雨粒のような形の葉がつるに連なり、マーブル模様の斑がほんのり入るエンジェルティアーズ。「天使の涙」というかわいらしい名前で人気のネックレス系セネシオです。この記事では、多肉植物図鑑 PUKUBOOK とNHK出版「みんなの趣味の園芸」のセネシオ栽培情報をもとに、エンジェルティアーズの特徴・育て方・増やし方を表でわかりやすく解説します。
この記事の結論(3行まとめ)
① エンジェルティアーズは Senecio herreanus f. variegata(キク科セネシオ属)。アーモンドネックレスの斑入り種とする説が有力
② 雨粒(レインドロップ)型の葉にマーブル柄の斑。別名は大弦月城錦
③ 日当たり・風通しのよい場所で、高温多湿期の水やりは控えめに。冬は室内へ
エンジェルティアーズとはどんな多肉植物?



エンジェルティアーズは、キク科セネシオ属の多肉植物で、学名は Senecio herreanus f. variegata。PUKUBOOK では「マーブル柄のレインドロップ型のネックレスに『天使の涙』とかわいらしいネーミング」と紹介されています。別名は大弦月城錦、エンゼルティアーズとも表記されます。
由来には諸説あり、グリーンネックレス(S. rowleyanus)の斑入りとする説もありますが、PUKUBOOK ではアーモンドネックレス(S. herreanus、別名:京童子・大弦月城)の斑入り種という説が有力とされています。ただし、アーモンドネックレスより小ぶりです。
基本データ
| 学名 | Senecio herreanus f. variegata |
| 別名 | 大弦月城錦、エンゼルティアーズ、天使の涙 |
| 科・属 | キク科・セネシオ属 |
| 由来 | アーモンドネックレスの斑入り種とする説が有力(グリーンネックレスの斑入りとする説も) |
| 葉 | 雨粒(レインドロップ)型。マーブル柄の斑 |
| 日当たり | 日なた |
| 耐寒温度 | −3℃(目安) |
アーモンドネックレス・グリーンネックレスとの比較
| 名前 | 学名 | 特徴 |
|---|---|---|
| エンジェルティアーズ | S. herreanus f. variegata | 雨粒型・マーブル柄の斑。アーモンドネックレスより小ぶり |
| アーモンドネックレス(京童子) | S. herreanus | ほぼ球形に近い葉。斑なし |
| グリーンネックレス | S. rowleyanus | 丸い粒状の葉が連なるつる性 |
📌 生育型は資料によって異なります
PUKUBOOK では、エンジェルティアーズは「夏型」、親とされるアーモンドネックレスは「冬型」と、ページによって表記が異なります。「みんなの趣味の園芸」のセネシオ栽培情報では、春と秋を生育期として肥料を与え、高温多湿の時期は水を控えめにする管理が紹介されています。本記事ではこの管理を基本にしています。
エンジェルティアーズの年間栽培カレンダー
| 時期 | 状態 | 置き場所 | 水やり | 肥料 | 作業 |
|---|---|---|---|---|---|
| 3〜5月 | 🌱生育期 | 日当たり・風通しのよい場所 | 鉢土の表面が乾いたらたっぷり | 緩効性肥料を2か月に1回少量/液肥を月1回 | 植え替え・さし芽 |
| 6〜8月 | 高温多湿期 | 風通しのよい半日陰 | 控えめに | なし | 蒸れ対策 |
| 9〜11月 | 🌱生育期 | 日当たり・風通しのよい場所 | 鉢土の表面が乾いたらたっぷり | 緩効性肥料を2か月に1回少量/液肥を月1回 | さし芽 |
| 12〜2月 | 休眠ぎみ | 室内の明るい場所 | 控えめに | なし | 寒さ対策 |
エンジェルティアーズの育て方
置き場所・日当たり

