細かい白い毛に覆われたビロードのような葉の縁が、日に当たると赤く色づくロゲルシー(Crassula rogersii)。よく枝分かれして小さな茂みのように育つ、クラッスラ属の多肉植物です。この記事では、ロゲルシーの特徴、季節ごとの置き場所と水やり、冬越し、さし芽・葉ざしでの増やし方を、実際に育てている株の写真と表で解説します。
この記事の結論(3行まとめ)
① ロゲルシーは南アフリカ東ケープ州原産のクラッスラ。白い毛に覆われたビロード状の葉で、縁が赤く色づく
② 日当たりと風通しのよい場所で、用土が乾ききってからたっぷり水やり。高温多湿と長雨が苦手
③ 耐寒温度は0℃が目安で霜に当てない。さし芽・葉ざし・株分けで増やせる
ロゲルシーとは?




ロゲルシーは、ベンケイソウ科クラッスラ属の多肉植物です。南アフリカ共和国の東ケープ州に分布し、乾いた川沿いの谷の斜面で、岩や低木の間に自生します。名前は、南アフリカで暮らした宣教師でアマチュア植物学者のF.A.ロジャース(1876〜1944年)にちなみます。
よく枝分かれする小さな低木状に育ち、自生地では高さ15〜30cmのこんもりした株になります。葉は長さ1.5〜2.3cmほどのこん棒状で、細かく柔らかい白い毛に覆われ、ビロードのような手ざわりです。葉の縁は赤みを帯び、日によく当たると葉先が赤く色づきます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 学名 | Crassula rogersii |
| 分類 | ベンケイソウ科クラッスラ属 |
| 原産地 | 南アフリカ共和国 東ケープ州 |
| 大きさ | 自生地で高さ15〜30cm。よく枝分かれする |
| 葉 | 長さ1.5〜2.3cm、幅0.7〜1.3cm。白い毛に覆われ、縁が赤みを帯びる |
| 茎 | 若い茎は緑色で多肉質。古くなると木質化して赤褐色に |
| 花 | 夏〜秋。淡い黄色の小さな花が房状に集まって咲く |
| 生育型 | 春秋型(目安) |
| 耐寒温度の目安 | 0℃(霜に当てない) |
| 増やし方 | さし芽、葉ざし、株分け |
ロゲルシーの茎と色づき




若い茎は緑色でみずみずしいですが、年数がたつと木のように硬くなり、赤褐色に変わります。茎は立ち上がって伸び、草丈が出ると自分の重みで垂れてきます。




日差しをよく浴びると葉先や縁の赤みが強くなり、冬には葉が赤く染まります。色づきを楽しむなら、できるだけ日当たりのよい場所で育てましょう。
ロゲルシーの年間管理
| 時期 | 置き場所 | 水やり | 作業 |
|---|---|---|---|
| 春(3〜5月) | 日当たりと風通しのよい戸外 | 用土が乾ききってからたっぷり | 植え替え・さし芽・葉ざし・株分け。少量の施肥 |
| 梅雨〜夏(6〜8月) | 雨の当たらない、風通しのよい場所 | 控えめ | 高温多湿と長雨に注意。花が咲き始める |
| 秋(9〜11月) | 日当たりと風通しのよい戸外 | 用土が乾ききってからたっぷり | 植え替え・さし芽。葉が色づき始める |
| 冬(12〜2月) | 霜の当たらない明るい場所。冷え込む地域は室内 | 控えめ | 霜・凍結に注意 |
ロゲルシーの育て方
日当たり・置き場所




