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【すもも】の育て方|1本で実る品種・剪定・栄養を表で解説

果実

初夏から夏にかけて、甘酸っぱい実をつけるすもも(スモモ)。じつは品種さえ選べば家庭でも育てやすい果樹です。ただし、1本では実がつきにくい品種が多いので、受粉の仕組みを知っておくことが大切です。この記事では、すももの特徴・栄養・品種の選び方・育て方を表でわかりやすく解説します。

この記事の結論(3行まとめ)
① すももはバラ科スモモ属の落葉果樹(ニホンスモモ Prunus salicina)。原産は中国、収穫期は6月下旬〜8月
② 多くの品種は1本では実がつきにくい。‘ビューティ’‘メスレー’なら1品種で実る
③ 冬剪定は12月〜2月下旬、摘果は4月下旬〜5月上旬。耐寒性は強い

すももとは?

すもも(李)はバラ科スモモ属(サクラ属)の果樹で、学名は Prunus salicina(ニホンスモモ)。原産地は中国で、プラムとも呼ばれます。ウメと同様に日本の気候に合い、家庭でも栽培しやすい果樹とされています。

学名Prunus salicina(ニホンスモモ)
科・属バラ科・スモモ属(サクラ属)
原産地中国
形態落葉性の中高木(家庭では樹高2〜4m)
収穫期6月下旬〜8月(品種による)
耐寒性/耐暑性強い/強い
受粉樹必要(自家結実性の品種を除く)

すもも・プラム・プルーンの違い

名前学名原産地収穫期
すもも(ニホンスモモ)Prunus salicina中国6月下旬〜8月
プルーン(セイヨウスモモ)Prunus domesticaヨーロッパ東部〜アジア西部8月〜9月上旬

プルーンはセイヨウスモモとも呼ばれる別の種で、ドライフルーツやシロップなどに加工されることが多い果樹です。

すももの栄養

みずみずしいすももの果肉
みずみずしい果肉

にほんすもも(生)は可食部100gあたり46kcal、水分88.6gと、みずみずしく低カロリーな果物です。

成分可食部100gあたり
エネルギー46 kcal
水分88.6 g
炭水化物9.4 g
食物繊維総量1.6 g
カリウム150 mg
ビタミンC4 mg
β-カロテン当量79 μg
ビタミンE(α-トコフェロール)0.6 mg
葉酸37 μg

品種の選び方:1本で実がなる?

すももの多くの品種は自分の花粉では実がつきにくい「自家不和合性」をもっています。庭に1本だけ植えるなら、1品種で実る‘ビューティ’や‘メスレー’がおすすめです。

品種熟期1本で実るか特徴
ビューティ6月下旬〜7月上旬○ 1品種で実る早くから確実に実る。黒斑病に弱い
大石早生6月下旬× 受粉樹が必要最もポピュラーな早生品種
メスレー7月上旬○ 1品種で実る初期の結実はビューティより遅い
ソルダム7月中旬× 受粉樹が必要果肉が赤い
サンタローザ7月中旬〜下旬△ 樹齢が進むと自家結実完熟果がとてもおいしい
貴陽7月中旬〜8月下旬× 受粉樹が必要200g以上の大果。開花の早い‘ハリウッド’などを受粉樹に

すももの年間栽培カレンダー

時期株の状態主な作業
11〜3月休眠植えつけ(11〜3月)
12〜2月下旬休眠冬の剪定
2月休眠施肥(庭植え・鉢植え)
2月中旬〜4月上旬芽吹き前後休眠期つぎ
4月下旬〜5月上旬幼果摘果
5月果実肥大施肥(鉢植え)
6月下旬〜8月収穫収穫。夏の剪定(新梢の摘心)
8月下旬〜9月上旬-芽つぎ
10月-施肥(庭植え・鉢植え)

