矢じりのような形の葉がかわいらしい観葉植物、シンゴニウム。日陰にも比較的強く、小さな鉢から育てられるので、室内のグリーンとして人気です。この記事では、我が家で育てているシンゴニウムの写真とともに、特徴と種類、置き場所・水やり・肥料・植え替え、さし芽と株分けでの増やし方、病害虫、ペットへの注意点を表でわかりやすく解説します。
この記事の結論(3行まとめ)
① シンゴニウムは熱帯アメリカ原産のサトイモ科のつる性植物。若い葉は矢じり形で、成熟すると切れ込みが入る
② 一年中、直射日光の当たらない半日陰で。寒さに弱いので冬は室内で乾かし気味に
③ さし芽・株分けで増やせる。適期は5月中旬〜8月。樹液でかぶれることがあるので手袋を
シンゴニウムとは?特徴と基本データ


シンゴニウムは、熱帯アメリカに約35種が自生する、サトイモ科シンゴニウム属の常緑のつる性植物です。暑さには強い一方、寒さには弱い性質があります。
日本で売られている株の多くは若い株です。若い葉は矢じり形から卵形で切れ込みがありませんが、株が成熟すると葉が大きくなり、鳥の足のように3〜13に裂けます。花は白い仏炎苞(ぶつえんほう)に包まれて咲きます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 学名 | Syngonium |
| 分類 | サトイモ科シンゴニウム属(約35種) |
| 原産地 | 熱帯アメリカ |
| 草丈 | 5cm〜数m |
| 性質 | 常緑、つる性、日陰でも育つ |
| 耐暑性 / 耐寒性 | 強い / 弱い |
| 増やし方 | さし芽、株分け |
我が家のシンゴニウム


我が家のシンゴニウムは、葉がピンクがかった色をしています。鉢植えで、ほかの観葉植物と一緒に育てています。
シンゴニウムの主な種類
葉の色や模様の違う品種が出回っています。
| 種類・品種 | 特徴 |
|---|---|
| ポドフィルム‘シルキー’ | 矢じり形の葉で、全体が灰緑色 |
| ポドフィルム‘ホワイト・バタフライ’ | 卵形の葉で、緑色の地に乳白色の脈が入る |
| ヴェンドランディー | コスタリカ原産。矢じり形の濃緑色の葉で、主脈に白い斑が入る |
| エリスロフィルム | パナマ原産。光沢のある濃緑色の葉で、裏面は赤紫色。「シンゴニウム・チョコレート」の名で流通 |
シンゴニウムの育て方
| 作業 | ポイント |
|---|---|
| 置き場所 | 一年中、直射日光の当たらない半日陰。室内なら明るい窓辺 |
| 水やり | 春〜秋は土が乾いたら鉢底から流れ出るまで。冬は乾かし気味に。葉水もこまめに |
| 肥料 | 春〜秋に、緩効性肥料の置き肥か薄めた液体肥料。冬は与えない |
| 用土 | 腐植質で水はけのよい土。赤玉土小粒7・腐葉土3など |
| 植え替え | 2年に1回、5月中旬〜8月 |
| 増やし方 | さし芽・株分け。5月中旬〜8月 |
置き場所・日当たり
シンゴニウムは、一年を通して直射日光の当たらない半日陰で育てます。日陰に強い植物ですが、長いあいだ暗い場所に置くと株が弱々しくなります。室内なら明るい窓辺に置き、エアコンの風が直接当たる場所は避けましょう。
寒さに弱いので、寒くなる前に室内に取り込みます。
水やり
春から秋の生育期は、土の表面が乾いたら鉢底から水が流れ出るまでたっぷり与えます。冬は生育が止まるので、乾かし気味に管理しましょう。
葉水もこまめに与えます。葉の裏にもかけると、ハダニの予防になります。
肥料
春から秋の生育期に、緩効性肥料を2〜3か月に1回置き肥するか、薄めた液体肥料を与えます。冬は生育がゆるやかなので、肥料は与えません。室内で育てるなら、コバエを防ぐために有機肥料より化成肥料を選ぶとよいでしょう。
用土
腐植質で水はけのよい土を使います。赤玉土小粒7・腐葉土3の配合などが目安です。土の表面を赤玉土や鹿沼土、化粧砂などで覆うと、コバエの発生を防げます。
植え替え
植え替えは2年に1回、5月中旬から8月に行います。鉢から抜いて古い土を3分の1ほど落とし、ひと回り大きな鉢に植えつけましょう。
つるの手入れ
つるが伸びてきたら、支柱に誘引します。枯れてきた下葉は早めに取り除きましょう。
シンゴニウムの増やし方
シンゴニウムはさし芽と株分けで増やせます。どちらも適期は5月中旬から8月です。
さし芽
- STEP1茎を切る
茎の先端を10〜15cmの長さに切る
- STEP2さす
赤玉土などのさし木用の土にさす
- STEP3管理する
明るい日陰に置き、土を乾かさないようにする。2〜3週間で根が出る
- STEP4鉢上げ
1か月ほどたったら、鉢植え用の土に植え替える
株分け
鉢いっぱいに育った株は、株分けで増やせます。古い土を3分の1ほど落とし、伸びたつるを株元から10cmほど残して切り戻してから、2〜3株に分けて植えつけます。植えつけたあとは明るい日陰に置き、葉水をこまめに与えましょう。
作業のときは手袋をしましょう。サトイモ科の樹液で、体質によっては皮膚がかぶれることがあります。樹液に触れたら、流水でよく洗い流します。
病害虫
| 病害虫 | 発生時期 | 対策 |
|---|---|---|
| 斑点病・軟腐病 | 春〜秋 | 病気の部分を取り除く |
| カイガラムシ | 一年中 | 見つけたら早めに防除する |
| ハダニ | 一年中 | 見つけたら早めに防除する。葉水で予防 |
ペットへの毒性に注意
シンゴニウム(Syngonium podophyllum)は、犬や猫にとって有毒な植物とされています。不溶性のシュウ酸カルシウムを含み、かじると口の中の刺激や痛み、よだれ、嘔吐、飲み込みにくさなどが起こることがあります。犬や猫のいる家では、手の届かない場所に置きましょう。
よくある質問(FAQ)
Q. 葉に切れ込みが入らないのはなぜ?
A. 若い株の葉は、矢じり形から卵形で切れ込みがありません。株が成熟すると葉が大きくなり、切れ込みが入るようになります。
Q. 茎がひょろひょろ伸びてしまいます。
A. 光が足りない可能性があります。日陰に強い植物ですが、長いあいだ暗い場所に置くと株が弱々しくなります。直射日光の当たらない、明るい場所に移しましょう。
Q. 冬の水やりはどうする?
A. 冬は生育が止まるので、乾かし気味に管理します。寒さに弱いので、室内で育てましょう。
まとめ

- シンゴニウムは熱帯アメリカ原産のサトイモ科のつる性植物
- 若い葉は矢じり形。成熟すると大きくなり、切れ込みが入る
- 一年中、直射日光の当たらない半日陰で。冬は室内で乾かし気味に
- 植え替えは2年に1回、5月中旬〜8月
- さし芽・株分けで増やせる。樹液でかぶれることがあるので手袋を
- 犬や猫には有毒。手の届かない場所に置く
同じサトイモ科の観葉植物として、モンステラやポトスの育て方も紹介しています。

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