夏の強い日ざしの下で、ピンクや黄色、オレンジの花を次々と咲かせるポーチュラカ(ハナスベリヒユ)。葉に水分をためる多肉質の草花で、暑さと乾燥に強く、初心者でも育てやすい夏の定番です。この記事では、実際に育てている株の写真とともに、ポーチュラカの特徴、花が開く条件、置き場所と水やり、肥料、切り戻し、さし芽での増やし方と冬越しを表で解説します。
この記事の結論(3行まとめ)
① ポーチュラカはスベリヒユ科スベリヒユ属の草花。花期は5〜10月と長い
② 花は日が当たると開き、午後には閉じる。日当たりが悪いと咲かない
③ 水は控えめ。さし芽でかんたんに増やせ、冬越しには10℃以上が必要
ポーチュラカとは?特徴と基本データ

ポーチュラカは、南北アメリカを中心に熱帯から温帯に広く分布するスベリヒユ科スベリヒユ属(ポーチュラカ属)の仲間です。園芸品種は「ハナスベリヒユ」とも呼ばれ、地面をはうように低く広がりながら、5〜10月の長い期間花を咲かせます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名前 | ポーチュラカ、ハナスベリヒユ |
| 学名 | Portulaca |
| 分類 | スベリヒユ科スベリヒユ属(ポーチュラカ属) |
| 原産地 | 南北アメリカを中心に、熱帯〜温帯に広く分布 |
| 草姿 | 地面をはうように低く広がる。一年草または多年草として扱う |
| 花期 | 5〜10月 |
| 花色 | 白、赤、ピンク、オレンジ、黄、紫、複色 |
| 耐暑性 / 耐寒性 | 強い / 弱い |
| 増やし方 | さし芽、タネまき |
花が開く条件
ポーチュラカの花は日光に反応して開き、午後になると閉じる性質があります。日が当たらない場所や曇りの日には開きません。品種によっては夕方まで咲き続けるものもあります。
ポーチュラカの年間管理カレンダー
| 時期 | 状態 | 主な作業 |
|---|---|---|
| 5〜6月 | 🌱生育・開花 | 植えつけ・タネまき(暖かくなってから)・さし芽 |
| 7〜8月 | 🌸開花の最盛期 | 伸びすぎたら切り戻す。植えつけは8月中旬まで |
| 9〜10月 | 🌸開花 | 冬越し用の小苗をさし芽でつくる |
| 11〜4月 | 😴寒さに弱い | 冬越しする株は10℃以上の室内の明るい窓辺へ |
ポーチュラカの育て方
置き場所・日当たり

一日中よく日の当たる場所が適しています。西日の当たる暑い場所でも元気に育ちます。日当たりが悪いと花が咲かないうえ、茎が間のびします。庭に植えるときは、レンガなどで囲って土を盛り上げ、水はけをよくしておきましょう。
水やり
| 植え方 | 水やり |
|---|---|
| 鉢植え | 用土の表面が乾いたら、たっぷり与える |
| 庭植え | 根づいたあとは水やり不要 |
やや乾燥を好み、水が多いと茎が徒長して間のびし、根腐れの原因になります。乾いてから与えるのが基本です。
用土・肥料
鉢植えには、水はけのよい肥えた用土を使います。配合するなら赤玉土中粒5・腐葉土3・酸度調整済みピートモス2が目安です。市販の多肉植物用の土など水はけのよい土を使うこともできます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 元肥 | 植えつけ時に、リン酸の多い緩効性肥料を用土に混ぜる |
| 追肥(鉢植え) | 緩効性化成肥料を定期的に。葉色が薄くなったら液体肥料も |
| 庭植え | 肥料は不要 |
元肥には緩効性の肥料が手軽です。
・マグァンプK 中粒(Amazon)
植えつけ・植え替え
植えつけは5〜8月が適期です。秋までに大きく育てるため、遅くとも8月中旬までに植えましょう。根鉢はくずさずに植えつけます。鉢植えで、肥料を与えているのに7〜9月に生育が悪くなったら根づまりの可能性があるので、一回り大きな鉢に植え替えます。
切り戻し・花がら
生育旺盛なので、伸びて大きくなりすぎたら好きな位置で切り戻してかまいません。夏のあいだに伸びすぎた茎を切り戻すと、わき芽が増えて秋まで花を楽しめます。咲き終わった花が葉の上に残ると見た目が悪く、病害虫の原因にもなるので、なるべく取り除きましょう。
ポーチュラカの増やし方

| 方法 | 難易度 | 適期 | ポイント |
|---|---|---|---|
| さし芽 | ★☆☆ かんたん | 5〜10月 | 充実した茎を6〜8cm切り、下の葉を取って用土にさす。明るい日陰で乾かさずに管理すると2週間ほどで根が出る。水につけておくだけでも発根する |
| タネまき | ★★☆ ふつう | 5月ごろ | 低温では発芽しないので、暖かくなってからまく。タネに土はかぶせない |
種苗登録された品種は、無断で増やして譲ったり販売したりすることが禁止されています。
ポーチュラカの冬越し
ポーチュラカは寒さに弱く、冬越しには10℃以上が必要です。大きな株を取り込むより、9月ごろにさし芽で小苗をつくり、室内の日当たりのよい窓辺で冬越しさせる方法が手軽です。夜は窓辺が冷え込むので、部屋の中央に移すと安心です。
よくあるトラブルと対策
| 症状 | 主な原因 | 対策 |
|---|---|---|
| 花が開かない | 日照不足・曇りの日 | 一日中日の当たる場所へ。曇りの日は開かないのがふつう |
| 茎がひょろひょろ伸びる | 日照不足・水の与えすぎ | 日なたに移し、水を控える。伸びた茎は切り戻す |
| 株元が腐る | 過湿による根腐れ | 水はけのよい用土に植え、乾いてから水やり |
| 夏に生育が止まる(鉢植え) | 根づまり | 一回り大きな鉢に植え替える |
| 冬に枯れる | 寒さ(10℃未満) | 秋にさし芽で小苗をつくり、室内で冬越し |
よくある質問(FAQ)
Q. ポーチュラカの花が午後に閉じてしまいます。
A. 光に反応して開閉する性質で、午後になると閉じるのはふつうのことです。品種によっては夕方まで咲き続けるものもあります。
Q. ポーチュラカは多肉植物ですか?
A. 葉に水分をためる多肉質の草花で、多肉植物の仲間として扱われることもあります。暑さと乾燥に強く、水やりが少なくて済むのはそのためです。
Q. ポーチュラカは冬越しできますか?
A. 冬越しには10℃以上が必要です。屋外では冬を越せないので、秋にさし芽した小苗を室内の明るい窓辺で管理しましょう。
まとめ
- ポーチュラカはスベリヒユ科の草花。花期は5〜10月と長い
- 花は日光で開き、午後に閉じる。一日中日の当たる場所で育てる
- 鉢植えは乾いたらたっぷり、庭植えは根づけば水やり不要
- 伸びすぎたら切り戻すと、秋まで花を楽しめる
- さし芽でかんたんに増やせる。冬越しは10℃以上の室内で
ポーチュラカの苗は通販でも扱われています。


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