手のひらを広げたような明るい緑の葉が涼しげなパキラ。丈夫で日陰にも耐え、ミニ観葉から大鉢まで楽しめる観葉植物の定番です。この記事では、NHK出版「みんなの趣味の園芸」と米国動物虐待防止協会(ASPCA)の情報をもとに、パキラの特徴・正しい学名・育て方・剪定とさし木・タネまきでの増やし方を表でわかりやすく解説します。
この記事の結論(3行まとめ)
① パキラは中南米原産の高木。正しい学名は Pachira glabra(以前の「アクアティカ」は誤り)
② 耐陰性はあるが、できるだけ日に当てると丈夫に。水は鉢土の表面が乾いたら
③ 剪定は6〜8月、さし木は5月中旬〜9月中旬。ASPCAでは犬・猫・馬に無毒
パキラとは?



「みんなの趣味の園芸」によると、パキラはパンヤ科(アオイ科に分類されることも)パキラ属の植物で、原産地は中南米。本来は高さ20mになる高木ですが、観葉植物としては小型の仕立て株が流通しています。
葉は掌状葉で、光沢のある濃緑色の楕円形の小葉が5〜9枚つきます。幹は太く、若い株は緑色で大きくなると灰緑色に。苗を3〜5株編んだ「編み込み仕立て」や、幹の基部がふくらんだ株がよく出回ります(みんなの趣味の園芸)。
| 学名 | Pachira glabra |
| 科・属 | パンヤ科(アオイ科とされることも)・パキラ属 |
| 原産地 | 中南米 |
| 樹高 | 鉢植えで10〜200cm(自生地では約20m) |
| 耐寒性/耐暑性 | 弱い/強い |
| 特性 | 常緑性、日陰でも育つ、初心者向け |
| ペットへの毒性 | 犬・猫・馬に無毒(ASPCA) |
📌 「パキラ・アクアティカ」ではない?
「みんなの趣味の園芸」によると、パキラは以前「パキラ・アクアティカ」と呼ばれていましたが、これは誤りとわかり、現在はパキラ・グラブラ(Pachira glabra)が正しい名前とされています。
パキラの年間栽培カレンダー
| 時期 | 置き場所 | 水やり | 肥料 | 作業 |
|---|---|---|---|---|
| 4〜5月 | 戸外・ベランダへ(徐々に慣らす) | 鉢土の表面が乾いたら | 緩効性化成肥料を2か月に1回 | 5月から植え替え。5月中旬からさし木 |
| 6〜8月 | 戸外・ベランダ | 鉢土の表面が乾いたら | 同上 | 剪定・切り戻し(適期)。植え替え・さし木 |
| 9〜10月 | 戸外・ベランダ | 鉢土の表面が乾いたら | 同上 | 9月まで植え替え、9月中旬までさし木 |
| 11〜3月 | 室内 | 鉢土の表面が乾いたら | 新芽が動く暖かい室内なら継続 | - |
パキラの育て方
置き場所

パキラは耐陰性が強いものの、日陰に長く置くと軟弱になり、枝葉が折れやすくなります。できるだけ日光に当てましょう。春〜秋は戸外やベランダに出し、冬は室内に取り込みます。置き場所を急に変えると葉を傷めることがあるので、日光には少しずつ慣らします(みんなの趣味の園芸)。
水やり
乾燥に強いので、季節を問わず鉢土の表面が乾いたら与えれば十分です(みんなの趣味の園芸)。
用土・肥料
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 用土 | 水はけがよく肥沃な用土。例:赤玉土小粒7・腐葉土2・堆肥1 |
| 肥料 | 春〜秋の生育期に緩効性化成肥料を2か月に1回。冬も新芽が動く暖かい室内なら継続 |
植え替え
小さい株は年1回、5〜9月に一回り大きな鉢へ、大鉢仕立ての株は2年に1回が目安です。サイズを大きくしたくない場合は、鉢土を約1/3落として同じ大きさの鉢に植えます(みんなの趣味の園芸)。
剪定・切り戻し
高温期は枝がよく伸びるので、6〜8月に伸びすぎた枝を切り戻します。切った枝はさし木に使えます(みんなの趣味の園芸)。
パキラの増やし方

| 方法 | 適期 | 発根・発芽 | 仕上がり |
|---|---|---|---|
| さし木 | 5月中旬〜9月中旬 | 約1か月で発根・発芽 | 幹の基部はふくらまない |
| タネまき | 採種後すぐ | 2〜3週間で発芽 | 幹の基部がふくらむ |
- STEP1さし穂をつくる
茎を10cm程度に切ります。
- STEP2用土にさす
赤玉土などに、さし穂の約1/2までさします。
- STEP3発根を待つ
約1か月で発根・発芽します。
- STEP4鉢上げ
2か月ほどで鉢に植えつけます。
幹の根元がぷっくりふくらんだ姿にしたいなら、タネから育てた株を選びましょう。さし木の株は基部がふくらみません(みんなの趣味の園芸)。
病害虫と対策
| 症状 | 主な原因 | 対策 |
|---|---|---|
| 葉に褐色の斑点 | 炭そ病(春〜秋の高温多湿期) | 株を健康に育てて発生を減らす |
| 葉や幹に白い虫 | カイガラムシ(年間を通して) | 見つけたら早めに駆除 |
| 葉がかすれたように白っぽい | ハダニ(年間を通して) | 見つけたら早めに駆除 |
| 枝葉が軟弱で折れやすい | 日陰に長く置いた | 徐々に明るい場所へ |
ペットがいても飾りやすい
ASPCA(米国動物虐待防止協会)の有毒・無毒植物リストでは、マネーツリー(Money Tree/パキラ)は犬・猫・馬に無毒(Non-Toxic)とされています。ただし同ページには吐き気・嘔吐・軟便といった症状の記載もあるので、ペットがかじらないよう注意すると安心です。
よくある質問(FAQ)
Q. 枝が間延びして葉が垂れてきました。
A. 日陰に長く置くと軟弱になります。少しずつ明るい場所へ移し、伸びすぎた枝は6〜8月に切り戻しましょう(みんなの趣味の園芸)。
Q. 冬は水やりを控えるべき?
A. 「みんなの趣味の園芸」では、季節を問わず鉢土の表面が乾いたら与えるとされています。冬は乾きが遅くなるので、土の乾き具合をよく確認しましょう。
Q. さし木で根元のふくらんだパキラになりますか?
A. さし木の株は基部がふくらみません。ふくらんだ株はタネから育てたものです(みんなの趣味の園芸)。
まとめ
- パキラは中南米原産の高木。正しい学名は Pachira glabra
- 耐陰性はあるが、できるだけ日に当てる。冬は室内へ
- 水は季節を問わず鉢土の表面が乾いたら
- 植え替えは5〜9月、剪定は6〜8月、さし木は5月中旬〜9月中旬
- ASPCAでは犬・猫・馬に無毒とされている
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