先のとがった細長い葉が、銀色がかったラベンダー色に輝くエケベリアシルバークイーン。クレイギアナを片親にもつ園芸品種で、アフィニスを銀色にしたような姿とも言われます。この記事では、実際に育てている株の写真でシルバークイーンの特徴を紹介し、似た品種や同じ名前で出回るタイプとの違い、季節ごとの育て方、葉ざしでの増やし方を表で解説します。
この記事の結論(3行まとめ)
① シルバークイーンはエケベリアの園芸品種。片親はクレイギアナで、別名グレイプリンス
② とがった細長い葉が銀色がかったラベンダー色。フリルの大型品が同じ名前で売られることもある
③ 春秋型。春秋は日なたで乾いたらたっぷり、夏は半日陰でほぼ断水、冬は霜に当てない
シルバークイーンとは?特徴と基本データ


シルバークイーン(Echeveria ‘Silver Queen’)は、ベンケイソウ科エケベリア属の園芸品種です。片親はクレイギアナ(E. craigiana)とされ、ニュージーランドやオーストラリアで組織培養で増やされて流通しています。韓国では「グレイプリンス」の名で呼ばれています。
先のとがった細長い葉が放射状に広がり、葉は白い粉をまとった銀色がかったラベンダー〜ピンク色です。写真のように、葉の表面にうっすらとピンクの筋が入ることもあります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 品種名 | Echeveria ‘Silver Queen’ |
| 別名 | グレイプリンス、アフィニスグレイフォーム |
| 分類 | ベンケイソウ科エケベリア属(園芸品種) |
| 片親 | クレイギアナ(E. craigiana) |
| 葉 | 先のとがった細長い葉。白い粉をまとった銀ラベンダー色 |
| 生育型 | 春秋型 |
| 耐寒性 | 霜に弱い(-1℃ほど) |
| 増やし方 | 葉ざし、さし芽、子株 |
似ている品種・同じ名前のタイプとの違い
| 名前 | 特徴 | シルバークイーンとの関係 |
|---|---|---|
| アフィニス | 黒っぽい葉のエケベリア | シルバークイーンはアフィニスを銀色にしたような姿だが、血縁関係はないとされる |
| フリルの大型品 | シャビアナに似たフリル葉 | 同じ「シルバークイーン」の名で流通することがある別タイプ |
| シルバークイーン錦 | 斑入り品 | 斑が入った品種として別に流通している |
購入するときは、名前だけでなく葉の形(とがった細長い葉か、フリルか)も確認しましょう。
同じ「シルバークイーン」という名前の別の植物
「シルバークイーン」は、多肉植物のエケベリアだけでなく、庭木やハーブの品種名にも使われている名前です。お店や通販で見かけたら、どの植物なのかを確認しましょう。
| 名前 | 種類 | 見分け方 |
|---|---|---|
| エケベリア シルバークイーン(この記事) | 多肉植物 | 銀ラベンダー色の、先のとがった肉厚の葉がロゼットになる |
| ツルマサキ(ユーオニムス)の‘シルバークイーン’ | 庭木(低木) | 濃い緑の葉に、クリーム色〜白の縁取りが入る。食べると有害とされる |
| アルテミシア(ヨモギの仲間)の‘シルバークイーン’ | 宿根草 | 灰白色の葉。高さ90cmほどになる |
| レモンタイムの‘シルバークイーン’ | ハーブ | 銀灰色の斑が入った小さな葉。地面をはうように広がり、レモンの香りがする |
ぷっくりした葉がバラの花のような形に重なっていれば、多肉植物のシルバークイーンです。
シルバークイーンの年間管理カレンダー
| 時期 | 状態 | 置き場所 | 水やり | 作業 |
|---|---|---|---|---|
| 春(3〜5月) | 🌱生育期 | 日当たりのよい戸外 | 用土が乾いたらたっぷり | 植え替え・葉ざし・さし芽。少量の施肥 |
| 梅雨〜夏(6〜8月) | 😴休眠 | 雨と直射日光を避けた、風通しのよい半日陰 | ほぼ断水 | 蒸れに注意 |
| 秋(9〜11月) | 🌱生育期 | 日当たりのよい戸外 | 用土が乾いたらたっぷり→しだいに控える | 植え替え・葉ざし(9〜10月) |
| 冬(12〜2月) | 😴休眠 | 霜の当たらない明るい場所。冷え込む日は室内へ | 控えめ | 霜・凍結に注意 |
シルバークイーンの育て方
置き場所・日当たり
春と秋は、戸外の日当たりのよい場所でしっかり日に当てます。日照が足りないと葉が間のびして、ロゼットが乱れます。梅雨から夏は、雨と直射日光を避けた風通しのよい半日陰で休ませましょう。
水やり
| 時期 | 水やり |
|---|---|
| 春・秋(生育期) | 用土が乾いてから、鉢底から流れるまでたっぷり |
| 夏(休眠期) | ほぼ断水 |
| 冬(休眠期) | 控えめに |
葉の白い粉は、手でさわると取れて元に戻りません。水は株元の用土に注ぎ、葉にはなるべくかけないようにしましょう。
用土・肥料・植え替え
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 用土 | 水はけのよい用土。例:鹿沼土小粒・赤玉土小粒・ピートモス・川砂・くん炭を各2 |
| 肥料 | 春と秋に液体肥料か緩効性肥料を少量。小苗は窒素を控えめに |
| 植え替え | 1〜2年に1回、生育期の初めに。株と同じか少し大きい鉢へ |
用土は市販のさぼてん多肉植物の土(Amazon)、元肥には緩効性のマグァンプK 中粒(Amazon)を少量混ぜておく方法が手軽です。
冬越し
霜や凍結で傷むので、霜の降りる前に軒下や室内の明るい窓辺に取り込みましょう。冬は水を控えて乾かし気味に管理します。
シルバークイーンの増やし方

