ハート形の葉につるを伸ばし、棚から垂らしても、水に挿しても楽しめるポトス。丈夫で育てやすく、観葉植物の入門にぴったりです。この記事では、NHK出版「みんなの趣味の園芸」と米国動物虐待防止協会(ASPCA)の情報をもとに、ポトスの特徴・品種・育て方・さし芽での増やし方と、ペットへの注意点を表でわかりやすく解説します。
この記事の結論(3行まとめ)
① ポトスはサトイモ科の Epipremnum pinnatum ‘Aureum’。和名はオウゴンカズラ。原産はソロモン諸島
② 春〜秋は半日陰、冬は日光によく当てる。日光が弱すぎると斑が消えることも
③ さし芽は5月中旬〜8月で約1か月で発根。犬・猫には有毒なので注意
ポトスとは?




「みんなの趣味の園芸」によると、ポトスはサトイモ科ハブカズラ属(エピプレムヌム属)のつる性植物で、学名は Epipremnum pinnatum ‘Aureum’(E. aureum)。和名はオウゴンカズラ(黄金葛)です。「ポトス」は旧属名で、園芸では今もこの名で呼ばれています。
熱帯地方では大きな木に這い上がるように育ち、長さは数十メートルにもなる着生植物です。鉢植えで観賞するのは主に幼葉で、成葉になると羽状に切れ込みが入ります(みんなの趣味の園芸)。
| 学名 | Epipremnum pinnatum ‘Aureum’(E. aureum) |
| 科・属 | サトイモ科・ハブカズラ属(エピプレムヌム属) |
| 和名 | オウゴンカズラ(黄金葛) |
| 原産地 | ソロモン諸島 |
| 草丈 | 10〜150cm(鉢植え) |
| 耐寒性/耐暑性 | 弱い/強い |
| 葉 | 光沢のある緑色に、不規則な黄色の斑 |
主な品種
| 品種 | 特徴 |
|---|---|
| ポトス(基本種) | 光沢のある緑の葉に、不規則な黄色の斑 |
| ライム | 葉全体が黄色(ライム色) |
| マーブル・クイーン | 葉に白色の斑が入る |
| エンジョイ | 葉に淡黄色の覆輪斑が大きく入る。マーブル・クイーンの枝変わりからインドでつくられたとされる |
ポトスの年間栽培カレンダー
| 時期 | 置き場所 | 水やり | 肥料 | 作業 |
|---|---|---|---|---|
| 春(4〜5月) | 半日陰(戸外・ベランダも可) | 鉢土の表面が乾いたら | 緩効性化成肥料を2か月に1回、または液肥を10日に1回 | 5月中旬から植え替え・さし芽 |
| 夏(6〜8月) | 半日陰 | 鉢土の表面が乾いたら。葉水をこまめに | 同上 | 植え替え・さし芽(8月まで) |
| 秋(9〜10月) | 半日陰 | 鉢土の表面が乾いたら | 同上 | - |
| 冬(11〜3月) | 室内で日光によく当てる | 乾かし気味に | なし | - |
ポトスの育て方
置き場所

「みんなの趣味の園芸」によると、春から秋は半日陰、冬は日光によく当てるのが基本です。日光が弱すぎると斑が消えることがあるので注意しましょう。春〜秋に戸外やベランダに出した株は、冬は室内に取り込みます。置き場所を急に変えると葉を傷めることがあるので、明るい場所へは徐々に慣らします。
水やり・葉水
| 時期 | 水やりの目安 |
|---|---|
| 春〜秋 | 鉢土の表面が乾いてから与える |
| 冬 | 乾かし気味に管理 |
| 通年 | 多湿を好むので、葉水をこまめに与える |
用土・肥料
水はけがよく肥沃な用土を使います。配合例は赤玉土小粒7・腐葉土2・堆肥1。肥料は春〜秋の生育期に、緩効性化成肥料を2か月に1回、または液体肥料を10日に1回与えます(みんなの趣味の園芸)。
植え替え
適期は5月中旬〜8月。小さい株は年1回、一〜二回り大きい鉢に植え替えます(みんなの趣味の園芸)。
つるの仕立て方

ポトスはつるを上に伸ばすと葉が大きくなります。伸びすぎたつるを下方向に誘引すると、葉が大きくならず幼葉の草姿を保てます。大鉢で下葉が落ちた場合は、小株やさし芽の株を補植すると草姿を再生できます(みんなの趣味の園芸)。
ポトスの増やし方(さし芽)

「みんなの趣味の園芸」によると、さし芽の適期は5月中旬〜8月です。
- STEP1茎を切る
2〜3節つけて茎を切ります。
- STEP2用土にさす
パーライトとバーミキュライトの等量混合など、さし木用土に茎の1/2程度までさします。
- STEP3発根を待つ
約1か月で発根・発芽します。
- STEP4鉢に植える
2か月程度で根が十分に出たら鉢植えにします。
写真のように水に挿しておいても、節から根が出てきます。根が出たら用土に植えつけると、その後の生育が安定します。
病害虫と対策
| 症状 | 主な原因 | 対策 |
|---|---|---|
| 葉に褐色の斑点 | 炭そ病(春〜秋の高温多湿期) | 健康に育てて発生を減らす。急な置き場所の変化を避ける |
| 葉や茎に小さな虫 | カイガラムシ(年間を通して) | 見つけしだい早めに駆除 |
| 葉がかすれたように白っぽい | ハダニ(年間を通して) | 見つけしだい早めに駆除。葉水で予防 |
| 斑が消えて緑一色に | 日光不足 | 冬はよく日に当て、明るい場所で管理 |
ペットへの毒性に注意
⚠ 犬・猫に有毒
ASPCA(米国動物虐待防止協会)によると、ポトス(Golden Pothos/Epipremnum aureum)は犬と猫に有毒で、有毒成分は不溶性シュウ酸カルシウムです。口の中や舌、唇の強い痛みと刺激、よだれ、嘔吐、飲み込みにくさなどの症状が出ることがあります。垂れ下がるつるはペットの目に留まりやすいので、届かない場所に飾りましょう。
よくある質問(FAQ)
Q. 斑が消えて緑の葉ばかりになりました。
A. 日光が弱すぎると斑が消えることがあります(みんなの趣味の園芸)。明るい場所に徐々に慣らしましょう。
Q. 葉がどんどん大きくなります。
A. つるを上に伸ばすと葉が大きくなります。小さな葉を保ちたい場合は、つるを下方向に誘引しましょう(みんなの趣味の園芸)。
Q. 水挿しでも育ちますか?
A. 節から根が出るので水挿しでも楽しめます。長く育てる場合は、根が出たら用土に植えつけるのがおすすめです。
まとめ
- ポトスはサトイモ科の Epipremnum pinnatum ‘Aureum’(オウゴンカズラ)。原産はソロモン諸島
- 春〜秋は半日陰、冬は室内で日によく当てる。日光不足で斑が消えることも
- 水は鉢土の表面が乾いたら。多湿を好むので葉水をこまめに
- 植え替え・さし芽は5月中旬〜8月。つるを下に誘引すると幼葉の姿を保てる
- 犬・猫には有毒。つるが届かない場所に飾る
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