直径数ミリの丸い葉が細い茎にびっしりとつき、寒さと日差しで赤紫に色づくパープルヘイズ(Sedum dasyphyllum ‘Purple Haze’)。ヨーロッパ原産のセダム・ダシフィルム(姫星美人)の園芸品種です。この記事では、パープルヘイズの特徴と紅葉、季節ごとの置き場所と水やり、葉ざし・さし芽・株分けでの増やし方を、実際に育てている株の写真と表で解説します。
この記事の結論(3行まとめ)
① パープルヘイズはセダム・ダシフィルム(姫星美人)の園芸品種。小さな丸い葉が、紅葉期に赤〜紫に強く色づく
② 春秋型。春秋は日当たりのよい戸外で、乾いたらたっぷり。梅雨〜夏は雨を避けた風通しのよい半日陰
③ 根が浅いので浅めの鉢に。落ちた葉や茎からも根づき、3〜5月・9〜10月に葉ざし・さし芽・株分けで増やせる
パープルヘイズとは?特徴と基本データ


パープルヘイズは、ベンケイソウ科セダム属のダシフィルム(Sedum dasyphyllum、和名:姫星美人)の園芸品種です。ダシフィルムはヨーロッパに広く分布し、岩の多い斜面などで育ちます。
葉は直径数ミリの丸い粒状で、細い茎のまわりにつきます。ふだんは青みがかった緑色ですが、紅葉期には赤から紫に強く色づくのがパープルヘイズの魅力です。草丈は低く、茎を這わせて広がり、マット状に茂ります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 学名 | Sedum dasyphyllum ‘Purple Haze’ |
| 分類 | ベンケイソウ科セダム属 |
| 原種の和名 | 姫星美人(ダシフィルム) |
| 原産地(原種) | ヨーロッパ |
| 大きさ | 草丈7〜13cmほど。低く這って広がる |
| 葉 | 直径数ミリの丸い葉。紅葉期に赤〜紫に色づく |
| 花 | 夏。白い星形の小さな花 |
| 生育型 | 春秋型 |
| 増やし方 | 葉ざし、さし芽、株分け |
ダシフィルムには葉の大きさや毛の有無が異なるタイプがあり、パープルヘイズによく似た品種も流通しています。
パープルヘイズの紅葉と季節の姿






気温が下がり、よく日に当たると、葉が赤紫に色づきます。日照が足りないと色づきが弱く、茎が間のびしやすくなります。伸びた茎は、春か秋に切ってさし芽にすると、こんもりした株に仕立て直せます。
パープルヘイズの年間管理カレンダー
| 時期 | 状態 | 置き場所 | 水やり | 作業 |
|---|---|---|---|---|
| 春(3〜5月) | 🌱生育期 | 日当たりのよい戸外 | 用土の表面が乾いたらたっぷり | 植え替え・葉ざし・さし芽・株分け。少量の施肥 |
| 梅雨〜夏(6〜8月) | 😴休眠 | 雨の当たらない、風通しのよい半日陰 | 控えめ | 蒸れ・強い日差しに注意。開花 |
| 秋(9〜11月) | 🌱生育期・紅葉 | 日当たりのよい戸外 | 用土の表面が乾いたらたっぷり | 葉ざし・さし芽(9〜10月)。少量の施肥 |
| 冬(12〜2月) | 😴休眠・紅葉 | 霜や寒風を避けた日当たりのよい場所 | 控えめ | 霜よけ |
パープルヘイズの育て方
置き場所・日当たり
春と秋の生育期は、日当たりのよい戸外で育てます。1日3〜6時間以上は日に当てるのが目安です。梅雨から夏は、雨が当たらず風通しのよい半日陰で夏越しさせます。夏の強い日差しは葉焼けの原因になり、株が蒸れて溶けることがあるので注意しましょう。
水やり
| 時期 | 水やり |
|---|---|
| 春・秋(生育期) | 用土の表面が乾いたら、鉢底から流れるまでたっぷり |
| 梅雨〜夏(休眠期) | 控えめに。蒸れると根腐れのおそれ |
| 冬 | 控えめに。晴れた暖かい日の午前中に |
葉が小さく、ためておける水の量が少ないため、生育期に水が切れると下葉が枯れやすくなります。春と秋は用土の乾き具合をこまめに確認しましょう。
用土・鉢・植え替え
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 用土 | 水はけのよい用土。例:鹿沼土小粒・赤玉土小粒・ピートモス・川砂・くん炭を各2 |
| 鉢 | 根が浅いので、浅めで広い鉢が向く |
| 植え替え | 鉢いっぱいに茂ったら、春か秋に一回り広い鉢へ |
用土を配合する手間を省くなら、市販の多肉植物用の土が手軽です。
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肥料
春と秋の生育期に、緩効性化成肥料か液体肥料を少量与えます。肥料がなくても育ち、多いと茎が間のびして紅葉の色づきが悪くなります。
肥料で使うもの
▶ ハイポネックス原液:春と秋の生育期に、薄めて少量与える液体肥料。紅葉させたいなら控えめに
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冬越し
ダシフィルムは寒さに比較的強く、多くは冬も屋外で育てられます。ただし霜や凍結で葉が傷むことがあるので、霜が降りる地域では軒下に移すか、寒い夜は室内に取り込みましょう。
パープルヘイズの増やし方


