切れ込みや穴のあいた大きな葉が南国ムードを演出するモンステラ。耐陰性があり、初心者でも育てやすい観葉植物の定番です。この記事では、NHK出版「みんなの趣味の園芸」と米国動物虐待防止協会(ASPCA)の情報をもとに、モンステラの特徴・育て方・植え替え・増やし方と、ペットへの注意点を表でわかりやすく解説します。
この記事の結論(3行まとめ)
① モンステラ(Monstera deliciosa)はサトイモ科の観葉植物。和名はホウライショウ。原産は熱帯アメリカ
② 耐陰性はあるが、できるだけ日に当てるとしっかりした株に。水は鉢土の表面が乾いたら
③ 植え替え・さし芽は5〜9月。犬・猫には有毒(不溶性シュウ酸カルシウム)なので注意
モンステラとは?



「みんなの趣味の園芸」によると、モンステラはサトイモ科ホウライショウ属(モンステラ属)のつる性の着生植物で、学名は Monstera deliciosa。和名はホウライショウ、ほかにデンシンラン、ペッサムとも呼ばれます。原生地では付着根を使って樹木やヤシ類に這い上がって伸びます。
葉は光沢のある緑色で、羽状に大きく切れ込むか、葉脈の間に穴があくのが特徴。この独特の葉形が人気の理由です。若い株のうちは、写真のように切れ込みのないハート形の葉をつけます。
| 学名 | Monstera deliciosa |
| 科・属 | サトイモ科・ホウライショウ属(モンステラ属) |
| 和名・別名 | ホウライショウ、デンシンラン、ペッサム |
| 原産地 | 熱帯アメリカ |
| 草丈・樹高 | 10〜200cm |
| 耐寒性/耐暑性 | 弱い/強い |
| 特性 | 常緑性、日陰でも育つ、つる性、初心者向け |
名前の由来
種小名の deliciosa は「美味」という意味。大きく育つと白い仏炎苞のある花が咲き、その果実が「バナナとパイナップルを合わせたような味」で食べられることから名付けられました(みんなの趣味の園芸)。
よく出回る仲間
| 名前 | 学名 | 特徴 |
|---|---|---|
| モンステラ | M. deliciosa | 大型。葉が羽状に切れ込み、穴があく |
| ヒメモンステラ | M. deliciosa var. borsigiana | 鉢物として多く流通。葉がやや小型で、斑入り品種も |
| マドカズラ | M. friedrichsthalii | 葉が小さく、葉脈の間に大小多数の楕円形の穴 |
なお「みんなの趣味の園芸」では、ヒメモンステラがアダンソニー(M. adansonii)と誤って呼ばれることがあるが別種、と注意されています。
モンステラの年間栽培カレンダー
| 時期 | 置き場所 | 水やり | 肥料 | 作業 |
|---|---|---|---|---|
| 春(4〜5月) | 戸外やベランダへ(徐々に慣らす) | 鉢土の表面が乾いたら | 緩効性化成肥料を2か月に1回 | 5月から植え替え・さし芽 |
| 夏(6〜8月) | 明るい場所(急な強光は避ける) | 鉢土の表面が乾いたら。ときどき葉水 | 緩効性化成肥料を2か月に1回 | 植え替え・さし芽・剪定 |
| 秋(9〜10月) | 戸外やベランダ | 鉢土の表面が乾いたら | 緩効性化成肥料を2か月に1回 | 9月まで植え替え・さし芽 |
| 冬(11〜3月) | 室内に取り込む | 鉢土の表面が乾いたら | 暖かい室内で新芽が動く株は継続 | - |
モンステラの育て方
置き場所・日当たり

