丸い葉がみっしりと重なり、小さなバラの花のようなロゼットをつくる多肉植物ラブリーローズ。ほんのりピンクを帯びたブルーグレーの葉色が愛らしい人気品種です。この記事では、ラブリーローズの育て方を、季節ごとの置き場所と水やり、冬の色づき(紅葉)を楽しむコツ、茎が伸びたときの仕立て直し、葉ざし・さし芽での増やし方まで、実際に育てている株の写真と表で解説します。
この記事の結論(3行まとめ)
① ラブリーローズはエケベリア属またはグラプトベリアとして流通。白牡丹の変異とする説がある
② 春秋型。春と秋は日当たりのよい戸外、梅雨〜夏は雨を避けた半日陰でほぼ断水。耐寒温度は−1℃が目安
③ 肥料を控えると冬に色づきやすい。室内では徒長しやすく、茎が伸びたら切り戻してさし芽に
ラブリーローズとはどんな多肉植物?




ラブリーローズは、ベンケイソウ科の多肉植物です。エケベリア属(Echeveria ‘Lovely Rose’)として流通するほか、グラプトベリア(×Graptoveria ‘Lovely Rose’)としても扱われます。ドイツのナーセリーで生まれた品種で、交配親ははっきりしていませんが、白牡丹(×Graptoveria ‘Titubans’)の変異といわれています。
丸みのある肉厚の葉がぎゅっと詰まって重なり、バラの花のようなロゼットになるのが最大の特徴です。葉色はほんのりピンクに色づくブルーグレー。ロゼットはあまり大きくならず、成長すると茎が立ち上がってきます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 流通名 | ラブリーローズ(Echeveria ‘Lovely Rose’/×Graptoveria ‘Lovely Rose’) |
| 科 | ベンケイソウ科 |
| 由来 | ドイツのナーセリーで作出。交配親は不明で、白牡丹の変異とする説がある |
| 葉 | 丸く肉厚の葉が密に重なる。ほんのりピンクを帯びたブルーグレー |
| 大きさ | ロゼットはあまり大きくならない。成長すると茎が立ち上がる |
| 生育型 | 春秋型(冬も11〜12月ごろまではゆっくり生長) |
| 日当たり | 日なた〜半日陰 |
| 耐寒温度の目安 | −1℃(霜に当てない) |
| 増やし方 | さし芽、葉ざし、株分け |
ラブリーローズの年間管理カレンダー
| 時期 | 状態 | 置き場所 | 水やり | 作業 |
|---|---|---|---|---|
| 3月 | 生育開始 | 日当たりのよい場所 | 少しずつ再開 | 植え替え・増やし方の適期 |
| 4〜6月 | 生育期 | 日当たり・風通しのよい戸外 | 用土が乾いたらたっぷり | 植え替え・株分け・葉ざし・さし芽。少量の施肥 |
| 梅雨〜8月 | 休眠 | 雨の当たらない、風通しのよい半日陰 | ほぼ断水 | 蒸れと日焼けに注意 |
| 9〜11月 | 生育期・色づき | 日当たりのよい戸外 | 用土が乾いたらたっぷり | 植え替え・増やし方(9〜10月)。施肥は早めに |
| 12〜2月 | 休眠 | 霜の当たらない明るい場所。最低気温5℃を下回ったら室内へ | 控えて乾燥ぎみに | 寒さ対策 |
ラブリーローズの育て方
置き場所・日当たり




春と秋は日当たりと風通しのよい戸外で育てます。ラブリーローズは室内では徒長しやすいので、できるだけ屋外の日なたに置きましょう。高温多湿に弱いため、梅雨から夏は雨に当てず、風通しのよい半日陰で夏越しさせます。葉が密に重なる品種なので、蒸れと強い日差しによる日焼けに注意します。
水やり
| 季節 | 目安 | ポイント |
|---|---|---|
| 春・秋 | 用土の表面が乾いたら鉢底から流れるまで | 株元に注ぎ、ロゼットの中心に水をためない |
| 夏 | ほぼ断水 | 与えるなら涼しい夕方以降に少量 |
| 冬 | 控えて乾燥ぎみに | 暖かい日の午前中に少量 |
用土・肥料
水はけのよい多肉植物用の培養土で育てます。自分で配合する場合は、鹿沼土小粒・赤玉土小粒・ピートモス・川砂・くん炭を各2の割合で混ぜたものが目安です。肥料は春と秋の生育期に少量与えます。
市販の多肉植物用の土を使うと、配合の手間が省けて手軽です。
・さぼてん多肉植物の土(Amazon)
冬越し
ラブリーローズの耐寒温度は−1℃が目安ですが、霜に当てると傷みます。最低気温が5℃を下回るようになったら、室内の明るい場所に取り込むと安心です。冬の管理はラブリーローズの冬越しの記事でも詳しく紹介しています。
ラブリーローズの色づき(紅葉)を楽しむコツ




