クリスマスの花として、11〜12月に店頭を赤く彩るポインセチア。赤く色づいているのは花びらではなく「苞(ほう)」という葉の一部で、日が短くなると色づく性質があります。この記事では、ポインセチアの写真とともに、特徴と名前の由来、冬の置き場所と温度、季節ごとの水やり・肥料、5月の切り戻しと植え替え、さし木、翌年も赤くする短日処理のやり方を表でわかりやすく解説します。
この記事の結論(3行まとめ)
① ポインセチアはメキシコ・中央アメリカ原産のトウダイグサ科の低木。赤いのは苞で、本当の花は中心の小さな粒
② 寒さに弱い。冬は日当たりのよい室内の窓辺で、暖房の風を避け、苞が色づいた株は最低7〜8℃以上に
③ 夜に照明が当たる室内では色づかない。翌年も赤くするには、8〜9月から40〜50日間の短日処理を
ポインセチアとは?特徴と基本データ

ポインセチアは、メキシコから中央アメリカに自生するトウダイグサ科トウダイグサ属の常緑低木です。自生地では高さ5mほどになりますが、鉢植えでは30〜60cmほどで楽しまれています。和名は「ショウジョウボク(猩々木)」で、赤い顔をした伝説上の生き物・猩々にたとえた名前です。
英名のポインセチアは、アメリカの初代駐メキシコ公使だったポインセットにちなんでいます。日本には明治時代に伝わりました。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 学名 | Euphorbia pulcherrima |
| 和名 | ショウジョウボク(猩々木) |
| 分類 | トウダイグサ科トウダイグサ属の常緑低木 |
| 原産地 | メキシコ、中央アメリカ |
| 樹高 | 自生地では5mほど。鉢植えは30〜60cm |
| 観賞期 | 11〜12月ごろ(苞が色づく) |
| 性質 | 短日植物(日が短くなると花芽をつける)。寒さに弱い |
| 増やし方 | さし木(6〜7月) |
赤いのは花ではなく「苞」
ポインセチアの赤い部分は、花びらではなく苞(ほう)と呼ばれる葉の一部です。本当の花は、苞の中心にある小さな粒のような部分で、杯状花序(はいじょうかじょ)という形をしています。
苞の色は赤のほか、乳白色、淡い黄緑、ピンク、斑入りなどの品種があります。


花言葉
ポインセチアの花言葉には、「祝福する」「清純」「幸運を祈る」「私の心は燃えている」「聖夜」「思いやり」などがあります。クリスマスの贈り物にもよく選ばれます。
クリスマスの贈り物にも使える、ポインセチアの鉢植えの例です。
買ってきた株の選び方と冬の管理

購入するときは、苞の色が鮮やかで、下葉がしっかりついていて、中心の花が2〜3個咲いている株を選びましょう。
| 項目 | ポイント |
|---|---|
| 置き場所 | 日光がよく当たる室内の窓辺 |
| 温度 | 苞が色づいた株は、最低7〜8℃以上の場所に置く |
| 避ける場所 | ストーブの熱や、暖房の風が直接当たる場所 |
| 水やり | 鉢土が乾いてから与える。寒い時期は乾かし気味に |
| 肥料 | 鉢植えに緩効性肥料を置き肥し、2週間に1回、1000倍に薄めた液体肥料を与えると葉の緑を保ちやすい |
寒さに弱いので、夜に冷え込む窓際に置いたままにしないよう注意しましょう。
ポインセチアの年間管理カレンダー
| 時期 | 置き場所 | 水やり | 作業 |
|---|---|---|---|
| 11〜2月 | 室内の日当たりのよい窓辺 | 鉢土が乾いてから。寒い時期は乾かし気味 | 苞を観賞 |
| 5月 | 霜の心配がなくなったら屋外の日なたへ | 鉢土が乾いてから | 切り戻し・植え替え |
| 6〜7月 | 屋外の日なた | 鉢土が乾いてから | さし木 |
| 8〜9月〜 | 屋外の日なた(夜間15℃以上) | 鉢土が乾いてから | 短日処理(40〜50日間) |
ポインセチアの育て方
置き場所
色づいている時期は、日光がよく当たる窓辺に置きます。霜の心配がなくなる5月ごろからは、屋外の日なたで十分に日光に当てて育てましょう。
水やり
水やりは鉢土が乾いてから与えます。寒い時期は特に、乾かし気味に管理しましょう。
肥料
購入したときに、緩効性肥料を5〜6号鉢で5〜6粒ほど置き肥します。あわせて2週間に1回、1000倍に薄めた液体肥料を与えます。
肥料で使うもの
▶ プロミック いろいろな植物用:購入したときに鉢の土の上に置く、置き肥タイプの緩効性肥料
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▶ ハイポネックス原液:2週間に1回、1000倍に薄めて与える液体肥料
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切り戻しと植え替え