すももの育て方

置き場所

庭植え・鉢植えとも日当たり良好な場所を選びます。

水やり

栽培方法水やりの目安
鉢植え鉢土の表面が白く乾いたら、鉢底から少し流れ出るまでたっぷり
庭植え夏に日照りが続く場合を除き、基本的に不要

用土・肥料

鉢植えの用土は、水はけと水もちのよい土であれば種類はあまり選びません。目安は赤玉土小粒7〜8:腐葉土3〜2です。肥料は、庭植えは2月と10月、鉢植えは2月・5月・10月に有機質肥料か速効性化成肥料を施します。鉢植えは2〜3年に1回植え替えます。

鉢植えの用土をつくるときは、次のような材料が使いやすいでしょう。
・赤玉土 小粒 14L(Amazon)
・木の葉100%腐葉土 14L(Amazon)

剪定

枝についたすももの実
短い枝(短果枝)によく実がつく
作業時期方法
冬の剪定12月〜2月下旬短果枝によく実がつくため、長い発育枝は間引くか20〜30cmに切り詰める
夏の剪定夏大きくしたくない場合、長く伸びそうな新梢を摘心するか切り詰める

冬の剪定では太めの枝も切るので、切れ味のよい剪定ばさみを用意しておくと作業が楽になります。
・剪定ばさみ(Amazon)

受粉と摘果

受粉樹が必要な品種は、開花期の合う別品種を近くに植えます。実がついたら、4月下旬〜5月上旬に十分に摘果すると、おいしい実が収穫できます。

すももを実らせるまでの流れ
  • STEP1
    品種を選ぶ

    1本なら‘ビューティ’‘メスレー’。それ以外は開花期の合う受粉樹と2品種で植える。

  • STEP2
    植えつけ

    11〜3月の休眠期に、日当たりのよい場所へ植えつける。

  • STEP3
    冬剪定

    12月〜2月下旬に、長い発育枝を間引くか20〜30cmに切り詰める。

  • STEP4
    摘果

    4月下旬〜5月上旬に、混み合った幼果を間引く。

  • STEP5
    収穫

    6月下旬〜8月、品種ごとの熟期に収穫する。

増やし方

すももはつぎ木で増やします。休眠期つぎは2月中旬〜4月上旬、芽つぎは8月下旬〜9月上旬が適期です。タネから育てた苗は親と同じ性質の実がなるとは限らないため、品種の実を楽しみたいなら、つぎ木苗を購入するのが確実です。

病害虫と対策

症状主な原因対策
葉や果実に黒い斑点黒斑病‘ビューティ’は黒斑病に弱いので注意
果実が腐って灰色のカビ灰星病傷んだ果実は早めに取り除く
幼果が袋状にふくらむふくろみ病(‘ソルダム’など一部品種)発病した果実は取り除く
果柄がかじられて落果チョッキリ見つけしだい捕殺
葉が食べられるモンクロシャチホコの幼虫見つけしだい捕殺
新芽や果実に虫アブラムシ類、シンクイムシ類、カイガラムシ類早期発見・早期駆除

よくある質問(FAQ)

Q. 花は咲くのに実がつきません。

A. 自家不和合性の品種を1本だけ植えている可能性があります。開花期の合う受粉樹を近くに植えるか、1品種で実る‘ビューティ’‘メスレー’を選びましょう。

Q. 鉢植えでも育てられますか?

A. 育てられます。鉢土の表面が乾いたらたっぷり水を与え、2〜3年に1回植え替えます。

Q. プルーンとは同じ植物?

A. 別の種です。すももはニホンスモモ(Prunus salicina)、プルーンはセイヨウスモモ(Prunus domestica)です。

まとめ

すももの木
家庭でも育てやすい果樹
  • すももはバラ科スモモ属のニホンスモモ(Prunus salicina)。原産は中国で耐寒性・耐暑性とも強い
  • にほんすもも(生)は100gあたり46kcal、水分88.6g
  • 多くの品種は1本では実がつきにくい。1本なら‘ビューティ’‘メスレー’
  • 冬剪定は12月〜2月下旬、摘果は4月下旬〜5月上旬
  • 増やし方はつぎ木。収穫は6月下旬〜8月

ほかの果樹の育て方は、ブルーベリーや姫リンゴの記事もあわせてご覧ください。

参考文献

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