ラブリーローズは秋から冬に日差しをよく浴びると、ブルーグレーの葉がピンクや赤みを帯びて色づきます。きれいに色づかせるポイントは次のとおりです。
| ポイント | 内容 |
|---|---|
| 日当たり | 秋はよく日に当てる。日照不足だと色づかず、間のびしやすい |
| 肥料 | 肥料分が多いと発色がくすむ。秋の施肥は早めに切り上げる |
| 寒さ | 冷え込みで色づくが、霜には当てない。最低気温5℃を下回ったら室内へ |
茎が伸びたときの仕立て直し(徒長対策)




ラブリーローズは成長すると茎が立ち上がる性質があり、日照が足りないとさらに間のびします。形が乱れたら、茎を切り戻してさし芽にすると、コンパクトな株に仕立て直せます。
ラブリーローズの増やし方




| 方法 | 適期 | ポイント |
|---|---|---|
| さし芽 | 3〜6月、9〜10月 | 伸びた茎を切り、切り口を乾かしてからさす |
| 葉ざし | 同上 | 葉のつけ根を必ずつけて外し、乾いた用土にのせる |
| 株分け | 同上 | 植え替えのときに子株を分ける |
- STEP1茎を切る
伸びた茎を、ロゼットの下に数cm残して切ります。
- STEP2切り口を乾かす
下葉を外し、切り口を日陰で数日乾かします。外した葉は葉ざしに使えます。
- STEP3乾いた用土にさす
乾いた用土にさし、明るい日陰で管理します。
- STEP4根が出たら水やり
根が出て新芽が動き出したら水やりを始めます。
よくあるトラブルと対策
| 症状 | 主な原因 | 対策 |
|---|---|---|
| ロゼットの中心が傷む | 中心にたまった水による蒸れ | 水は株元に。梅雨〜夏は雨を避ける |
| 茎が伸びて形が乱れる | 成長にともなう性質、日照不足 | さし芽で仕立て直す。日当たりのよい戸外へ |
| 色づかない | 日照不足、肥料過多 | 秋はよく日に当て、肥料を控える |
| 葉が茶色く焼ける | 夏の強い日差し | 梅雨〜夏は半日陰へ |
| 葉が透けてぶよぶよ | 過湿による根腐れ、凍結 | 水やりを控え、冬は室内へ |
| 白い綿状の虫・根に白い粉 | カイガラムシ、ネジラミ | 見つけしだい除去。植え替え時に根を確認 |
ベランダでの飾り方の工夫




当ブログでは、物干し竿や長めの突っ張り棒を工夫して、狭いベランダでも多肉植物を育てています。高い位置に置くと日当たりと風通しを確保しやすく、蒸れ対策にもなります。
棚づくりに使っているのは、天井と床で突っ張るタイプの竿受けと、長さを調節できる竿です。
・平安伸銅工業 突っ張り式 竿受け 1段 TMH-61(Amazon)
・ベストコ ステンレス 伸縮竿 150〜270cm(Amazon)
よくある質問(FAQ)
Q. エケベリアとグラプトベリア、どちらが正しい?
A. 販売店や資料によって扱いが異なり、エケベリア属としても、グラプトベリア(白牡丹の変異とする説)としても流通しています。育て方はどちらでもほぼ同じです。
Q. 白牡丹との違いは?
A. 白牡丹の変異といわれていますが、ラブリーローズは丸い葉がみっしり重なってバラのような姿になるのが特徴です。白牡丹については白牡丹の記事もご覧ください。
Q. ラブリーローズが赤く色づきません。
A. 日照不足か肥料が多いことが考えられます。秋はよく日に当て、施肥は早めに切り上げましょう。
まとめ
- ラブリーローズはエケベリア属またはグラプトベリアとして流通。白牡丹の変異とする説も
- ほんのりピンクを帯びたブルーグレーの丸い葉が、バラのように密に重なる
- 春秋型。梅雨〜夏は雨を避けた半日陰でほぼ断水、冬は5℃を目安に室内へ
- 秋によく日に当て、肥料を控えると冬に色づきやすい
- 室内では徒長しやすい。茎が伸びたら切り戻してさし芽に
- さし芽・葉ざし・株分けで増やせる(3〜6月・9〜10月)


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