「みんなの趣味の園芸」によると、セネシオは日当たりと風通しのよい場所に置きます。つる性のものは半日陰で育てるとみずみずしい葉を保てるとされています。冬は室内に取り込みます。PUKUBOOK に寄せられた声では「白斑は弱い」という意見もあり、斑入りは真夏の強い日差しで葉焼けしやすいので、夏は半日陰に移すと安心です。
水やり
| 季節 | 水やりの目安 |
|---|---|
| 春・秋(生育期) | 鉢土の表面が乾いたらたっぷり |
| 夏(高温多湿期) | 控えめに |
| 冬 | 控えめに |
セネシオは極端な乾燥を嫌う一方、高温多湿で蒸れると傷みます(みんなの趣味の園芸)。葉がしわしわになったら水切れのサインです。
用土・肥料
水はけのよい用土で植えつけます。「みんなの趣味の園芸」では赤玉土小粒3・鹿沼土小粒2・軽石小粒2・腐葉土3の配合土が紹介されています。肥料は春と秋の生育期に、緩効性化成肥料を2か月に1回少量、または薄めの液体肥料を月1回施します。
植え替え
1〜2年に1回、3〜5月に植え替えます。つる性のものは根鉢の土を1/3程度落とします(みんなの趣味の園芸)。根が浅く張るので、浅めの鉢や吊り鉢が向いています。
エンジェルティアーズの増やし方

「みんなの趣味の園芸」によると、セネシオはさし芽で増やせます。適期は生育期の春か秋です。ただし PUKUBOOK に寄せられた声では「白斑は弱く、増えにくい」という意見もあるので、緑の部分が多い元気なつるを選ぶのがコツです。
- STEP1つるを切る
下葉を2〜3枚残してつるをカットします。
- STEP2切り口を乾かす
切り口を日陰で半日ほど乾かします。
- STEP3用土にさす
乾いた用土にさします。つるを土の上に這わせて節を軽く埋める方法も。
- STEP4根づくまで管理
明るい日陰で管理し、根が出たら通常の管理に戻します。
よくあるトラブルと対策
| 症状 | 主な原因 | 対策 |
|---|---|---|
| 株元が黒く腐る | 多湿・下葉の腐り(軟腐病) | 枯れた下葉は早めに取り除き、高温多湿期は水を控える |
| 葉がしわしわになる | 水切れ(極端な乾燥) | 生育期は鉢土の表面が乾いたらたっぷり |
| 斑の部分が茶色く焼ける | 真夏の強い日差し | 夏は半日陰へ |
| 蕾に小さな虫 | アブラムシ | 見つけしだい駆除 |
| 葉が食べられる | バッタ | 見つけしだい駆除 |
飾り方・楽しみ方
垂れ下がるつるを生かして、吊り鉢や棚の上、壁掛けプランターで飾るのがおすすめです。ほかのネックレス系多肉と並べて、粒の形や色の違いを楽しむのも素敵です。色づくネックレス系のルビーネックレスや、グリーンネックレスとピーチネックレスの違いの記事もあわせてご覧ください。
よくある質問(FAQ)
Q. グリーンネックレスの斑入りとは違うの?
A. 諸説ありますが、PUKUBOOK ではアーモンドネックレス(S. herreanus)の斑入り種という説が有力とされています。葉が丸い粒ではなく、先のとがった雨粒型なのが見分けのポイントです。
Q. 斑が消えて緑一色のつるが出てきました。
A. 斑入り植物では、緑一色の部分が出ることがあります。斑を楽しみたい場合は、緑一色のつるを切って斑のある部分を残しましょう。
Q. 冬は外に置いても大丈夫?
A. PUKUBOOK の耐寒温度の目安は−3℃ですが、「みんなの趣味の園芸」ではセネシオは冬は室内に取り込むとされています。霜に当てないよう、室内の明るい場所で冬越しさせましょう。
まとめ
- エンジェルティアーズは Senecio herreanus f. variegata(キク科セネシオ属)
- アーモンドネックレスの斑入り種とする説が有力。別名は大弦月城錦
- 雨粒型の葉にマーブル柄の斑が入る
- 日当たり・風通しのよい場所で、高温多湿期と冬は水を控えめに
- さし芽で増やせるが、斑の多いつるは増えにくいことも
雨粒のような葉が揺れるエンジェルティアーズ。吊り鉢で垂れ下がる姿を楽しみながら、のんびり育ててみてください。

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