ロゲルシーはできるだけ日光の当たる、風通しのよい場所に置きます。半日陰でも育ちますが、日差しが足りないと赤い色づきが弱くなります。高温多湿に弱いので、梅雨や秋の長雨には当てないようにしましょう。
水やり
| 時期 | 水やり |
|---|---|
| 生育期(春・秋) | 鉢の中の用土が乾ききってから、たっぷり |
| 夏・冬 | 回数を減らして控えめに |
| 注意点 | 受け皿にたまった水は数分後に捨てる。根が水につかったままだと腐る |
毛のある葉は、上から水をかけたり雨に当たったりすると、茶色く傷むことがあります。水は株元の用土に与えましょう。
冬越し
ロゲルシーの耐寒温度は0℃が目安で、寒さにはやや弱い植物です。霜に当てたり凍らせたりしないよう、冷え込む地域では冬は室内の明るい窓辺に取り込みます。
用土・肥料・植え替え
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 用土 | 水はけのよい用土。例:赤玉土小粒3・鹿沼土小粒2・軽石小粒2・腐葉土3 |
| 肥料 | 春に緩効性化成肥料か液体肥料を少量 |
| 植え替え | 春か秋に。枯れた葉や根を取り、根鉢の土を3分の1ほど落として植える |
用土を配合する手間を省くなら、市販の多肉植物用の土が手軽です。
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肥料で使うもの
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ロゲルシーの増やし方



| 方法 | 時期 | ポイント |
|---|---|---|
| さし芽 | 春・秋 | 下葉を2〜3枚残して茎を切り、日陰で2日ほど乾かしてから新しい用土にさす |
| 葉ざし | 春・秋 | 葉をつけ根から外し、乾いた用土にのせる |
| 株分け | 植え替え時 | 大きくなった株を2〜3つに分け、古い葉や枯れた根を取ってから植える |
- STEP1茎を切る
伸びた茎を、下葉を2〜3枚残して切ります。
- STEP2切り口を乾かす
日陰で2日ほど置き、切り口を乾かします。
- STEP3用土にさす
新しい乾いた用土にさし、明るい日陰で管理します。
- STEP4根が出たら水やり
根が出て新芽が動き出したら、少しずつ水やりを始めます。
さし芽で使うもの
▶ 剪定ばさみ:伸びた茎を切ってさし穂にするときに
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▶ ピンセット:白い毛のある葉にふれずに、さし穂を扱えます
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トラブルと対策
| 症状 | 主な原因 | 対策 |
|---|---|---|
| 葉の間や茎に白い綿のような虫 | コナカイガラムシ・カイガラムシ | 見つけしだい取り除く。高温乾燥期に出やすい |
| 葉が茶色く傷む | 葉に水がかかった、雨に当たった | 水は株元に。長雨に当てない |
| 株元や茎が腐る | 過湿・根腐れ(軟腐病) | 用土が乾いてから水やり。下葉は早めに取り除く |
| 葉に斑点が出る | さび病・黒星病 | 病気の部分は消毒したハサミで切り取る |
| 茎が垂れて形が乱れる | 草丈が伸びた | 切り戻してさし芽で仕立て直す |
カイガラムシの予防には、株元にまく浸透移行性の粒剤が便利です。使用量と対象の植物は、ラベルの表示を確認しましょう。
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よくある質問(FAQ)
Q. ロゲルシーの花は何色?
A. 夏から秋に、淡い黄色の小さな花が房のように集まって咲きます。花茎は20cmほどまで伸びます。
Q. ロゲルシーの葉が赤くなりません。
A. 日照不足が考えられます。日当たりと風通しのよい場所に置くと、葉の縁や先が赤く色づきます。
Q. ロゲルシーは冬に外に出しておけますか?
A. 耐寒温度は0℃が目安です。霜や凍結に当たる地域では、冬は室内の明るい場所で管理しましょう。
まとめ
- ロゲルシーは南アフリカ東ケープ州原産のクラッスラ。白い毛のビロード状の葉で、縁が赤く色づく
- 若い茎は緑色、古くなると赤褐色に。夏〜秋に淡い黄色の小花
- 日当たりと風通しのよい場所で、用土が乾ききってからたっぷり水やり
- 葉に水をかけない・長雨に当てない。耐寒温度0℃が目安で霜に当てない
- さし芽・葉ざし・株分けで増やせる。カイガラムシに注意
同じクラッスラ属の多肉植物では、クラッスラ・クーペリーの育て方もあわせてご覧ください。


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