| 方法 | 難易度 | ポイント |
|---|---|---|
| 葉ざし | ★☆☆ かんたん | 葉をつけ根からきれいに外し、乾いた用土にのせる。基本の増やし方 |
| さし芽 | ★★☆ ふつう | 茎が伸びた株を切り戻し、切り口を乾かしてから用土にさす |
| 子株 | ★☆☆ かんたん | 株元から出た子株を、植え替えのときに分ける |
適期は3〜6月と9〜10月です。
よくあるトラブルと対策
| 症状 | 主な原因 | 対策 |
|---|---|---|
| 間のびしてロゼットがくずれる | 日照不足 | 春秋は日なたへ。伸びた株はさし芽で仕立て直す |
| 夏に株元が腐る | 高温多湿・水の与えすぎ | 夏は半日陰でほぼ断水。雨に当てない |
| 葉の白い粉がはげる | 手でさわる・上から水をかける | 葉にふれないように扱い、水は株元に |
| 葉や株元に白い綿のような虫 | コナカイガラムシ | 見つけしだい取り除く |
カイガラムシやアブラムシの予防には、株元にまく浸透移行性の粒剤が便利です。使用量と対象の植物は、ラベルの表示を確認しましょう。
・オルトランDX粒剤(Amazon)
よくある質問(FAQ)
Q. シルバークイーンとアフィニスは同じ仲間ですか?
A. 見た目は似ていますが、シルバークイーンの片親はクレイギアナで、アフィニスとの血縁関係はないとされています。
Q. フリルのあるシルバークイーンを見かけました。
A. シャビアナに似たフリルの大型品が、同じ「シルバークイーン」の名で流通していることがあります。この記事の株は、とがった細長い葉のタイプです。
Q. 「シルバークイーン」という名前の植物はほかにもありますか?
A. あります。庭木のツルマサキ(ユーオニムス)、ヨモギの仲間のアルテミシア、レモンタイムにも‘シルバークイーン’という品種があります。肉厚の葉がロゼットになる多肉植物は、エケベリアのシルバークイーンです。
まとめ
- シルバークイーンはクレイギアナを片親にもつエケベリアの園芸品種。別名グレイプリンス
- とがった細長い葉が、銀色がかったラベンダー〜ピンク色
- 同じ名前でフリルの大型品が出回ることもある
- 春秋型。夏は半日陰でほぼ断水、冬は霜に当てない
- 葉ざしが基本。伸びた株はさし芽で仕立て直す


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