切り戻しと植え替えは、5月に同時に行います。株の根元から15〜20cmくらいの部分で枝を切り詰めます。
植え替えの用土は、赤玉土7・腐葉土3の配合土に、緩効性肥料を混ぜたものが目安です。
配合する手間を省くなら、市販の培養土を使う方法もあります。
肥料とは別に使う植物活力剤の例です。肥料の代わりにはなりません。
ポインセチアの増やし方(さし木)
ポインセチアはさし木で増やせます。適期は6〜7月です。
- STEP1さし穂を切る
枝の先端から10cmくらいのところで切り、葉を2〜3枚残してほかの葉は取る
- STEP2水につける
1時間ほど水につけ、切り口から出る白い樹液を洗い流す
- STEP3さす
バーミキュライトや、さし木用の土にさす
切り口から出る白い樹液は、肌に付くとかぶれることがあります。作業のときは手袋をし、付いたらよく洗い流しましょう。
さし穂を切ったり、植えつけたりする作業に使える小型の園芸道具セットです。白い樹液に注意して、手袋をして作業しましょう。
翌年も赤くする「短日処理」

ポインセチアは、日が短くなると花芽をつける短日植物です。夜まで照明がついている部屋に置いていると、花芽がつかず色づきません。室内で育てる場合は、人工的に暗い時間をつくる「短日処理」を行います。
| 項目 | 目安 |
|---|---|
| 始める時期 | 8〜9月から |
| 暗くする時間 | 夕方5時〜翌朝8時まで、段ボールなどで覆う |
| 続ける期間 | 40〜50日間、中断せずに続ける |
| 温度 | 夜間でも最低15℃に保つ |
覆いにすき間があって光が漏れたり、1日でも覆い忘れたりすると、色づきが悪くなります。毎日同じ時間に、光が入らないようにしっかり覆いましょう。
病害虫


| 害虫 | 症状 | 対策 |
|---|---|---|
| オンシツコナジラミ | 葉にふれると飛び立つ小さな白い虫 | 見つけたら草花用の殺虫剤で早めに防除する。薬剤はラベルの表示に従う |
株元にまく粒剤の例です。対象の害虫と植物は、ラベルの表示で確認しましょう。
ペットへの影響
ポインセチアは、犬・猫・馬にとって有毒な植物とされています。刺激のある樹液を含み、かじると口や胃が刺激され、嘔吐することがあります。ただし、毒性は一般に言われているほど強くないとされています。犬や猫がかじらないよう、手の届かない場所に置きましょう。
よくある質問(FAQ)
Q. ポインセチアの葉が落ちてしまいました。
A. 寒さに弱いので、冷え込む場所に置いていないか確認しましょう。苞が色づいた株は最低7〜8℃以上の、日当たりのよい室内で管理します。暖房の風が直接当たる場所も避けます。
Q. 翌年、苞が赤くなりません。
A. 夜も照明がつく部屋に置いていると、花芽がつかず色づきません。8〜9月から40〜50日間、夕方5時〜翌朝8時まで段ボールなどで覆う短日処理を行いましょう。
Q. 剪定はいつ、どこで切ればいい?
A. 霜の心配がなくなる5月に、植え替えと同時に行います。根元から15〜20cmくらいの部分で切り詰めます。
まとめ

- ポインセチアはメキシコ・中央アメリカ原産のトウダイグサ科の低木。和名はショウジョウボク
- 赤い部分は苞。本当の花は中心の小さな粒
- 冬は日当たりのよい室内で、暖房の風を避ける。色づいた株は最低7〜8℃以上
- 水やりは鉢土が乾いてから。寒い時期は乾かし気味に
- 5月に切り戻しと植え替え、6〜7月にさし木
- 翌年も赤くするには、8〜9月から40〜50日間の短日処理を
こちらは本物ではなく、LEDライト付きの造花のポインセチアです。手入れをせずに飾りたい場合の例です。


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