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【タマスダレ(ゼフィランサス)】の育て方|植えつけ・増やし方とニラとの誤食注意を表で解説

タマスダレ(ゼフィランサス) 花

細い葉の間から、純白の清楚な花を次々と咲かせるタマスダレ(ゼフィランサス)。植えっぱなしでも毎年よく増える、丈夫で育てやすい球根植物です。一方で、葉がニラに、球根がノビルに似ていて誤食による食中毒も起きている有毒植物でもあります。この記事では、NHK出版「みんなの趣味の園芸」、農林水産省、島根県の資料をもとに、タマスダレの特徴・育て方・誤食の注意点を表でわかりやすく解説します。

この記事の結論(3行まとめ)
① タマスダレはヒガンバナ科ゼフィランサス属の球根植物(Zephyranthes candida)。開花期は5月下旬〜10月
② 日当たり〜明るい半日陰で、植えっぱなしでも4〜5年は咲く。分球やこぼれ種で増える
③ 全草が有毒(特に鱗茎)。ニラ・ノビルと間違えないよう、菜園の近くに植えない

タマスダレ(ゼフィランサス)とは?

「みんなの趣味の園芸」によると、ゼフィランサスはヒガンバナ科タマスダレ属(ゼフィランサス属)の多年草で、白花のタマスダレ(Zephyranthes candida、ペルー原産)や、ピンクの花のサフランモドキ(Z. grandiflora)などがあります。初心者でも育てやすく、常緑性で、タマスダレは耐寒性もあり、放任でよく増えます。

学名Zephyranthes candida(タマスダレ)
科・属ヒガンバナ科・タマスダレ属(ゼフィランサス属)
原産地ペルー(タマスダレ)。属はアメリカ大陸
草丈10〜30cm
開花期5月下旬〜10月
花色白、ピンク、黄、オレンジ(種類による)
耐寒性/耐暑性種類により強い〜やや弱い/強い
毒性全草が有毒。特に鱗茎(球根)に多い
出典:みんなの趣味の園芸「ゼフィランサス」、島根県「有毒植物による食中毒に注意しましょう」

主な種類

名前学名花色特徴
タマスダレZ. candida白ペルー原産。耐寒性があり丈夫
サフランモドキZ. grandifloraピンクジャマイカ、キューバ、メキシコ、グアテマラ原産
ゼフィランサス・キトリナZ. citrina黄-
ゼフィランサス・ロゼアZ. roseaピンク-
モモイロタマスダレZ. taubertianaピンク-
出典:みんなの趣味の園芸「ゼフィランサス」

⚠ ニラ・ノビルとの誤食に注意

⚠ タマスダレは有毒植物です
島根県によると、タマスダレは全草が有毒で、特に鱗茎(球根)に毒性分が多いとされています。葉はニラの葉に、鱗茎はノビルに似ているため、取り違えによる食中毒が起きています。島根県では2022年(令和4年)4月に、タマスダレをノビルと間違えて食べた家庭で2人が食中毒になりました。

間違えやすい食用植物似ている部分有毒植物
ニラ葉スイセン、スノーフレーク、キツネノカミソリ、ゼフィランサス(タマスダレ)など
ノビル鱗茎タマスダレ
出典:農林水産省「野菜・山菜とそれに似た有毒植物」、島根県
  • 家庭菜園のニラやネギの近くには植えない
  • 花が咲いていない時期は特に見分けにくいので、植えた場所を把握しておく
  • 食用と確実に判断できない植物は、採らない・食べない

タマスダレの栽培カレンダー

時期主な作業
3月中旬〜4月下旬植えつけ・植え替え・分球
5月下旬〜10月開花。夏に雨が降らない日が続くときは水やり
10月ごろカリ分の多い化成肥料を株の周囲に
冬傷んだ古い葉を取り除く。耐寒性が低めの種は盛り土やマルチングで防寒
出典:みんなの趣味の園芸「ゼフィランサスの育て方・栽培方法」をもとに作成

タマスダレの育て方

置き場所・土

日当たりのよい場所で咲くタマスダレ
日当たりか明るい半日陰で

日当たりか、明るい半日陰で育てます。水はけのよい土を好むので、粘土質の土ならパーライトや有機質の堆肥を混ぜて改良します。鉢植えの用土は赤玉土小粒6・腐葉土3・軽石1が目安です(みんなの趣味の園芸)。

植えつけ

項目ポイント
時期3月中旬〜4月下旬
庭植え3〜5cm間隔で植え、覆土は約5cm。密植するときれい
鉢植え5号鉢に7球程度。球根の上部が土に隠れる程度の浅植え
植えっぱなし4〜5年は可能。混み合うと花つきが悪くなる
出典:みんなの趣味の園芸「ゼフィランサスの育て方・栽培方法」

水やり・肥料

土の表面がよく乾いたらたっぷり与えます。乾燥しすぎた土を嫌うので、夏に雨が降らない日が続くときは庭植えでも水やりを。肥料は植えつけ時に緩効性化成肥料を元肥として混ぜ、10月ごろにカリ分の多い化成肥料を株の周囲に施します(みんなの趣味の園芸)。

増やし方

春に分球で増やせるほか、こぼれ種でも自然に増えます。落葉しないので掘り上げの時期を逃しがちですが、葉をつけたまま株分けして植え直せます(みんなの趣味の園芸)。

分球・植え直しの手順(春)
  • STEP1
    掘り上げる

    混み合った株を葉をつけたまま掘り上げます。

  • STEP2
    球根を分ける

    手で球根を分けます。作業は手袋をして行い、終わったら手を洗いましょう。

  • STEP3
    植え直す

    3〜5cm間隔、覆土約5cmで植え直します。

病害虫

特に問題になる病害虫はありません(みんなの趣味の園芸)。冬の間に傷んだ古い葉を取り除き、混み合わないように整理しましょう。

よくある質問(FAQ)

Q. 花が咲かなくなりました。

A. 球根が混み合うと花つきが悪くなります。4〜5年たったら春に分球して植え直しましょう。日陰すぎる場所も花つきが悪くなります。

Q. ニラと見分けがつきません。

A. 葉だけの時期は見分けにくく、実際に食中毒も起きています。ニラの近くには植えず、食用と確実に判断できないものは食べないでください(農林水産省、島根県)。

Q. 冬に地上部は枯れますか?

A. 常緑性なので、冬も葉が残ります。傷んだ古い葉は冬の間に取り除きましょう(みんなの趣味の園芸)。

まとめ

  • タマスダレはヒガンバナ科ゼフィランサス属。白い花を5月下旬〜10月に咲かせる
  • 日当たり〜明るい半日陰、水はけのよい土で、4〜5年は植えっぱなしでOK
  • 植えつけは3月中旬〜4月下旬。分球やこぼれ種で増える
  • 全草が有毒(特に球根)。葉はニラ、球根はノビルに似ているので誤食に注意
  • 菜園の近くには植えない

ほかの球根植物は、アマリリスやグラジオラスの記事もあわせてご覧ください。

参考文献

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