落ちた葉や切れた茎からも根づくほど、増やしやすい植物です。適期は3〜5月と9〜10月です。
| 方法 | 難易度 | ポイント |
|---|---|---|
| 葉ざし | ★☆☆ かんたん | 外れた葉を乾いた用土の上に並べる。つけ根を必ずつける |
| さし芽 | ★☆☆ かんたん | 伸びた茎を切り、切り口を乾かしてから乾いた用土にさす |
| 株分け | ★☆☆ かんたん | 植え替えのときに、茂った株を手で分ける |
- STEP1茎を切る
伸びた茎を、先端から数cmの長さで清潔なハサミで切ります。
- STEP2切り口を乾かす
土にさす部分の下葉を外し、切り口を日陰で数日乾かします。外した葉は葉ざしに使えます。
- STEP3乾いた用土にさす
乾いた用土にさし、明るい日陰で管理します。
- STEP4根が出たら通常管理
根が出始めたら水やりを始め、徐々に日当たりのよい場所へ移します。
増やすときに使うもの
▶ ピンセット:小さな葉や挿し穂を、つまんで並べられます
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▶ 剪定ばさみ:伸びた茎を切って挿し穂にするときに
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よくあるトラブルと対策
| 症状 | 主な原因 | 対策 |
|---|---|---|
| 茎が伸びて葉の間隔が開く | 日照不足、肥料の与えすぎ | 日当たりのよい場所へ。さし芽で仕立て直す |
| 下葉が枯れる | 生育期の水切れ | 用土が乾いたらたっぷり水やり |
| 株が蒸れて溶ける | 梅雨〜夏の過湿・高温 | 雨を避け、風通しのよい半日陰へ。健全な部分をさし芽に |
| 紅葉しない | 日照不足、肥料が多い | 秋によく日に当て、肥料を控える |
| 新芽や花に小さな虫 | アブラムシ | 見つけしだい取り除く |
| 根に白い粉のような虫 | ネジラミ | 植え替え時に根を洗い、古い土を落とす |
アブラムシなどの予防には、株元にまく浸透移行性の粒剤が便利です。使用量と対象の植物は、ラベルの表示を確認しましょう。
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よくある質問(FAQ)
Q. パープルヘイズと姫星美人の違いは?
A. 姫星美人はダシフィルム(Sedum dasyphyllum)の和名で、パープルヘイズはその園芸品種です。パープルヘイズは紅葉期に赤から紫に強く色づくのが特徴です。
Q. パープルヘイズが紫色になりません。
A. 日照不足か肥料の与えすぎが考えられます。秋から冬によく日に当て、肥料を控えると色づきやすくなります。
Q. パープルヘイズは室内でも育てられますか?
A. 日当たりを好むため、生育期は戸外の日なたで育てるのがおすすめです。室内では日照が不足して茎が間のびしやすくなります。
まとめ
- パープルヘイズはセダム・ダシフィルム(姫星美人)の園芸品種。小さな丸い葉が赤紫に紅葉する
- 春秋型。春秋は日当たりのよい戸外で、乾いたらたっぷり水やり
- 梅雨〜夏は雨を避けた風通しのよい半日陰。水切れで下葉が枯れやすい
- 根が浅いので浅めの鉢に。肥料は控えめ
- 葉ざし・さし芽・株分けで増やせる(3〜5月、9〜10月)

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