白い粉をまとったピンク〜紫の葉が、バラの花のようなロゼットをつくるデビー。涼しい季節になるといっそう色が濃くなる、人気のグラプトベリアです。この記事では、デビーの来歴・色づかせるコツ・季節ごとの管理・増やし方を表でわかりやすく解説します。
この記事の結論(3行まとめ)
① デビーはグラプトペタルム・アメチスチヌム×エケベリアの交配種(Graptoveria ‘Debbie’)。米国カリフォルニア州生まれ
② 涼しい季節と明るい日差しで色が濃くなる。霜には弱く、凍結の恐れがあれば室内へ
③ 水は土が完全に乾いてからたっぷり。葉ざし・茎ざし・子株で簡単に増やせる
デビーとは?




デビーはベンケイソウ科グラプトベリア(グラプトペタルム属×エケベリア属の交配属)の園芸品種で、表記は Graptoveria ‘Debbie’(‘Debbi’とも)。グラプトペタルム・アメチスチヌム(Graptopetalum amethystinum)とエケベリアの交配種です。米国カリフォルニア州のアビー・ガーデン(Abbey Garden)で偶然生まれ、園主ボブ・フォスターの娘デビー・フォスターにちなんで名付けられたと紹介されています。
| 表記 | Graptoveria ‘Debbie’(‘Debbi’) |
| 科・属 | ベンケイソウ科・グラプトベリア(交配属) |
| 交配親 | Graptopetalum amethystinum × Echeveria |
| 作出 | 米国カリフォルニア州のアビー・ガーデン(偶発交雑) |
| 大きさ | ロゼット直径18〜20cm、高さ15〜20cm |
| 葉色 | 白い粉を帯びたピンク〜紫。季節によりピンク、オレンジ、銅色 |
| 花 | ピンク〜アプリコット色のベル形 |
| 耐寒性の目安 | USDA Zone 9〜10。強い霜には耐えない |
| ペットへの毒性 | ペットに安全とされる(公的機関による品種個別の評価は見当たらない) |
色を濃くするコツ




| ポイント |
|---|
| 明るい日差しに当てる |
| 涼しい季節 |
| 乾かし気味に管理 |
10月のデビー(秋の色づきはじめ)
10月下旬、日当たりのよい戸外で育てている株です。葉は白い粉をまとった灰紫色で、ふちからピンクが入りはじめています。脇から出た子株もロゼットに育ってきました。


デビーの年間管理
| 時期 | 置き場所 | 水やり | 作業 |
|---|---|---|---|
| 3〜5月 | 日当たりと風通しのよい場所 | 土が完全に乾いたらたっぷり | 植え替え・葉ざし・茎ざし・子株分け、施肥 |
| 梅雨〜夏 | 長雨に当てない、風通しのよい場所 | 少なめ | 夏は休眠ぎみ。蒸れに注意 |
| 秋 | 日当たりと風通しのよい場所 | 土が完全に乾いたらたっぷり | 色づきが始まる |
| 冬 | 霜の当たらない場所。凍結の恐れがあれば室内の日当たりへ | 少なめ | - |
デビーの育て方
日当たり・置き場所
デビーは明るい日差しを必要とする品種で、屋内なら日当たりのよい窓辺か植物育成ライトの下が向いています。強い日差しに当てると、葉がオレンジがかった色になることもあります。日本では、親のグラプトペタルムにならい、1年を通して日当たりと風通しのよい場所で、梅雨の長雨には当てないようにしましょう。
冬越し
耐寒性の目安はUSDA Zone 10(約-1℃)前後で、強い霜には耐えません。凍結の恐れがあるときは室内の日当たりのよい場所に取り込みましょう。
水やり
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 基本 | 鉢底から流れ出るまでたっぷり与え、土が完全に乾くまで次の水やりを待つ |
| 注意点 | 水のやりすぎは腐りの原因 |
| 夏・冬 | 少なめに |
用土・肥料
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 用土 | 鉱物質(粗い砂・軽石・パーライト)50〜70%の多肉植物用土。鉢底穴のある鉢を |
| 肥料 | 春と秋に、緩効性化成肥料を2か月に1回、または液体肥料を月1回程度 |
| 植え替え | 3〜5月 |
水はけのよい多肉植物用の土を使うと手軽です。
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増やし方




| 方法 | やり方 |
|---|---|
| 葉ざし | 成熟した葉を外し、1〜2日乾かしてから水はけのよい土の上に置く |
| 茎ざし | 茎を切り、数日乾かしてからさす |
| 子株 | 株のまわりに出た子株を外して植える |
小さな葉や子株を外したり植えたりするときは、ピンセットや小さなスコップのセットがあると作業しやすくなります。
・多肉植物用ガーデニングツールセット(Amazon)
病害虫
| 症状 | 主な原因 | 対策 |
|---|---|---|
| 株元が腐る | 水のやりすぎ | 土が完全に乾いてから水を与える |
| 白い殻・綿状の虫 | カイガラムシ、コナカイガラムシ | 見つけしだい取り除く |
| 新芽に小さな虫 | アブラムシ | 見つけしだい防除 |
アブラムシなどの予防には、株元にまく浸透移行性の粒剤が便利です。使用量や対象の植物は、ラベルの表示を確認してから使いましょう。
・オルトランDX粒剤(Amazon)
よくある質問(FAQ)
Q. 「デビー」はどんな多肉植物ですか?
A. グラプトペタルム・アメチスチヌムとエケベリアの交配から生まれたグラプトベリアの園芸品種で、英語では Graptoveria ‘Debbie’(‘Debbi’)と書きます。白い粉をまとったピンク〜紫の葉が直径18〜20cmほどのロゼットになり、涼しい季節に色が濃くなります。
Q. 夏に色が薄くなりました。
A. デビーは涼しい季節に色が濃くなる性質です。秋から冬によく日に当てると色が戻ります。
Q. ペットがいても大丈夫?
A. ペットに安全な品種として扱われていますが、公的機関がデビーそのものを評価した情報は見当たりません。かじったり食べたりしないよう、手の届かない場所に置くと安心です。
Q. 冬は何度まで大丈夫?
A. 目安は−1℃前後です。強い霜には耐えないので、凍結の恐れがあるときや最低気温が5℃を下回るころには、室内の日当たりのよい場所に取り込みましょう。
まとめ




- デビーはグラプトペタルム・アメチスチヌム×エケベリアの交配種
- ピンク〜紫の葉は涼しい季節と明るい日差しで濃くなる
- 梅雨の長雨と強い霜に注意
- 水は土が完全に乾いてからたっぷり
- 葉ざし・茎ざし・子株で簡単に増やせる
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