白い粉を帯びた青緑色の葉がバラの花のように重なり、子株をたくさん出して群生する七福神(しちふくじん)。縁起のよい名前と丈夫さから、昔から家庭で親しまれてきたエケベリアです。この記事では、七福神の特徴・学名・春秋型の季節管理・水やり・増やし方を表でわかりやすく解説します。
この記事の結論(3行まとめ)
① 七福神はエケベリア・セクンダ(Echeveria secunda)として紹介される、メキシコ原産のエケベリア
② 春秋型:4〜6月と9〜11月に生育。日当たりを好み、H2(凍結には耐えない、最低約1〜5℃)
③ 子株をよく出して群生。子株の株分け、葉ざし、さし芽で増やせる
七福神とは?




七福神はベンケイソウ科エケベリア属の多肉植物です。七福神をエケベリア・セクンダ(Echeveria secunda)として紹介しており、「家庭の庭でよく見かける多肉植物」の上位に入る定番種で、‘レノア・ディーン’などの品種の元になったとされています。なお「七福神」は流通名のため、販売店によっては別の近縁種・交配種に使われることもあります。
エケベリア・セクンダはメキシコ原産。淡い灰青色のくさび形の葉でロゼットをつくり、群生します。花茎は30cmほどになり、片側に偏って赤と黄色のつぼ形の花を下向きに咲かせます。
| 学名 | Echeveria secunda |
| 科・属 | ベンケイソウ科・エケベリア属 |
| 英名 | glaucous echeveria など |
| 原産地 | メキシコ |
| 大きさ | 高さ・株張り0.1〜0.5m。群生する |
| 葉 | 淡い灰青色、くさび形 |
| 花 | 赤と黄色のつぼ形。花茎は約30cm |
| 耐寒区分 | RHS H2(凍結には耐えない、最低約1〜5℃) |
| 生育型 | 春秋型(エケベリア) |
七福神の年間管理カレンダー
| 時期 | 置き場所 | 水やり | 作業 |
|---|---|---|---|
| 4〜6月 | 日当たりのよい戸外 | 土が乾いたらたっぷり | 植え替え・株分け・葉ざし・少量の施肥 |
| 梅雨〜夏 | 雨の当たらない、風通しのよい半日陰 | 控えめ(乾燥気味) | 休眠期。蒸れに注意 |
| 9〜11月 | 戸外の日当たりのよい場所 | 土が乾いたらたっぷり | 施肥は早めに。増やす適期(9〜10月) |
| 冬 | 最低気温5℃を下回ったら室内の明るい場所 | ほぼ乾かし気味 | 休眠期。凍らせない |
七福神の育て方
日当たり・置き場所
七福神(エケベリア・セクンダ)は日なたを好む多肉植物です。日照が足りないと茎が間のびして、ロゼットが崩れやすくなります。日本では、春と秋は戸外の日当たりのよい場所、梅雨から夏は雨の当たらない風通しのよい半日陰で管理しましょう。
温度・冬越し
H2(低温には耐えるが凍結には耐えない、最低約1〜5℃)。霜が降りる前に室内に取り込むことがすすめられています。1日の最低気温が5℃を下回ったら室内の明るい場所に取り込むとされています。
水やり




| 時期 | 水やり |
|---|---|
| 生育期(春・秋) | 土の表面が乾いたらたっぷり。「生育中はたっぷり」 |
| 夏(休眠期) | 控えめにして乾燥気味に |
| 冬 | ほぼ乾いた状態に保つ。しわが寄るのを防ぐ程度に、数週間に1回軽く与える |
冬に暖かすぎる場所で水を与えすぎると、ひょろひょろとした弱い株になります。冬は涼しく乾かし気味に休ませましょう。
用土・肥料・植え替え

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 用土 | 水はけのよい土。砂利質のサボテン用培養土。配合例:鹿沼土小粒・赤玉土小粒・ピートモス・川砂・くん炭を各2 |
| 肥料 | 春と秋の生育期に少量。晩春〜夏に、薄めた低チッ素の肥料を2週間に1回 |
| 植え替え | 2〜3年に1回、生育期の直前か初期。鉢底穴の多い鉢を選ぶ |
用土は市販の多肉植物用の土、肥料は植えつけ時に混ぜる緩効性肥料が手軽です。
・さぼてん多肉植物の土(Amazon)
・マグァンプK 中粒(Amazon)
増やし方

| 方法 | 適期 | やり方 |
|---|---|---|
| 子株(株分け) | 春/3〜6月・9〜10月 | 親株の周りに出た子株を外して植える |
| 葉ざし | 春〜初夏 | 葉のつけ根を必ずつけて外す |
| さし芽(茎ざし) | 春〜初夏 | 茎を切り、切り口を乾かしてからさす |
病害虫・トラブル
| 症状 | 主な原因 | 対策 |
|---|---|---|
| 茎や葉に白い綿状の虫 | コナカイガラムシ | 見つけしだい取り除く |
| 新芽や花に小さな虫 | アブラムシ | 見つけしだい防除 |
| 株元が腐る | 根腐れ(低温・過湿・水のやりすぎ) | 鉢に水をためない。冬は乾かし気味に |
| ひょろひょろ伸びる | 冬の高温と水のやりすぎ、日照不足 | 冬は涼しく乾かし気味に。春秋はよく日に当てる |
カイガラムシやアブラムシの予防には、株元にまく浸透移行性の粒剤が便利です。使用量と対象の植物は、ラベルの表示を確認しましょう。
・オルトランDX粒剤(Amazon)
縁起のよい名前で贈り物にも

「七福神」という縁起のよい名前と、子株をどんどん増やして群生する姿から、お祝いの寄せ植えなどにも使われます。丈夫で育てやすいので、多肉植物を初めて育てる方への贈り物にも向いています。
よくある質問(FAQ)
Q. 室内だけで育てられますか?
A. 日なたを好むので、春〜秋は戸外の日当たりのよい場所で育てましょう。室内に取り込むのは冬の寒い時期だけにします。
Q. 冬の水やりはどのくらい?
A. ほぼ乾いた状態に保ち、葉にしわが寄りそうなら数週間に1回軽く与えます。
Q. 子株が増えすぎました。
A. 植え替えのときに子株を外して、別の鉢に植えましょう。
まとめ

- 七福神はエケベリア・セクンダとして紹介される、メキシコ原産の定番エケベリア
- 春秋型。日当たりを好み、夏は雨を避けて半日陰
- 凍結に弱い(RHS H2)。最低気温5℃を下回ったら室内へ
- 生育期は土が乾いたらたっぷり、冬はほぼ乾かし気味
- 子株・葉ざし・さし芽で増やせる
エケベリアの基本はエケベリアの育て方入門、群生する品種はメビナの記事もあわせてご覧ください。


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