白い粉をまとった淡い緑の三角の葉が、小さなロゼットになってもこもこと群生する白牡丹(はくぼたん)。寄せ植えの名脇役として人気ですが、実は夏の蒸れにやや弱い品種です。この記事では、白牡丹の特徴と、季節ごとの置き場所・水やり・植え替えのコツ、夏越しの注意点を表でわかりやすく解説します。
この記事の結論(3行まとめ)
① 白牡丹はグラプトベリア属の交配種 Graptoveria ‘Titubans’。フランス生まれのハイブリッドとされる
② 栽培難易度は★3。特に夏の蒸れに弱く、夏は半日陰で断水気味に。冬は−1〜−2℃まで耐える
③ 植え替え・カット芽挿しは春と秋。根を1cm以下に切りそろえて1〜2日乾かしてから植えると元気に
白牡丹とは?




白牡丹はベンケイソウ科グラプトベリア属(グラプトペタルム属×エケベリア属の交配属)の交配種で、学名は Graptoveria ‘Titubans’(別名:プロリフェラ ティテュバンス)。フランス生まれのハイブリッドで、くすんだトーンの肉厚な三角形の葉が、直径4〜6cmほどの小さなロゼットになって群生します。ただし、日本で流通する白牡丹が海外のティテュバンスと同一かどうかは疑問視されているそうです。
| 学名 | Graptoveria ‘Titubans’ |
| 科・属 | ベンケイソウ科・グラプトベリア属(交配種) |
| 由来 | フランス生まれのハイブリッドとされる |
| ロゼット | 直径4〜6cmほど。群生し、生長すると縦に伸びる |
| 栽培難易度 | ★★★☆☆(葉ざしは少しコツが必要) |
| 耐寒性 | 霜に当てても問題なく、−1〜−2℃まで耐える |
| 弱点 | 夏の蒸れ |
📌 薄氷との違い
よく似た「薄氷(姫朧月)」との見分け方は白牡丹と薄氷の違いで比較しています。
白牡丹の季節別の育て方
| 季節 | 置き場所 | 水やり | ポイント |
|---|---|---|---|
| 春 | 直射日光の当たる、風通しのよい場所 | 土が乾いたら、底穴から流れるまでたっぷり | 植え替え・カット芽挿しの適期。風通しが悪いとカビで根腐れ |
| 初夏・梅雨 | 直射日光の当たる、風通しのよい場所。雨は避ける | 半月に1回程度たっぷり | 黒斑病が出たら水を控えて風通しのよい場所へ |
| 夏 | 半日陰の風通しのよい場所。雨は避ける | 断水気味。葉がしおれたら夕方に表土が濡れる程度 | 特に蒸れに弱い。葉の間に水がたまらないよう底面給水も |
| 秋 | 9月のお彼岸ごろから直射日光の当たる場所 | 土が乾いたらたっぷり | 植え替えは10月中旬(寒冷地は9月中旬)まで |
| 冬 | 直射日光の当たる、風通しのよい場所 | 半月〜1か月に1回、土の表面が濡れる程度 | 屋内に置きっぱなしにすると春に葉焼けしやすい |
置き場所




夏以外は直射日光が当たり、風通しのよい場所で育てるとされています。夏は特に蒸れに弱いので、雨を避けた半日陰の風通しのよい場所に移しましょう。冬も屋外で日に当てておくと、春に日光浴させたときの葉焼けを防げます。
水やり




春と秋は土が乾いたら底穴から流れるまでたっぷり。夏は断水気味にし、葉がしおれたら夕方に表土が濡れる程度に与えます。葉の間に水がたまると傷みやすいので、鉢ごと水に浸ける底面給水も有効です。
用土・肥料




| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 用土 | 水はけのよい用土。例:赤玉土中粒3・鹿沼土中粒3・軽石中粒1・腐葉土3 |
| 肥料 | 春と秋に、緩効性化成肥料を2か月に1回、または液体肥料を月1回程度 |
用土は市販の多肉植物用の土、肥料は植えつけ時に混ぜる緩効性肥料が手軽です。
・さぼてん多肉植物の土(Amazon)
・マグァンプK 中粒(Amazon)
植え替えと増やし方

| 作業 | ポイント |
|---|---|
| 植え替え(春) | 根を1cm以下に切りそろえ、1〜2日乾かしてから植えると元気に |
| 植え替え(秋) | 根が張るよう10月中旬(寒冷地は9月中旬)までに |
| カット芽挿し | 春と秋が適期。夏と冬は避ける |
| 葉ざし | 少しコツが必要(難易度★3) |
| 初夏・夏 | 植え替え・カット芽挿しは避ける |
白牡丹は生長すると縦に伸びるので、気になる場合は切り戻し、その部分を挿し木にして増やせます。
トラブルと対策

| 症状 | 主な原因 | 対策 |
|---|---|---|
| 葉に黒い斑点 | 黒斑病(初夏・夏) | 水やりを控え、風通しのよい場所へ。黒斑が出た部分は元に戻らない |
| 株元が腐る | カビ類による根腐れ(風通しの悪さ・過湿) | 水の与えすぎに注意し、風通しを確保 |
| 夏に溶ける | 蒸れ | 雨を避けて半日陰、断水気味に |
| 白い綿状の虫・小さな虫 | ワタムシ、カイガラムシ、夜盗虫、アブラムシ | 浸透移行性の殺虫剤で予防・駆除 |
| 夏のあと元気がない | 日光か水の不足 | 秋は日当たりに出し、土が乾いたらたっぷり |
カイガラムシやアブラムシの予防には、株元にまく浸透移行性の粒剤が便利です。使用量と対象の植物は、ラベルの表示を確認しましょう。
・オルトランDX粒剤(Amazon)
よくある質問(FAQ)
Q. 冬は室内に入れたほうがいい?
A. 白牡丹は霜に当てても問題なく、−1〜−2℃まで耐えるとされています。屋内に置きっぱなしにすると春に葉焼けしやすくなるので、地域の冷え込みに合わせて判断しましょう。
Q. 葉ざしがうまくいきません。
A. 白牡丹の葉ざしは少しコツが必要です。確実に増やすなら、春か秋のカット芽挿しがおすすめです。
Q. 夏に水やりをしてもいい?
A. 断水気味にし、葉がしおれたら夕方に表土が濡れる程度に与えます。
まとめ

- 白牡丹は Graptoveria ‘Titubans’。フランス生まれのハイブリッドとされる
- 栽培難易度★3。夏の蒸れに特に弱い
- 夏は雨を避けて半日陰で断水気味、冬は−1〜−2℃まで耐える
- 植え替え・カット芽挿しは春と秋。夏と冬は避ける
- 黒斑病と根腐れに注意。風通しを確保する
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