ぷっくりとした棒状の葉が重なり、寒くなると淡いオレンジ色に色づく恋心(こいごころ)。人気の乙女心によく似たセダムで、脇芽をどんどん出してこんもり群生する姿が魅力です。この記事では、恋心の特徴・季節ごとの育て方・遮光と冬越しの目安・さし芽での増やし方を表でわかりやすく解説します。
この記事の結論(3行まとめ)
① 恋心はベンケイソウ科セダム属の栽培品種(Sedum ‘Koigokoro’)。乙女心に似ているが、出自ははっきりしない
② 春秋型。梅雨〜夏は雨を避けて遮光(20〜50%)、冬は−3℃が凍害なしの目安で霜よけ・風よけ必須
③ 増やすなら脇芽のさし芽がかんたん。葉ざしは成功率が低め
恋心とは?

恋心はベンケイソウ科セダム属の多肉植物で、流通上は Sedum ‘Koigokoro’ と表記されます。人気種の乙女心(Sedum pachyphyllum)に似ていますが、出自ははっきりしておらず、栽培品種の可能性があるとされています。
幹立ちしやすく、脇芽もよく伸びるので群生しやすいのが特徴です。葉の大きさや形はそろいにくく、日照不足では徒長しやすい傾向があります。花は黄色で、乙女心と同じように見えます。
| 流通名 | Sedum ‘Koigokoro’ |
| 科・属 | ベンケイソウ科・セダム属 |
| 由来 | はっきりしない(栽培品種の可能性) |
| 生育期 | 春・秋 |
| 姿 | 幹立ちしやすく、脇芽が伸びて群生 |
| 花 | 黄色 |
| 冬の葉色 | 淡いオレンジ系 |
| 耐寒性 | −3℃まで凍害なし、−5℃で一部凍結、−7℃で全体が凍結 |
📌 恋心と乙女心の違いは別記事で
見分け方や学名の違いは恋心と乙女心の違いで比較表にまとめています。
恋心の年間管理
| 時期 | 置き場所 | 水やり | 作業 |
|---|---|---|---|
| 3〜6月 | 日当たりのよい戸外 | 用土の表面が乾いたらたっぷり | さし芽・葉ざし(3〜5月)、少量の施肥 |
| 梅雨入り頃 | 雨の当たらない場所。遮光20〜50% | 控えめ | 蒸れ対策 |
| 梅雨明け〜9月中旬 | 風通しのよい半日陰。遮光50% | 控えめ(量か回数を減らす) | 休眠期 |
| 9〜11月 | 日当たりのよい戸外 | 用土の表面が乾いたらたっぷり | さし芽・葉ざし(9〜10月)、少量の施肥 |
| 冬 | 霜よけ・風よけをした日当たりのよい場所 | 控えめ | −3℃を下回る夜は室内へ |
恋心の育て方
日当たり・遮光

セダムは春と秋は日当たりのよい戸外、梅雨から夏は雨の当たらない風通しのよい半日陰で管理するとされています。恋心の遮光の目安を梅雨入り頃は20〜50%、梅雨明け〜9月中旬は50%とされています。
水やり
| 時期 | 水やり |
|---|---|
| 春・秋(生育期) | 用土の表面が乾いたらたっぷり |
| 梅雨・夏 | 控えめに。徒長しやすいので「量か回数」を減らす |
| 冬 | 控えめに |
冬越し
恋心は寒さに「弱い」タイプで、−3℃までは凍害の影響がなく、−5℃で一部が凍結、−7℃では全体が凍結して再起不能になります。霜よけと風よけは必須です。冷え込む地域では、冬は軒下や室内の明るい窓辺に移しましょう。
用土・肥料
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 用土 | 水はけのよい用土。例:鹿沼土小粒・赤玉土小粒・ピートモス・川砂・くん炭を各2 |
| 肥料 | 春と秋の生育期に、緩効性化成肥料か液体肥料を少量 |
| 植え替え | 1〜2年に1回。生育期の直前か初期 |
用土を自分で配合する手間を省くなら、市販の多肉植物用の土を使うと手軽です。肥料は、植え替えのときに元肥として混ぜる緩効性化成肥料が使いやすいでしょう。
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増やし方

| 方法 | 難易度 | ポイント |
|---|---|---|
| さし芽 | かんたん | 脇芽をカットしてさすのがかんたん |
| 株分け | かんたん | 植え替え時に群生株を分ける |
| 葉ざし | 成功率は低め | 葉のつけ根をつけて外し、土の上に置く |
- STEP1脇芽や茎を切る
伸びた脇芽や茎の先を清潔なハサミで切ります。
- STEP2切り口を乾かす
土にさす部分の下葉を外し、切り口を日陰で乾かします。
- STEP3乾いた用土にさす
乾いた用土にさし、明るい日陰で管理します。
- STEP4根が出たら通常管理
根が出たら水やりを始め、少しずつ日当たりに慣らします。
伸びすぎた株の仕立て直しは恋心と乙女心の増やし方と仕立て直しでも紹介しています。
病害虫・トラブル
| 症状 | 主な原因 | 対策 |
|---|---|---|
| 茎が伸びて葉の間隔が開く | 日照不足・水の与えすぎ | 日当たりへ。さし芽で仕立て直す |
| 株元が黒く溶ける | 梅雨〜夏の蒸れ・過湿 | 雨を避け、遮光して風通しよく |
| 葉が透けて傷む | 霜・凍結 | 霜よけ・風よけ。寒い夜は室内へ |
| 白い綿状の虫・根に白い虫 | カイガラムシ、ネジラミ | 見つけしだい除去 |
| 新芽に小さな虫 | アブラムシ | 見つけしだい防除 |
アブラムシの予防には、株元にまく浸透移行性の粒剤が便利です。使用量や対象の植物は、ラベルの表示を確認してから使いましょう。
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よくある質問(FAQ)
Q. 乙女心とどちらが育てやすい?
A. 栽培方法は乙女心と同様です。色づきの美しさは乙女心、群生する姿を楽しむなら脇芽の出やすい恋心がおすすめです。
Q. 葉ざしがうまくいきません。
A. 恋心は葉ざしの成功率が低めです。脇芽のさし芽で増やしましょう。
Q. 冬は外で大丈夫?
A. −3℃までは凍害の影響がないとされますが、霜よけと風よけは必須です。それより冷え込む地域では室内に取り込みましょう。
まとめ

- 恋心はセダム属の栽培品種(Sedum ‘Koigokoro’)。乙女心に似ているが出自は不明
- 幹立ちして脇芽が出やすく、群生する。冬は淡いオレンジ系に
- 春秋型。梅雨〜夏は雨を避けて遮光20〜50%
- −3℃までが凍害なしの目安。霜よけ・風よけ必須
- さし芽がかんたん。葉ざしは成功率低め
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