寒い冬から春にかけて、明るい黄色やオレンジの花を長く咲かせるカレンデュラ(キンセンカ)。丈夫でほぼ放任でも咲き続けるので、冬の花壇の彩りにぴったりです。この記事では、NHK出版「みんなの趣味の園芸」と欧州医薬品庁(EMA)の資料をもとに、カレンデュラの特徴・名前の由来・育て方・タネまき、ハーブとしての利用までを表でわかりやすく解説します。
この記事の結論(3行まとめ)
① カレンデュラはキク科キンセンカ属(Calendula)。和名キンセンカ、別名ポット・マリーゴールド
② 開花期は主に12〜5月。耐寒性は強いが暑さに弱く、夏には株が枯れる
③ タネまきは9〜10月(発芽適温約20℃)。肥料は控えめ、過湿に注意
カレンデュラ(キンセンカ)とは?


「みんなの趣味の園芸」によると、カレンデュラはキク科キンセンカ属の植物で、学名は Calendula。和名はキンセンカ(金盞花)、別名はポット・マリーゴールドです。地中海沿岸を中心に約20種の原種があり、最も多く栽培されているのはオフィシナリス種(トウキンセンカ)です。
| 学名 | Calendula(主に C. officinalis) |
| 科・属 | キク科・キンセンカ属 |
| 和名・別名 | キンセンカ(金盞花)、トウキンセンカ、ポット・マリーゴールド |
| 原産地 | 地中海沿岸地域 |
| 形態 | 一年草または多年草 |
| 草丈 | 10〜60cm |
| 開花期 | 主に12〜5月 |
| 花色 | 黄、オレンジ、複色 |
| 耐寒性/耐暑性 | 強い〜やや強い/弱い〜やや弱い(夏に株が枯れる) |
名前の由来
「みんなの趣味の園芸」によると、属名 Calendula は「カレンダー」と同じ語源のラテン語名です。長い期間にわたって咲き続ける性質を表しているといわれます。
主な品種
| 品種 | 特徴 |
|---|---|
| ‘中安’ | 丈が高く、切り花にも使われる |
| フィエスタ・ギタナ | 草丈20cm程度の矮性種 |
| ‘カレン’ | 花径3cm程度の小輪多花。切り花・花壇向き |
| ‘冬しらず’ | 花径2cm程度で性質が強く、開花期が長い |
カレンデュラの栽培カレンダー
| 時期 | 作業 | ポイント |
|---|---|---|
| 9〜10月 | タネまき(春まきも可) | 発芽適温約20℃、5〜10日で発芽 |
| 本葉4〜5枚 | 植えつけ | 花壇や鉢へ |
| 12〜5月 | 開花 | 咲き終わった花は順に切る |
| 夏 | 株が枯れる | 暑さに弱い |
カレンデュラの育て方
置き場所・冬越し

日当たりと水はけのよい場所で育てやすく、ほぼ放任でも長く咲きます。耐寒性が高く、寒地や多雪地を除き戸外で越冬できます。ロゼット状の苗は約−15℃まで耐えますが、花茎が伸びたあとは凍結や強い寒風で傷みやすくなります(みんなの趣味の園芸)。
水やり
| 栽培方法 | 水やりの目安 |
|---|---|
| 地植え(根が張ったら) | ほとんど不要 |
| 鉢・コンテナ | 用土が乾いたらたっぷり |
乾燥には比較的強い一方、過湿が続くと根腐れしやすいので注意しましょう。
用土・肥料
一般の草花用培養土が使いやすく、配合するなら赤玉土7・腐葉土3が基本です。花壇は植えつけ時に堆肥と緩効性肥料を元肥として混ぜれば追肥はほぼ不要、鉢植えは月に1回程度液体肥料を与えます(みんなの趣味の園芸)。
タネまき
- STEP1まく
ポットや育苗箱にまきます。直まきもできます。
- STEP2発芽
発芽適温は約20℃。5〜10日ほどで発芽します。
- STEP3植えつけ
本葉が4〜5枚になったら花壇や鉢に植えつけます。
病害虫と対策
| 症状 | 主な原因 | 対策 |
|---|---|---|
| 葉に白い粉 | うどんこ病 | 日当たりと風通しをよくする |
| 葉に病斑 | 炭そ病 | 水はけを保ち、苦土石灰などで予防 |
| 生育不良 | 連作障害 | 数年ごとに植え場所を替える |
| 新芽に小さな虫 | アブラムシ | 見つけしだい駆除 |
ハーブとしてのカレンデュラ
「みんなの趣味の園芸」によると、カレンデュラは薬用や料理の着色料として利用されてきました。欧州医薬品庁(EMA)は、カレンデュラの花(Calendulae flos)を軽い皮膚の炎症(日焼けなど)の緩和や小さな傷の治りを助ける「伝統的ハーブ医薬品」として評価しています。
| 項目 | EMAの評価 |
|---|---|
| 評価の根拠 | 長年の使用実績(臨床試験による効果の確認ではない) |
| 臨床研究について | 皮膚に関する臨床研究は試験デザインに問題があり、確かな結論は出せなかった |
| 注意 | 皮膚の感作(かぶれ)が報告されている。キク科植物にアレルギーのある人は使用しない |
⚠ 注意
園芸用のカレンデュラを自己判断で薬として使うのはやめましょう。肌に使う場合は、医薬品や化粧品として販売されている製品を選び、キク科アレルギーのある人は避けてください。
よくある質問(FAQ)
Q. 夏に枯れてしまいました。
A. カレンデュラは暑さに弱く、夏には株が枯れます(みんなの趣味の園芸)。秋にタネをまいて育て直しましょう。
Q. マリーゴールドと同じ?
A. 別名は「ポット・マリーゴールド」ですが、いわゆるマリーゴールド(タゲテス属)とは別の属の植物です。
Q. 花を長く楽しむには?
A. タネを採る目的以外の花は、咲き終わった順に切り取ると見栄えがよくなります(みんなの趣味の園芸)。
まとめ
- カレンデュラ(キンセンカ)はキク科キンセンカ属。地中海沿岸原産
- 開花期は主に12〜5月。耐寒性は強いが夏に枯れる
- 日当たりと水はけのよい場所で、肥料は控えめ、過湿に注意
- タネまきは9〜10月、発芽適温は約20℃
- EMAでは軽い皮膚の炎症への伝統的ハーブ医薬品と評価
冬〜春の花壇には、パンジー・ビオラやスイセンもおすすめです。


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