つやのある明るい緑の小さなロゼットが、寒さや日差しでふちから赤く色づくレティジア(セデベリア ‘Letizia’)。セダムとエケベリアをかけ合わせた属間交配種の多肉植物です。この記事では、レティジアの特徴と交配親、紅葉させるコツ、季節ごとの置き場所と水やり、冬越し、さし芽・葉ざしでの増やし方を、実際に育てている株の写真と表で解説します。
この記事の結論(3行まとめ)
① レティジアはセダム・クスピダツム×エケベリア・セトサ・キリアタの交配種。径6cm以下の小さなロゼットが、枝分かれした茎の先につく
② 日なたで育てると葉のふちが赤く色づく。日陰では緑のまま。冬の低温でも赤みが増す
③ 強い霜には耐えないので冬は室内へ。さし芽・葉ざしでとても簡単に増やせる
レティジアとは?特徴と基本データ

レティジアは、セダム属の Sedum cuspidatum と、エケベリア属の Echeveria setosa var. ciliata をかけ合わせた、園芸生まれの属間交配種です。セダムとエケベリアの交配種はまとめて「セデベリア(×Sedeveria)」と呼ばれます。品種名は、イタリアのレティジア・アッレルッツォ氏にちなんで、2006年に名づけられました。
径6cm以下の小さなロゼットに、長さ1〜3cmほどの葉が密に重なります。葉のふちと裏の稜には細かい毛があり、エケベリア・セトサから受け継いだ特徴です。茎は根元から枝分かれして伸び、年数がたつと高さ20cmほどになって、茎の先にロゼットをつけます。春に、白〜ごく淡いピンクの小さな花を咲かせます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名前 | ×Sedeveria ‘Letizia’ |
| 交配親 | Sedum cuspidatum × Echeveria setosa var. ciliata |
| 分類 | ベンケイソウ科(セダム属とエケベリア属の属間交配種) |
| ロゼット | 径6cm以下。長さ1〜3cmの葉が密に重なる |
| 葉 | つやのある明るい緑。ふちと稜に細かい毛。日差しや寒さでふちが赤くなる |
| 草姿 | 茎が根元から枝分かれして立ち上がる。高さ20cmほどまで |
| 花 | 春。白〜ごく淡いピンクの小花 |
| 耐寒性 | 軽い霜なら乾いていれば耐えるが、強い霜には耐えない |
| 増やし方 | さし芽、葉ざし、子株 |
紅葉させるコツ


レティジアの葉は、日陰では緑色のままで、日なたで育てると葉のふちが赤くなります。直射日光・乾燥・5℃前後の低温などで色づきが強まり、冬は赤紫を帯びた鮮やかな色になります。
| ポイント | 色づかせる管理 |
|---|---|
| 日当たり | 日なた〜半日陰。日に当てるほど株が締まり、ふちが赤くなる |
| 水やり | 秋から冬は控えめにして、締まった株にする |
| 気温 | 秋〜冬の冷え込みで赤みが増す。霜には当てない |
レティジアの年間管理カレンダー
| 時期 | 置き場所 | 水やり | 作業 |
|---|---|---|---|
| 春(3〜5月) | 日当たりのよい戸外 | 用土が乾いたらたっぷり | 開花。植え替え・さし芽・葉ざし |
| 夏(6〜8月) | 雨の当たらない、風通しのよい明るい半日陰 | 用土が乾いたら与える | 蒸れ・強い日差しに注意 |
| 秋(9〜11月) | 日当たりのよい戸外 | 用土が乾いたら与え、少しずつ控える | 植え替え・さし芽。色づき始める |
| 冬(12〜2月) | 霜の当たらない明るい場所(室内の窓辺など) | 葉がしわにならない程度に控えめ | 霜・凍結に注意 |
レティジアの育て方
置き場所・日当たり
日なたから半日陰まで育ちます。日なたでは株が締まってコンパクトになり、日陰では緑色で間のびしやすくなります。梅雨から夏は、雨を避けた風通しのよい場所に置きましょう。
