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【ホオズキ(鬼灯)】の育て方|袋の正体・ほおずき市の由来・栽培のコツを表で解説

ホオズキ 花

ちょうちんのような袋がぶら下がる姿で、夏の風物詩として親しまれるホオズキ(鬼灯・酸漿)。あの袋は実ではなく、萼(がく)が大きく育ったものです。この記事では、NHK出版「みんなの趣味の園芸」と、コトバンク収録の百科事典(世界大百科事典・日本大百科全書)をもとに、ホオズキの特徴・ほおずき市の由来・育て方・増やし方を表でわかりやすく解説します。

この記事の結論(3行まとめ)
① ホオズキはナス科ホオズキ属の多年草(Physalis alkekengi var. franchetii)。東アジア原産
② ちょうちん状の袋は萼。花は6〜7月、袋は8〜9月に朱赤に色づく
③ 日当たりのよい場所で、植えつけ・株分けは3〜4月。夏の白絹病に注意

ホオズキとは?

「みんなの趣味の園芸」によると、ホオズキはナス科ホオズキ属の多年草で、学名は Physalis alkekengi var. franchetii。東アジア原産とされますが、原産地ははっきりしていません。耐寒性・耐暑性ともに強く、初心者でも育てやすい植物です。

学名Physalis alkekengi var. franchetii
科・属ナス科・ホオズキ属
漢字表記鬼灯、酸漿
原産地東アジア(はっきりしない)
形態多年草(落葉性)。地下に長い根茎がある
開花期6〜7月(白い花)
観賞期8〜9月(色づいた萼)
耐寒性/耐暑性強い/強い
出典:みんなの趣味の園芸「ホオズキ」、世界大百科事典(コトバンク)

ちょうちんは「萼」

ホオズキの赤いちょうちんのような袋は、実ではなく萼です。花が受粉すると萼が大きく育ち、果実を袋状に包み込みます。萼ははじめ緑色で、8月ごろから朱赤に色づきます(みんなの趣味の園芸)。中の果実は直径1〜1.5cmほどの球形の赤い液果です(世界大百科事典)。

時期ようす
6〜7月葉のつけ根に白い花が1つずつ咲く
受粉後萼が大きく育ち、果実を袋状に包む
8月ごろ〜萼が緑から朱赤に色づく
出典:みんなの趣味の園芸「ホオズキ」、世界大百科事典(コトバンク)

ほおずき市と昔の利用

東京・浅草寺の「ほおずき市」では、毎年夏に鉢仕立てのホオズキが売られます。「みんなの趣味の園芸」によると、もともとは同じ属のセンナリホオズキを買って夏の病気に備えたのが始まりとされ、センナリホオズキの果実は解熱薬になるとされていました。世界大百科事典では、浅草寺の境内で四万六千日の縁日にほおずき市が開かれると紹介されています。

部位昔からの利用出典
根漢方で「酸漿根(さんしょうこん)」と呼ばれ、せき止め・利尿・解熱に用いられてきた日本大百科全書
萼解熱・解毒に用いられるとされる世界大百科事典
果実中身を取り除いて口に含み、鳴らして遊ぶ世界大百科事典
出典:コトバンク(世界大百科事典・日本大百科全書)

⚠ 観賞用ホオズキと食用ホオズキは別の種類
甘い果実を生食する食用ホオズキ(ショクヨウホオズキなど)は北アメリカ原産の別種です(世界大百科事典)。観賞用のホオズキを食用にしたり、薬として自己判断で使ったりするのはやめましょう。

ホオズキの栽培カレンダー

時期作業ポイント
3〜4月植えつけ・株分け鉢植えは6号以上の大きな鉢
4〜5月タネまき実がなるまで約2年
5〜7月追肥(鉢植え)最初の花が咲いてから
5〜8月支柱立て草丈が伸びたら倒れ防止
6〜7月開花-
6〜8月白絹病に注意水はけをよくする
8〜9月観賞萼が朱赤に色づく
出典:みんなの趣味の園芸「ホオズキの育て方・栽培方法」をもとに作成

ホオズキの育て方

置き場所

日当たりのよい場所で育つホオズキ
鉢植えは一年を通して日当たりのよい場所に

鉢植えは一年を通じて日当たりのよい場所に置きます。庭植えは湿り気のある肥沃な場所が向いていますが、水はけが悪いと白絹病が出やすいので、土を少し盛って植えましょう(みんなの趣味の園芸)。

水やり

栽培方法水やりの目安
鉢植え土の表面が乾いたらたっぷり
庭植え真夏に晴天が続いて乾いたときに与える
出典:みんなの趣味の園芸「ホオズキの育て方・栽培方法」

肥料

鉢植えは5〜7月に緩効性化成肥料を施します。生育初期に肥料を与えすぎると株が大きくなりすぎるので、最初の花が咲くのを待ってから追肥するとよいでしょう(みんなの趣味の園芸)。

植えつけ・支柱

植えつけの適期は3〜4月。鉢植えは6号以上の大きな鉢を使います。草丈が伸びたら、5〜8月に支柱を立てて倒れを防ぎます(みんなの趣味の園芸)。地下に長い根茎を伸ばして広がるので、庭植えは周囲に広がりすぎないよう注意しましょう。

ホオズキの増やし方

方法適期ポイント
株分け3〜4月植えつけ・植え替えのときに分ける
タネまき4〜5月実がなるまで約2年かかる
出典:みんなの趣味の園芸「ホオズキの育て方・栽培方法」

病害虫と対策

症状主な原因対策
株元が腐って白いカビ白絹病(6〜8月の高温多雨期に多発)水はけをよくし、盛り土をして植える
新芽に小さな虫アブラムシ見つけしだい駆除
葉が食べられるオオニジュウヤホシテントウ見つけしだい捕殺
出典:みんなの趣味の園芸「ホオズキの育て方・栽培方法」

よくある質問(FAQ)

Q. 袋の中の実は食べられますか?

A. 観賞用のホオズキと、甘い実を食べる食用ホオズキは別の種類です(世界大百科事典)。観賞用のものは食べないようにしましょう。

Q. 袋が赤くなりません。

A. 萼は8月ごろから色づきます。日当たりのよい場所で育て、生育初期の肥料の与えすぎに注意しましょう(みんなの趣味の園芸)。

Q. ほおずき市のホオズキは来年も咲きますか?

A. ホオズキは耐寒性の強い多年草です。冬は地上部が枯れますが、春にまた芽を出します。3〜4月に植え替えや株分けをしましょう。

まとめ

  • ホオズキはナス科ホオズキ属の多年草。ちょうちん状の袋は萼
  • 花は6〜7月、萼は8〜9月に朱赤に色づく
  • 浅草寺のほおずき市は、センナリホオズキで夏の病気に備えたのが始まりとされる
  • 日当たりのよい場所で、水はけをよくして白絹病を防ぐ
  • 植えつけ・株分けは3〜4月。観賞用ホオズキは食べない

ほかの夏の植物は、アサガオやヒマワリの記事もあわせてご覧ください。

参考文献

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