から |
| 5〜6月 | 開花 | 植え替え・庭への植えつけ(適期)。さし木 |
| 7〜9月 | 開花 | 水切れに注意。ハワイアン系は半日陰へ。鉢増しは9月まで。コーラル系のさし木は9月まで |
| 10月 | 開花 | 剪定(適期)。庭植えの掘り上げは10月いっぱいまで |
| 11〜3月 | 休眠ぎみ | 暖かい室内の窓辺で管理。水やりは控えめに |
ハイビスカスの育て方
置き場所・冬越し

ハイビスカスは日当たりのよい場所を好みます。夏に株が弱っているときやハワイアン系は半日陰へ移します。耐寒性が弱いので、冬は暖かい室内の窓辺で管理します。5〜10月は庭植えも可能で、霜がほとんど降りない地域では戸外でも冬越しできます。
水やり
| 季節 | 水やりの目安 |
|---|---|
| 春〜秋 | 鉢土の表面が乾いたら与える。開花中は水切れに注意 |
| 冬 | 控えめにする |
用土・肥料
用土は水はけのよい赤玉土小粒7・腐葉土3などの配合土。6号鉢以上は赤玉土を中粒にします。肥料は春〜秋の成長期に、化成肥料を規定量よりやや多めに施します。夏に株が衰えているときは化成肥料を控え、薄めの液体肥料にします。
植え替え
購入後は一回り〜二回り大きい鉢へ植え替え、その後は1〜2年に1回が目安です。適期は5〜6月。根を切らずに用土を足す「鉢増し」なら9月までできます。
剪定

剪定の適期は4月か10月です。成長期に強く切ると、長期間花が咲かなくなるので注意しましょう。
ハイビスカスの増やし方
| 方法 | 適期 | ポイント |
|---|---|---|
| さし木(在来系・ハワイアン系) | 4月中旬〜6月 | 枝を10cmほど切ってさす。用土は鹿沼土や赤玉土 |
| さし木(コーラル系) | 5〜9月 | 同上 |
| つぎ木 | - | ハワイアン系はさし木が難しく性質も弱いものが多いので、丈夫な在来系に接ぐのが一般的 |
- STEP1枝を切る
充実した枝の先端を10cmほど切ります。
- STEP2葉を減らす
下葉を取り、残す葉も大きければ半分に切って蒸散を抑えます。
- STEP3用土にさす
湿らせた鹿沼土や赤玉土にさし、明るい日陰で乾かさないよう管理します。
- STEP4鉢上げ
根が十分に出たら、一般の用土で鉢に植えつけます。
病害虫と対策
| 症状 | 主な原因 | 対策 |
|---|---|---|
| 花や葉に褐色の斑点が黒く広がる | 炭疽病 | 病気の部分を取り除く |
| 株が急にしおれる | 立枯病(過湿や水切れで根が傷む) | 水やりを見直し、過湿と水切れを避ける |
| 新芽に小さな虫 | アブラムシ | 見つけしだい駆除 |
| 葉が巻かれる | ハマキムシ | 巻いた葉ごと取り除く |
| 葉がかすれる・花が傷む | ハダニ、アザミウマ | 早めに駆除 |
| 枝に白い虫 | カイガラムシ | こすり落とす |
よくある質問(FAQ)
Q. 花が1日でしぼんでしまいます。
A. ハイビスカスは一日花で、花の寿命はほとんど1日限りです。涼しい季節や大輪の品種は2日もつこともあります。
Q. 真夏に花が咲かなくなりました。
A. ハワイアン系は30℃を超えるとほとんど開花しなくなります。半日陰に移し、涼しくなるのを待ちましょう。
Q. 冬は外に置いても大丈夫?
A. 耐寒性が弱いので、霜がほとんど降りない地域を除き、冬は暖かい室内の窓辺で管理します。
まとめ
- ハイビスカス(ブッソウゲ)はアオイ科フヨウ属の熱帯花木。花は一日花
- 在来系は丈夫、ハワイアン系は大輪だが暑さに弱い、コーラル系は暑さに強い
- 日当たりを好み、開花中は水切れに注意。冬は暖かい室内へ
- 植え替えは5〜6月、剪定は4月か10月(成長期の強剪定は避ける)
- さし木(4月中旬〜)やつぎ木で増やす
ほかの花の育て方は、アジサイやチェリーセージの記事もあわせてご覧ください。


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