小さな星形の花がこんもりと集まって咲き、初夏から秋まで長く楽しめるペンタス(草山丹花)。暑さに強く、夏花壇や鉢植えで人気の花です。この記事では、ペンタスの特徴・名前の由来・育て方を表でわかりやすく解説します。
この記事の結論(3行まとめ)
① アカネ科ペンタス属。熱帯東アフリカ〜アラビア半島原産。開花期は5〜10月
② 日当たりと風通しのよい場所で。蒸れに弱く、猛暑期は半日陰へ
③ 耐寒性は弱い。10月ごろに切り戻して室内で冬越し。さし木は5〜9月
ペンタスとはどんな花?




| 学名 | Pentas lanceolata |
| 和名 | 草山丹花(クササンタンカ) |
| 科・属 | アカネ科・ペンタス属 |
| 原産地 | 熱帯東アフリカ〜アラビア半島(イエメン) |
| 形態 | 常緑の低木(園芸分類は熱帯植物) |
| 草丈・樹高 | 0.3〜1.5m |
| 開花期 | 5〜10月 |
| 花色 | 白、赤、ピンク、紫 |
| 葉 | 楕円形〜披針形で対生 |
| 耐寒性/耐暑性 | 弱い/強い |
名前の由来

| ペンタス(Pentas) | ギリシャ語の「pente(5)」に由来するとされる(Merriam-Webster)。5枚の花びらをもつ花にちなむ説明が一般的 |
| 草山丹花 | 花の形が「山丹花(サンタンカ)」に似ていることから |
花言葉については、園芸情報サイトで「希望が叶う」「願いごと」などが紹介されていますが、公的な資料で確認できる花言葉は見つかりませんでした。
ペンタスの年間栽培カレンダー
| 時期 | 株の状態 | 主な作業 |
|---|---|---|
| 春〜初夏 | 生育開始 | 植え替え、肥料開始 |
| 5〜9月 | 開花・生育 | 花がら摘み、置き肥+液肥、さし木 |
| 真夏 | 開花(暑さに強い) | 水切れ注意。猛暑期の多肥は避ける。蒸れる場所は半日陰へ |
| 10月 | 開花終盤 | 庭植えは掘り上げ。大株は20〜30cmに切り戻すと冬越しが楽 |
| 冬 | 休眠 | 耐寒性が弱いので室内で管理 |
我が家の赤と白のペンタス
我が家で咲いている赤と白のペンタスです。星形の小さな花が、茎の先にまとまって咲いています。




ペンタスの育て方
置き場所・日当たり
日当たりがよく、蒸れに弱いので風通しのよい場所が適しているとされています。風通しが悪い場所や夏の暑さが厳しい場所では、半日陰に移すと立ち枯れなどの失敗が減ります。
水やり
| 栽培方法 | 水やりの目安 |
|---|---|
| 鉢植え | 鉢土が乾いてから与える。与えすぎに注意。よく咲いている鉢は夏に乾きやすいので水切れに注意 |
| 庭植え | 根づけば水やりの心配はほとんどない |
用土
水はけのよい用土が適しています。ピートモスが多く水もちのよい市販の用土は、夏に立ち枯れを起こしやすいので注意が必要です。
| 用土(鉢植え) | 割合 |
|---|---|
| 赤玉土小粒 | 6 |
| 腐葉土 | 3 |
| 粒状パーライト | 1 |
肥料
春から秋の成長期に、チッ素・リン酸・カリが等量か、リン酸がやや多めの肥料を規定量置き肥します。よく咲いているときは液体肥料の併用も有効です。ただし、猛暑が続く時期に多く施すと立ち枯れの原因になります。
植えつけ時の元肥には、ゆっくり効く粒状の肥料が手軽です。
・マグァンプK 中粒(Amazon)
花がら摘み・剪定
花がらはできるだけ摘み、込みすぎた枝はいつでも剪定できます。botanic.jp でも、花後に切り戻すと枝分かれして再び開花するとされています。大株を20〜30cmまで強く切り戻す場合は10月ごろに行うと、冬の管理が楽になります。
植え替え
1〜2年に1回は植え替えます。根詰まりすると生育が衰え、花つきが悪くなったり立ち枯れしやすくなったりします。
冬越し
ペンタスは耐寒性が弱い熱帯植物です。庭植えの株を掘り上げる場合は10月中に済ませ、冬は室内の明るい場所で管理しましょう。
ペンタスの増やし方
5〜9月にさし木で増やせます。
- STEP1さし穂をとる
5〜9月に、枝を5〜7cmほどに切ります。
- STEP2用土にさす
バーミキュライトや鹿沼土などの清潔な用土にさします。
- STEP3明るい日陰で管理
乾かさないように管理し、発根を待ちます。
- STEP4鉢上げ
根が出たら、水はけのよい用土に植えつけます。
さし芽の発根を助けたいときは、さし穂の切り口に発根促進剤をつけてからさす方法もあります。
・KINCHO園芸 ルートン(さし木・さし苗の発根促進剤)(Amazon)
よくあるトラブルと対策
| 症状 | 主な原因 | 対策 |
|---|---|---|
| 急に株がしおれて枯れる | 立枯病(過湿・風通しの悪さ、猛暑期の多肥) | 風通しをよくし、水と肥料を控える。水もちのよすぎる用土を避ける |
| 花や葉に灰色のカビ | 灰色かび病(過湿・風通しの悪さ) | 花がらをこまめに摘み、風通しをよくする |
| 枝に白や茶色の殻のような虫 | カイガラムシ(枝が込みすぎると発生) | 込んだ枝を剪定し、虫はこすり落とす |
| 花つきが悪い | 根詰まり | 1〜2年に1回植え替える |
よくある質問(FAQ)
Q. ペンタスは一年草?
A. 本来は常緑の低木(熱帯植物)です。耐寒性が弱いため、日本では冬に枯れて一年草のように扱われることもありますが、室内で冬越しさせれば翌年も楽しめます。
Q. 夏に株が急に枯れてしまいました。
A. 立枯病の可能性があります。蒸れ、水や肥料の与えすぎ、水もちのよすぎる用土が原因になりやすいので、風通しのよい場所と水はけのよい用土で育てましょう。
Q. 何度も花を咲かせるには?
A. 花がらをこまめに摘み、花後に切り戻すと枝分かれして再び咲きます(botanic.jp)。
まとめ
- ペンタスはアカネ科の常緑低木。熱帯東アフリカ〜アラビア半島原産、和名は草山丹花
- 名前はギリシャ語の pente(5)に由来するとされる
- 日当たりと風通しのよい場所で。猛暑期は半日陰、多肥は立ち枯れの原因
- 花がら摘みと切り戻しで5〜10月まで長く咲く
- 耐寒性は弱い。10月に切り戻して室内で冬越し。さし木は5〜9月
星形の花がかわいらしいペンタスは、暑い夏も元気に咲いてくれる心強い存在です。蒸れと寒さに気をつけて、長い開花期を楽しんでください。


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