トト「チャボ!観葉植物の鉢に、レモン色のキノコが生えてきたよ!」
チャボ「それはコガネキヌカラカサタケかもしれないね。植物には害がないけど、食べると毒になるおそれがあるから、子どもやペットがいる家では取り除いておこう。」
観葉植物や多肉植物の鉢から、ある日突然あざやかな黄色いキノコが生えてきて驚いた経験はありませんか?この記事では、鉢植えに生える黄色いキノコ「コガネキヌカラカサタケ」の特徴と見分け方、毒性、見つけたときの対処法をわかりやすく解説します。
この記事の結論(3行まとめ)
① 鉢に生える黄色いキノコは、ハラタケ科のコガネキヌカラカサタケ(Leucocoprinus birnbaumii)の可能性が高い
② 土の中の枯れた有機物を分解するだけで、植物には害がない
③ ただし食べると有毒とされる。子どもやペットがいる家では見つけしだい取り除く
コガネキヌカラカサタケとは?


| 和名 | コガネキヌカラカサタケ |
| 学名 | Leucocoprinus birnbaumii |
| 英名 | Yellow houseplant mushroom、Flowerpot parasol、Plantpot dapperling など |
| 科・属 | ハラタケ科・Leucocoprinus 属 |
| 傘 | 直径2.5〜6cm。レモン色〜硫黄色で、取れやすい粉状・綿くず状の鱗片に覆われる。縁に放射状の線 |
| 柄・つば | 柄は黄色で中空。薄い膜状のつばは動いたり、落ちたりする |
| 分布 | 熱帯・亜熱帯を中心に分布。寒い地域では温室や植木鉢、テラリウムでよく見られる |
| 栄養のとり方 | 腐生菌(腐葉土などの枯れた植物を分解して栄養を得る) |
日本にもともと自生するキノコではなく、熱帯地方から輸入された腐葉土などとともに持ち込まれ、室内の植木鉢に生えることが多いとされています。
どうして鉢にキノコが生えるの?

キノコのもとになる糸状の菌糸が培養土に混ざっていたか、空気中を漂う胞子が鉢に落ちたことが原因と考えられます。屋外では夏に見られますが、鉢植えや温室では一年中発生することがあります。
| 原因 | 説明 |
|---|---|
| 培養土に菌糸が混ざっていた | 腐葉土など有機質の多い用土から持ち込まれることが多い |
| 胞子が飛んできた | 空気中の胞子が鉢の土に落ちて発生 |
| 暖かく湿った環境 | 熱帯・亜熱帯の菌なので、室内の暖かさと湿り気で育ちやすい |
| 水のやりすぎ | 土の湿り気と空気の湿度が十分なときに発生する。たびたび生えるのは、水やりが多すぎるサインのことも |
コガネキヌカラカサタケの毒性と植物への害
| 植物への影響 | 害はない。土の中の枯れた有機物を分解しているだけなので、植物のために取り除く必要はない |
| 人やペットへの毒性 | 食べると有毒とされる。吐き気・嘔吐・下痢など、胃腸炎のような症状を起こすことがある。犬や猫、小さな子どもの誤食に注意 |
| 毒性の強さ | 資料によって「中程度」「不明」と評価が分かれ、はっきりしていない。いずれにせよ食べないこと |
⚠ 子どもやペットのいる家庭では取り除こう
ペットや小さな子どもがいる家庭では、キノコが生えてきたら取り除くことがすすめられています。毒性の強さははっきりしていない部分もありますが、絶対に食べないようにしましょう。誤って口にした場合は、すぐに医療機関や動物病院に相談してください。
誤って食べてしまったときは
| だれが | 対応 |
|---|---|
| 人(子ども) | 口の中に残っていれば取り除き、すぐに医療機関に相談する |
| 犬・猫 | すぐに動物病院に相談する |
| 相談するとき | 食べたキノコの残りや写真があると伝えやすい。いつ・どれくらい食べたかも伝える |
毒性の強さははっきりしていないため、症状がなくても自己判断せず、早めに相談しましょう。
見つけたときの対処法


- STEP1取り除く
生えてきたキノコを、柄の根元から抜き取ります。素手で触れたあとは手を洗いましょう。
- STEP2表土を入れ替える
何度も生える場合は、表面の土を数cm取り除いて新しい用土に入れ替えます。
- STEP3植え替える
根の土を落として、新しい清潔な用土に植え替えるのがもっとも確実です。
- STEP4環境を見直す
土がいつも湿っていないか、水やりの頻度を見直します。
殺菌剤(防カビ剤)はキノコにはあまり効果がないとされています。また、鉢の土をすべて入れ替えない限り根絶は難しく、それでも再発することがあるとされています。植物に害はないので、子どもやペットがいなければ「生えたら取る」くらいの気持ちで付き合うのもひとつの方法です。
表土の入れ替えや植え替えには、袋から出したばかりの新しい用土を使いましょう。多肉植物なら、花ごころ さぼてん多肉植物の土(Amazon)のような水はけのよい専用の土が扱いやすいです。
なお、殺虫殺菌剤はキノコの駆除用ではありませんが、鉢植えの植物の病害虫対策に1本あると便利です。
園芸用にも使える木酢液です。
よくある質問(FAQ)
Q. 触っても大丈夫ですか?
A. 問題になるのはおもに食べた場合です。とはいえ、触ったあとは念のため手を洗いましょう。
Q. 犬や猫が食べたらどうなりますか?
A. 吐き気や嘔吐、下痢など胃腸の不調を起こすことがあるとされます。毒性の強さははっきりしていないので、ペットが届く場所の鉢に生えたら見つけしだい取り除き、食べてしまったときはすぐに動物病院に相談しましょう。
Q. キノコが生えると植物が枯れますか?
A. 枯れません。コガネキヌカラカサタケは土の中の枯れた有機物を分解する菌で、生きている植物には害を与えません。
Q. 多肉植物の鉢にも生えますか?
A. 有機質の多い用土を使っていて、土が湿りがちな環境なら生えることがあります。水はけのよい用土で、乾湿のメリハリをつけて管理しましょう。
まとめ
- 鉢に生える黄色いキノコは、ハラタケ科のコガネキヌカラカサタケ(Leucocoprinus birnbaumii)の可能性が高い
- 用土に混ざった菌糸や飛んできた胞子が原因。暖かく湿った室内で一年中発生しうる
- 植物には害はないが、食べると有毒とされ、吐き気・嘔吐・下痢などを起こすことがある
- 子どもやペットがいる家では見つけしだい取り除く。殺菌剤はあまり効かない
- 何度も生えるなら表土の入れ替えや植え替えを
参考文献
- Will yellow mushrooms harm my houseplant?|Iowa State University Extension
- Leucocoprinus birnbaumii|Wikipedia
- コガネキヌカラカサタケ|Wikipedia(日本語版)
- Yellow houseplant mushroom called Leucoprinus|University of Washington Botanic Gardens
- Leucocoprinus birnbaumii (Yellow Houseplant Mushroom)|North Carolina Extension Gardener Plant Toolbox


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