モンステラは耐陰性が強く、日当たりの悪い場所でも置けます。ただし日陰に長く置くと節間が広がって株が軟弱になるため、できるだけ日光に当てるとしっかりした株になります。急な環境変化は葉を傷める原因になるので、明るい場所へは徐々に移して慣らします(みんなの趣味の園芸)。
水やり
季節を問わず、鉢土の表面が乾いたら与えれば十分です。ときどき葉に霧を吹きかける「葉水」も与えましょう(みんなの趣味の園芸)。
用土・肥料
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 用土 | 水はけがよく肥沃な用土。例:赤玉土小粒7・腐葉土2・堆肥1 |
| 肥料 | 春〜秋の生育期に緩効性化成肥料を2か月に1回。冬も新芽が動く暖かい室内なら継続 |
植え替え
植え替えは5〜9月。小株は年1回、一回り大きい鉢へ。大鉢仕立ての株は2年に1回が目安です。同じ大きさの鉢に植え替える場合は、鉢土を1/3ほど落とします(みんなの趣味の園芸)。
剪定と気根
大きく伸びた先端の茎は、株元から1/2〜1/3を残して切ります。切った茎はさし芽に使えます。茎から出る気根は、邪魔なら切り落としてかまいません(みんなの趣味の園芸)。
モンステラの増やし方(さし芽)
「みんなの趣味の園芸」によると、さし芽の適期は5〜9月です。
- STEP1さし穂を切る
葉を2〜4枚つけて茎の先端を切り、下葉を落とします。先端の柔らかい茎は腐りやすいので避けます。
- STEP2用土にさす
赤玉土単用などに、さし穂の1/2程度までさします。
- STEP3発根を待つ
約1か月で発根・発芽します。
- STEP4鉢に植える
2か月ほどで根が十分に出たら鉢に植えつけます。
葉のない堅い茎も、2〜3節つけてさせば増やせます。発根には1〜2か月かかります(みんなの趣味の園芸)。
病害虫と対策
| 症状 | 主な原因 | 対策 |
|---|---|---|
| 葉の一部が傷む | 立枯病(春と秋の多湿) | 風通しのよい場所に置き、鉢を地面の土に直接置かない |
| 葉や茎に小さな虫 | カイガラムシ(年間を通して) | 見つけたら早めに駆除 |
| 葉がかすれたように白っぽくなる | ハダニ(年間を通して) | 見つけたら早めに駆除。葉水も予防に |
| 茎が間延びして軟弱 | 日陰に長く置いた | 徐々に明るい場所へ移す |
ペットへの毒性に注意
⚠ 犬・猫に有毒
ASPCA(米国動物虐待防止協会)によると、モンステラ(Cutleaf Philodendron/Monstera deliciosa)は犬と猫に有毒で、有毒成分は不溶性シュウ酸カルシウムです。口の中や舌、唇の強い痛みと刺激、よだれ、嘔吐、飲み込みにくさなどの症状が出ることがあります。ペットが葉をかじらない場所に置き、誤食した場合は動物病院に相談してください。
よくある質問(FAQ)
Q. 葉に切れ込みが入りません。
A. 若い株は切れ込みのないハート形の葉をつけます。株が育つにつれて、切れ込みや穴のある葉が出てきます。日陰では株が軟弱になるので、明るい場所で育てましょう。
Q. 茎から出ている根は切っていい?
A. 気根は、邪魔なら切り落としてかまいません(みんなの趣味の園芸)。
Q. 冬はどこに置けばいい?
A. 耐寒性が弱いので、冬は室内に取り込みます。水やりは鉢土の表面が乾いてからにしましょう(みんなの趣味の園芸)。
まとめ
- モンステラは Monstera deliciosa(サトイモ科)。和名ホウライショウ、熱帯アメリカ原産
- 耐陰性はあるが、できるだけ日に当てると丈夫に育つ。明るい場所へは徐々に移す
- 水は鉢土の表面が乾いたら。ときどき葉水を
- 植え替え・さし芽は5〜9月。気根は切ってもよい
- 犬・猫には有毒。誤食に注意
ほかの大きな葉の植物は、ハスイモ(トイモガラ)やソテツの記事もあわせてご覧ください。


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