葉や花に小さな虫がついている、葉に白い粉や斑点が出てきた……。ベゴニアを育てていると、こうした害虫や病気のトラブルに出会うことがあります。この記事では、ベゴニアにつきやすい虫と、かかりやすい病気を、発生する時期・症状・対策の表でまとめました。あわせて、病害虫を防ぐための置き場所や水やり、花がら摘みのコツも解説します。
この記事の結論(3行まとめ)
① つきやすい虫は、アブラムシ(春〜初夏・秋)、ハマキムシ、ヨトウムシ、ナメクジ、根につくネマトーダ(線虫)
② かかりやすい病気は、うどんこ病(春・秋)、灰色かび病(多湿期・冬の低温期)、斑点細菌病(夏)
③ 予防の基本は、蒸れさせない・雨に当てない・花がらや傷んだ葉をためない・新しい用土を使うこと


ベゴニアにつく虫の種類と対策
| 害虫 | 発生しやすい時期 | 症状・被害 | 対策 |
|---|---|---|---|
| アブラムシ | 春〜初夏、秋 | 花や葉、新芽に群がって汁を吸う | 見つけしだい取り除くか、早めに殺虫剤で駆除 |
| ハマキムシ | — | 葉を巻いて中にひそみ、葉や新芽、つぼみをかじる。葉がひきつる | ひきつった葉を見つけたら中の虫を探して捕殺 |
| ヨトウムシ | — | 葉や花を食害する | 見つけしだい捕殺。早めに殺虫剤で駆除 |
| ナメクジ | — | 葉や花を食害する | 見つけしだい捕殺。早めに駆除剤で駆除 |
| ネマトーダ(線虫) | — | 根に寄生する | 連作を避け、鉢やプランターは新しい用土で植える |
虫は数が少ないうちに見つけるほど対処が楽です。水やりのついでに、新芽・つぼみ・葉の裏をのぞく習慣をつけましょう。殺虫剤を使うときは、ベゴニアに使える登録のある薬剤を選び、表示どおりに使います。
ベゴニアがかかりやすい病気と対策
| 病気 | 発生しやすい時期 | 症状 | 対策 |
|---|---|---|---|
| うどんこ病 | 春・秋 | 葉に白い粉をまぶしたようなカビが出る | 風通しをよくする。発生した葉は取り除く |
| 灰色かび病 | 湿度の高い時期、冬の低温期 | 花や葉に灰色のカビが生える。花がらや傷んだ葉を放置すると出やすい | 花がら・傷んだ葉をこまめに取り除き、蒸れを防ぐ |
| 斑点細菌病 | 夏 | 葉に水がしみたような斑点が出る | 治らないので、発生した株は処分する |
病気の多くは蒸れと多湿がきっかけです。梅雨どきは株元が蒸れないように切り戻して風通しをよくし、雨に当てないよう軒下などで管理しましょう。鉢やプランターに新しい用土を使えば、病気はほとんど発生しないとされています。
病害虫を防ぐ育て方のポイント

置き場所
| 時期 | 置き場所の目安(鉢植え) |
|---|---|
| 春〜初夏 | レースのカーテン越しの日光が当たる場所 |
| 夏 | 風通しのよい明るい日陰。雨には当てず軒下で管理。花壇なら西日を避けられる場所 |
| 秋の長雨 | 室内に取り込み、レースのカーテン越しの日光に当てる |
| 冬 | 室内の日の当たる窓辺。最低10℃ほどは必要。夜は窓辺から部屋の中ほどへ |
ベゴニアの生育適温は20℃前後で、暑さにも寒さにも強くありません。高温多湿は株を弱らせ、病害虫が出やすくなります。
水やり
鉢土の表面がよく乾いたら、天気のよい日の午前中にたっぷり与えます。葉や花に水がかかると傷みや病気の原因になるので、葉をめくって株元に注ぎましょう。
花がら摘み・切り戻し
花弁のまわりが茶色くなりはじめたら、早めに花がらを摘み取ります。花がらや傷んだ葉を放置すると灰色かび病が出やすくなります。花が咲き疲れてきたら、5月中・下旬〜6月中旬に草丈の1/2〜1/3の、わき芽のある節の上で切り戻すと、風通しがよくなり株も若返ります。
用土・肥料
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 用土 | 水はけのよい土。市販の草花用培養土、または赤玉土5・腐葉土4・パーライト1など。古い土の使い回しは避ける |
| 肥料 | 規定の倍率に薄めた液体肥料を10日に1回ほど。暑さで弱る6月中旬〜9月中旬は与えない |
| 注意 | ベゴニアは酸性の土を好むので、石灰肥料は施さない |
ベゴニアの主なタイプ

| タイプ | 特徴 |
|---|---|
| 木立ち性 | 茎が立ち上がって育つ |
| 根茎性 | 根茎で育ち、葉の色や模様を楽しむ品種が多い |
| 球根性 | 球根をつくり、大輪の花を咲かせる |
| エラチオール・ベゴニア | 鉢花として流通。11月ごろから咲く |
| センパフローレンス | 花壇や寄せ植えでおなじみの四季咲きタイプ |
タイプによって育て方は少しずつ違いますが、病害虫を防ぐ基本(蒸れさせない、雨に当てない、清潔に保つ)は共通です。

よくある質問(FAQ)
Q. 葉が巻いてひきつっています。
A. ハマキムシの可能性があります。巻いた葉を開いて中の虫を探し、捕殺しましょう。
Q. 葉に白い粉のようなものが出ました。
A. うどんこ病が考えられます。春と秋に出やすい病気です。発生した葉を取り除き、風通しをよくしましょう。
Q. 夏に葉に水がしみたような斑点が出ました。
A. 斑点細菌病の可能性があります。治らない病気なので、ほかの株にうつらないよう、発生した株は処分します。
まとめ
- つきやすい虫:アブラムシ、ハマキムシ、ヨトウムシ、ナメクジ、ネマトーダ
- かかりやすい病気:うどんこ病(春・秋)、灰色かび病(多湿期・冬)、斑点細菌病(夏)
- 梅雨〜夏は雨を避け、風通しのよい明るい日陰で蒸れを防ぐ
- 水やりは午前中に株元へ。葉や花に水をかけない
- 花がら・傷んだ葉はこまめに取り、新しい用土で植える



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