丸い小さな葉のふちに、クリーム色の斑が入るセダム斑入り丸葉万年草(ふいりまるばまんねんぐさ)。日本の野山に自生するマルバマンネングサの斑入り品種で、ほかの多肉植物の足元をふんわり埋めてくれます。この記事では、実際に育てている株の写真で特徴を紹介し、季節ごとの置き場所と水やり、夏越し、さし芽・株分けでの増やし方、斑を保つコツを表で解説します。
この記事の結論(3行まとめ)
① 斑入り丸葉万年草は、日本・中国に分布するマルバマンネングサ(Sedum makinoi)の斑入り品種。丸い葉のふちにクリーム色の斑が入る
② 春秋に育つ。日当たりのよい戸外で育て、夏は雨を避けた風通しのよい半日陰で水を控える
③ 背が低く、横に這って広がる。さし芽・株分けで増やせる(3〜5月、9〜10月)
斑入り丸葉万年草とは?特徴と基本データ


もとになったマルバマンネングサは、ベンケイソウ科マンネングサ(セダム)属の多年草です。本州・四国・九州と中国に分布し、岩壁や石垣などの岩の上に生えます。学名のmakinoiは、植物学者の牧野富太郎にちなんでいます。
斑入り丸葉万年草は、その斑入りの園芸品種です。丸くて平たい小さな葉のふちにクリーム色の斑が入り、茎を横に這わせながらマット状に広がります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名前 | 斑入り丸葉万年草(ふいりまるばまんねんぐさ) |
| 学名 | Sedum makinoi ‘Variegatum’ |
| 分類 | ベンケイソウ科マンネングサ(セダム)属 |
| もとの種の分布 | 本州・四国・九州、中国。岩壁や石垣などに生える |
| 草姿 | 背が低く、茎が横に這って広がる |
| 葉 | 丸く平たい小さな葉。ふちにクリーム色の斑 |
| 花 | 初夏(5〜7月ごろ)に黄色い小さな花 |
| 増やし方 | さし芽、株分け |
写真で見る斑入り丸葉万年草

エケベリアなどの大きな多肉植物のすき間に植えると、明るい斑入りの葉がよく映えます。
斑入り丸葉万年草の年間管理カレンダー
| 時期 | 状態 | 置き場所 | 水やり | 作業 |
|---|---|---|---|---|
| 春(3〜5月) | 🌱生育期 | 日当たりのよい戸外 | 用土の表面が乾いたらたっぷり | 植え替え・さし芽・株分け。少量の施肥 |
| 梅雨〜夏(6〜8月) | 😴半休眠 | 雨が当たらず風通しのよい半日陰 | 控えめ | 蒸れに注意。初夏に黄色い花 |
| 秋(9〜11月) | 🌱生育期 | 日当たりのよい戸外 | 用土の表面が乾いたらたっぷり | 植え替え・さし芽・株分け(9〜10月) |
| 冬(12〜2月) | 😴休眠 | 日当たりのよい場所。強い霜や凍結が続く地域は軒下や室内 | 控えめ | 寒さで葉が色づくことも |
斑入り丸葉万年草の育て方
置き場所・日当たり
春と秋は、戸外の日当たりのよい場所で育てます。日照が足りないと、茎がひょろひょろと伸びて株姿が乱れます。梅雨から夏は高温多湿に弱いので、雨が当たらず風通しのよい半日陰に移しましょう。
水やり
| 時期 | 水やり |
|---|---|
| 春・秋(生育期) | 用土の表面が乾いてから、鉢底から流れるまでたっぷり |
| 梅雨〜夏 | 控えめに。雨にも当てない |
| 冬 | 控えめに |
用土がいつも湿っていると、根腐れや蒸れで株元から傷みます。とくに梅雨から夏は水を控えましょう。
用土・肥料・植え替え
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 用土 | 水はけのよい用土。例:鹿沼土小粒・赤玉土小粒・ピートモス・川砂・くん炭を各2。市販の多肉植物用の土でもよい |
| 肥料 | 春と秋に、緩効性化成肥料か液体肥料を少量 |
| 植え替え | 1〜2年に1回、生育期の初めに。株が混み合ったら株分けを兼ねる |
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斑をきれいに保つコツ
斑入り品種は、ときどき斑のない緑一色の枝(先祖返り)が出ることがあります。緑の枝は勢いが強く、そのままにすると株全体が緑っぽくなりやすいので、見つけたらつけ根から切り取りましょう。さし芽で増やすときも、斑がきれいに入った茎を選びます。
斑入り丸葉万年草の増やし方
| 方法 | 難易度 | ポイント |
|---|---|---|
| さし芽 | ★☆☆ かんたん | 伸びた茎を切り戻して数cmの穂にし、乾いた用土にさす |
| 株分け | ★☆☆ かんたん | 植え替えのときに、根のついた株を手で分けて植える |
適期は3〜5月と9〜10月です。
よくあるトラブルと対策
| 症状 | 主な原因 | 対策 |
|---|---|---|
| 茎がひょろひょろ伸びる | 日照不足 | 日当たりのよい場所へ。伸びた茎は切り戻してさし芽に |
| 夏に株元から溶ける・黒くなる | 高温多湿・水の与えすぎ | 雨を避けた風通しのよい半日陰で水を控える |
| 緑一色の枝が出る | 先祖返り | つけ根から切り取る |
| 白い綿のような虫・小さな虫がつく | カイガラムシ、アブラムシ | 見つけしだい取り除く |
| 根に白い粉のような虫 | ネジラミ | 植え替え時に根を確認し、古い土を落とす |
カイガラムシやアブラムシの予防には、株元にまく浸透移行性の粒剤が便利です。使用量と対象の植物は、ラベルの表示を確認しましょう。
・オルトランDX粒剤(Amazon)
寄せ植えやグランドカバーに
横に這って広がる斑入り丸葉万年草は、寄せ植えのすき間を埋める名脇役です。もとのマルバマンネングサは岩の上に生える丈夫な植物です。地植えにするときも、水はけのよい日なたを選びましょう。
よくある質問(FAQ)
Q. 斑入り丸葉万年草は室内で育てられる?
A. 室内では日照が足りず、茎が伸びて株姿が乱れやすくなります。日当たりのよい戸外で育てるのがおすすめです。湿気のこもる浴室やキッチンには向きません。
Q. 冬は外に出したままで大丈夫?
A. もとのマルバマンネングサは日本の野外に自生する丈夫な植物です。ただし鉢植えは凍結しやすいので、強い霜や凍結が続く地域では軒下や室内の明るい場所に移すと安心です。
まとめ
- 斑入り丸葉万年草はマルバマンネングサ(Sedum makinoi)の斑入り品種
- 丸い小さな葉のふちにクリーム色の斑。背が低く横に広がる
- 春秋は戸外の日なた、夏は雨を避けた半日陰で水を控える
- 緑一色の枝が出たら切り取って斑を保つ
- さし芽・株分けで増やせる(3〜5月、9〜10月)


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