水やり
| 時期 | 水やり |
|---|---|
| 春〜秋 | 用土が乾いてから、鉢底から流れるまでたっぷり。次は用土が乾ききるまで待つ |
| 冬(10〜3月ごろ) | 葉がしわにならない程度に、ごく控えめ |
多肉植物の中では夏も水を好むほうですが、水のやりすぎには弱いので、用土が乾いてから与えるのが基本です。
用土・植え替え
水はけがよく、適度に水もちもある用土が向いています。軽石などの小粒を混ぜた多肉植物用の用土を使い、植え替えは春か秋に行います。
市販の多肉植物用の土を使うと手軽です。
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冬越し
レティジアは、用土が乾いていれば軽い霜には耐えますが、霜に当たると葉に傷が残ることがあります。強い霜には耐えないので、霜が降りる前に室内の日当たりのよい窓辺に取り込みましょう。
レティジアの増やし方
多肉植物の中でも特に増やしやすい品種です。適期は春と秋です。
| 方法 | 難易度 | ポイント |
|---|---|---|
| さし芽 | ★☆☆ かんたん | ロゼットを茎ごと切り、切り口を3〜5日乾かしてから水はけのよい用土にさす |
| 葉ざし | ★☆☆ かんたん | 葉をつけ根から外し、乾いた用土の上に置く |
| 子株 | ★☆☆ かんたん | 根元から出た子株を、植え替えのときに分けて植える |
- STEP1ロゼットを切る
清潔なナイフやハサミで、ロゼットを茎ごと切り取ります。
- STEP2切り口を乾かす
明るい日陰で3〜5日ほど置き、切り口を乾かします。
- STEP3用土にさす
乾いた水はけのよい用土にさし、明るい日陰で管理します。
- STEP4根が出たら水やり
根が出て新しい葉が動き出したら、少しずつ水やりを始めます。
よくあるトラブルと対策
| 症状 | 主な原因 | 対策 |
|---|---|---|
| 葉が緑のまま色づかない | 日照不足 | 日当たりのよい場所へ。秋からは水を控えめに |
| 茎が伸びて姿がくずれる | 日照不足、年数がたって茎が伸びた | 日に当てる。伸びたロゼットはさし芽で仕立て直す |
| 株元が黒く腐る | 水のやりすぎ・蒸れ | 用土が乾いてから水やり。梅雨は雨を避ける |
| 葉に傷やシミが残る | 霜 | 霜が降りる前に室内へ |
| 葉の間に白い綿のような虫 | カイガラムシ | 見つけしだい取り除く |
カイガラムシやアブラムシの予防には、株元にまく浸透移行性の粒剤が便利です。使用量と対象の植物は、ラベルの表示を確認しましょう。
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よくある質問(FAQ)
Q. レティジアはセダム?エケベリア?
A. どちらでもなく、セダムとエケベリアをかけ合わせた交配種(セデベリア)です。葉のふちの細かい毛は、交配親のエケベリア・セトサから受け継いだ特徴です。
Q. レティジアが赤くなりません。
A. 日陰では緑のままです。日なたでよく日に当て、秋からは水を控えめにすると、葉のふちが赤く色づきます。
Q. レティジアの茎がどんどん伸びます。
A. 茎が伸びて立ち上がるのはこの品種の性質です。姿を整えたいときは、ロゼットを切ってさし芽にすると、低く仕立て直せます。
まとめ
- レティジアはセダム・クスピダツム×エケベリア・セトサ・キリアタの交配種(セデベリア)
- 径6cm以下の小さなロゼット。葉のふちと稜に細かい毛
- 日なたと冬の低温で葉のふちが赤くなる。日陰では緑のまま
- 用土が乾いてからたっぷり水やり。冬は控えめにして、霜の前に室内へ
- さし芽・葉ざし・子株でとても簡単に増やせる
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