寒くなるほど葉の中心が白や紫桃色に色づき、まるで牡丹の花のような姿になる葉牡丹(ハボタン)。お正月の飾りや冬の寄せ植えに欠かせない植物です。この記事では、我が家で育てている葉牡丹の写真とともに、特徴と系統、植えつけ・置き場所・水やり・肥料、春の「踊り葉牡丹」の仕立て方、病害虫を表でわかりやすく解説します。
この記事の結論(3行まとめ)
① 葉牡丹はケールを観賞用に改良したアブラナ科の植物。低温に当たると葉の中心が色づく
② 苗の植えつけは秋〜晩秋。日当たりと水はけがよく、寒風が直接当たらない場所へ
③ 冬は肥料不要。春にとうが立って咲いたら花茎を切り戻すと「踊り葉牡丹」になる
葉牡丹とは?特徴と基本データ


葉牡丹は、キャベツの仲間のケールを観賞用に改良したアブラナ科の植物です。江戸時代に「オランダ菜」と呼ばれた結球しない緑葉のキャベツが伝わり、冬に色づくように改良されました。重なり合う色鮮やかな葉が牡丹の花のように見えることから、この名で呼ばれます。もとは耐寒性の多年草ですが、園芸では一年草として扱われます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 和名 | ハボタン(葉牡丹) |
| 学名 | Brassica oleracea var. acephala |
| 分類 | アブラナ科アブラナ属(園芸上は一年草扱い) |
| 観賞期 | 初冬〜春(低温で葉の中心が色づく) |
| 花 | 春(4月ごろ)、帯白黄色 |
| 用途 | 花壇、鉢植え、寄せ植え、正月飾り、切り花 |
寒さに当たると色づくしくみ




秋になって寒さに当たると、葉の中央部が白色や紫桃色に色づいてきます。植えつけた後の冬はほとんど成長しないので、売り出されたときの姿がほぼ完成形です。苗を選ぶときは、形のよいものを選びましょう。
葉牡丹の系統と葉の形


| 系統 | 代表 | 特徴 |
|---|---|---|
| 丸葉系 | 東京丸葉(江戸葉牡丹)、大阪丸葉 | 縁が丸い葉。大阪丸葉は東京系と名古屋系の中間 |
| ちりめん系 | 名古屋ちりめん | 葉の縁が細かく縮れる |
| 切れ葉系 | サンゴ葉など | 葉に深い切れ込みが入る |
葉の形には、ほかにも半ちりめん葉やクジャク葉などがあります。初冬にきれいに色づけば、正月の庭を飾る植物として楽しめます。
葉牡丹の育て方


| 作業 | ポイント |
|---|---|
| 植えつけ | 苗が出回る秋〜晩秋 |
| 置き場所 | 日当たりと水はけがよく、寒風が直接当たらない場所 |
| 水やり | 植えつけ時にたっぷり。その後は土の表面が乾いてから、気温が上がった午前中に |
| 肥料 | 観賞期の冬は不要。翌年も育てるなら春の植え替え時に緩効性肥料 |
| 植え替え | 移植を嫌うので根鉢をくずさない |
苗の植えつけ
苗は秋〜晩秋に出回ります。移植を嫌う性質があるので、根鉢をくずさずに植えつけましょう。
秋〜晩秋に出回る苗の例です。花壇にまとめて植えるなら、複数株のセットが便利です。
縮緬系の苗をまとめて買える、ケース入りの花苗の例です。
置き場所・用土
日当たりと水はけがよく、寒風が直接当たらない場所が適しています。
鉢植えには、水はけのよい市販の培養土を使います。
鉢植えの用土で使うもの
▶ 花ちゃん培養土:草花用の培養土。鉢やプランターの葉牡丹にそのまま使えます
→ 花ちゃん培養土をAmazonで見る
水やり
植えつけたときにたっぷり与え、その後は土の表面が乾いてから水やりします。冬の早朝は水が冷たいので、気温が上がった午前中に与えましょう。
肥料
冬の観賞期には肥料は必要ありません。翌年も楽しむ場合は、春の植え替えのときに緩効性肥料を元肥として混ぜます。
翌年も楽しむときに使うもの
▶ マグァンプK 中粒:春の植え替えで、元肥として用土に混ぜる緩効性肥料
→ マグァンプK 中粒をAmazonで見る
種から育てる


種まきは夏(7〜8月ごろ)が目安です。発芽したら間引き、本葉が3〜4枚になったら植えつけます。まくのが遅すぎると色づきにくくなるといわれます。
夏(7〜8月ごろ)にまく、葉牡丹のタネの例です。
春の葉牡丹と「踊り葉牡丹」


葉牡丹は春になるととうが立ち、4月ごろに菜の花に似た花を咲かせます。花が終わったら次の手順で仕立てると、茎の先に小さな株がいくつものった「踊り葉牡丹」を楽しめます。
- STEP1花後
花茎をつけ根で切り戻し、わき芽を出させる
- STEP25月中旬
根を切らないように、ひと回り大きな鉢に植え替える(夏の暑さや乾燥対策)
- STEP3夏〜冬
そのまま管理すると、伸びたわき芽の先に葉が広がり、茎の先に株がのったような姿になる
条件が合えば夏を越し、多年草として翌冬も楽しめます。
病害虫

アブラナ科なので、アオムシ(モンシロチョウの幼虫)やヨトウムシの食害に注意します。春からはアブラムシもつきやすくなります。苗は病害虫がついていないものを選び、株元に浸透移行性の粒剤をまいて防除しましょう。
苗の植えつけのときに株元にまいて、アブラムシなどを予防する粒剤の例です。対象の害虫と植物はラベルで確認しましょう。
葉牡丹の楽しみ方




白や紫桃色の株を組み合わせて植えると、冬の花壇や鉢が明るくなります。初冬に色づけばお正月の飾りにもなり、茎を長く育てた株は切り花としても使われます。
お正月の花として飾れる、迎春アレンジの例です。
よくある質問(FAQ)
Q. 葉牡丹は1年で終わりですか?
A. 園芸では一年草として扱われますが、もとは多年草です。花後に切り戻して夏を越せば、踊り葉牡丹として翌冬も楽しめます。
Q. 植えたのに大きくなりません。
A. 植えつけた後の冬はほとんど成長しません。買ったときの姿がほぼ完成形なので、苗選びが大切です。
まとめ

- 葉牡丹はケールを観賞用に改良したアブラナ科の植物。低温で葉の中心が色づく
- 苗の植えつけは秋〜晩秋。根鉢をくずさず、寒風の当たらない日なたへ
- 水やりは土の表面が乾いてから午前中に。冬は肥料不要
- 春に咲いたら花茎を切り戻し、5月中旬に植え替えると踊り葉牡丹になる
- アオムシ・ヨトウムシ・アブラムシに注意


コメント