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【パンジー・ビオラ】の育て方|違い・植えつけ・花がら摘みの効果を表で解説

パンジー・ビオラ 花

寒い冬の花壇や寄せ植えを、秋から春まで長く彩るパンジー・ビオラ。花色が豊富で寒さに強く、初心者でも育てやすい冬〜春の定番の草花です。この記事では、NHK出版「みんなの趣味の園芸」と英国王立園芸協会(RHS)の栽培試験・病害情報をもとに、パンジーとビオラの違い、育て方、花がら摘みの効果、病害虫対策を表でわかりやすく解説します。

この記事の結論(3行まとめ)
① パンジー・ビオラはスミレ科スミレ属の一年草。ヨーロッパ原産の野生種から改良された
② 開花期は10月下旬〜5月中旬。耐寒性は強く、耐暑性は弱い。10月以降に苗を植えつける
③ 水やりは晴れた日の午前中に。冬の灰色かび病、秋の斑点病、春のアブラムシ・ナメクジに注意

パンジー・ビオラとは?

「みんなの趣味の園芸」によると、パンジー・ビオラはスミレ科スミレ属の植物で、ヨーロッパ原産の野生種から改良されました。初期の品種や野生種は、冬の寒さに当たったあと日が長くなってから咲く性質でしたが、現在の品種の多くは秋から春まで長期間咲き続けます。

学名Viola(スミレ属)
科・属スミレ科・スミレ属
原産ヨーロッパの野生種をもとに改良
形態一年草
草丈10〜30cm
開花期10月下旬〜5月中旬
耐寒性/耐暑性強い/弱い
出典:みんなの趣味の園芸「パンジー、ビオラ」

パンジーとビオラの違い

名前花の大きさ特徴
パンジー大輪花が大きく、華やか
ビオラ小輪株立ちになり、花数が多い
出典:みんなの趣味の園芸「パンジー、ビオラ」

もともとは大輪のものをパンジー、小輪で株立ちになるものをビオラと呼んでいましたが、交配が複雑に進んだ現在では、両者を区別するのは難しくなっています(みんなの趣味の園芸)。

パンジー・ビオラの栽培カレンダー

時期株の状態・作業ポイント
10月〜苗の植えつけ株間は庭植え20cm、鉢植え10cm
秋開花斑点病に注意
冬開花灰色かび病に注意。暖地は月1回置き肥
春〜5月中旬開花最盛期アブラムシ・ナメクジに注意
出典:みんなの趣味の園芸「パンジー、ビオラの育て方・栽培方法」をもとに作成

パンジー・ビオラの育て方

置き場所・用土

日当たりのよい花壇のパンジー
日当たりと風通しのよい場所で

日当たりと風通しのよい場所で育てます。水はけのよい土を好み、土が硬い場合は腐葉土や堆肥をたっぷり混ぜ込みます。鉢植えは市販の草花用培養土か、赤玉土6・腐葉土3・牛ふん堆肥1の配合土を使います(みんなの趣味の園芸)。

植えつけ

10月以降にポット苗を植えつけます。株間は庭植えで20cm、鉢植えで10cm程度。這い性の品種は直径30cm以上の鉢を使います。根が根鉢の外側に回っている場合は、軽くほぐしてから植えましょう(みんなの趣味の園芸)。

水やり

条件水やりの目安
庭植え植えつけ後にたっぷり与えれば、その後はほとんど不要
鉢植え表土が乾いたら、鉢底から水が出るくらいたっぷり。過湿に注意
冬晴れた日の午前中に(灰色かび病の予防)
出典:みんなの趣味の園芸「パンジー、ビオラの育て方・栽培方法」

肥料

用土に緩効性化成肥料を元肥として混ぜます。冬は寒冷地では追肥不要ですが、暖地で次々に花が咲く場合は、三要素等量の固形肥料を月1回置き肥します(みんなの趣味の園芸)。

花がら摘みは必要?

次々と咲くビオラ
秋から春まで長く咲き続ける

「みんなの趣味の園芸」では、花茎のつけ根から花がらをこまめに摘むと株が疲れにくいとしています。一方、英国王立園芸協会(RHS)がビオラ16品種で行った越冬栽培試験では、定期的な花がら摘みは、摘まなかった株と比べて「ほとんど、あるいはまったく効果がなかった」と報告されています。この試験では、多くの株が冬から春にかけて8か月目の開花を迎えました。

情報源花がら摘みについて
みんなの趣味の園芸花がらはこまめに摘むと株が疲れにくい
RHS ビオラ越冬試験(2023〜2024年)数週間おきの花がら摘みは、摘まない株と比べてほぼ効果なし
出典:みんなの趣味の園芸、RHS「Viola, overwintering Trial Results」

花がらを残すとタネができます。病気の予防や見た目のためにも、余裕があれば摘み、忙しいときは無理に摘まなくても大丈夫、と考えるとよいでしょう。タネを採る場合は、さやが茶色く割れる前のやや緑色のうちに摘み、封筒に入れて日陰で乾かします。なお、タネから育てた株は親と同じ花にはなりません(みんなの趣味の園芸)。

病害虫と対策

症状主な原因対策
葉や花が腐り灰色のカビ灰色かび病(低温期)土が湿ったままにならないよう、晴れた日の午前中に水やり
葉に赤褐色の斑点、ひどいと落葉斑点病(秋)発病した葉を取り除く。健全な苗を購入する
葉に淡い斑紋と灰色の綿毛状のカビべと病感染葉は早めに除去。同じ場所での連作を避ける(RHS)
新芽に小さな虫、花や葉が食べられるアブラムシ、ナメクジ(春)見つけしだい取り除く
出典:みんなの趣味の園芸「パンジー、ビオラの育て方・栽培方法」、RHS「Pansy downy mildew」

よくある質問(FAQ)

Q. パンジーとビオラ、どちらを選べばいい?

A. 華やかさなら大輪のパンジー、花数や寄せ植えのまとまりならビオラがおすすめです。ただし現在は区別が難しい品種も多くあります。

Q. 冬に花が少なくなりました。

A. 寒冷地では冬は生育がゆっくりになります。暖地で咲き続けている株には月1回の置き肥をしましょう(みんなの趣味の園芸)。

Q. 夏越しできますか?

A. 耐暑性が弱いため、一年草として扱うのが基本です。

まとめ

  • パンジー・ビオラはスミレ科スミレ属。大輪がパンジー、小輪で株立ちがビオラ(現在は区別が難しい)
  • 開花期は10月下旬〜5月中旬。耐寒性は強く耐暑性は弱い
  • 10月以降に植えつけ、株間は庭植え20cm・鉢植え10cm
  • 水やりは晴れた日の午前中に。暖地は冬も月1回の置き肥
  • 花がら摘みは株の負担軽減とされるが、RHSの試験では効果は小さかった

冬の寄せ植えに合わせたい植物は、葉ボタンの記事もあわせてご覧ください。

参考文献

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