ぷっくりとした葉の先が透きとおり、白い斑と緑が混じり合って氷砂糖のように見えるハオルチア旧氷砂糖(きゅうこおりざとう)。よく似た名前の新氷砂糖もあり、「何が違うの?」と迷う方も多い品種です。この記事では、旧氷砂糖と新氷砂糖の違いと見分け方、名前の由来、明るい日陰での育て方と増やし方を、実際に育てている株の写真と表で解説します。
この記事の結論(3行まとめ)
① 旧氷砂糖はツルギダ(Haworthia turgida)の斑入り。新氷砂糖はピグマエア錦とウイミーの交配種といわれる別の品種
② もとは「氷砂糖」。あとから新氷砂糖が出回ったため、従来の品種が「旧氷砂糖」と呼ばれるようになった
③ 育て方は共通。一年中明るい日陰で、乾いたらたっぷり水やり。夏と冬は控えめ。株分けで増やす
旧氷砂糖と新氷砂糖の違い【比較表】

| 項目 | 旧氷砂糖 | 新氷砂糖 |
|---|---|---|
| 流通上の学名表記 | Haworthia turgida f. variegata | Haworthia ‘Shin Kourizatou’(交配種) |
| 由来 | ツルギダの斑入り品種 | ピグマエア錦(H. pygmaea)× ウイミー(H. wimii)といわれる |
| 姿 | 2〜4cmほどの小さなロゼットが群生する | ロゼットの形が整う |
| 葉の見た目 | 透明感のある白い葉と緑の葉が混じる。同じ株でも斑の入り方にばらつきがある | 葉先が白くキラキラし、砂糖をまぶしたように見える |
| 育て方 | 明るい日陰。寒さに弱い | 明るい日陰。寒さに弱い(同じ管理でよい) |
見分けるいちばんのポイントは葉の質感です。旧氷砂糖は葉そのものが白く透きとおり、緑の葉と白い葉が混じり合います。新氷砂糖は葉先が白く粉をふいたように光るのが特徴です。
「旧氷砂糖」「新氷砂糖」は園芸上の流通名で、学名の表記や由来の説明は販売店によって異なることがあります。購入するときは、ラベルの表記と株の姿をあわせて確認しましょう。
写真で見る旧氷砂糖の斑の入り方
旧氷砂糖は、同じ鉢の中でも葉の白さが株ごと・葉ごとに違います。下の写真では、ほとんど真っ白なロゼットのとなりに、緑の筋が多いロゼットが並んでいます。葉そのものが白く透け、緑の筋が縦に入るのが旧氷砂糖の見た目の特徴です。


新氷砂糖と見分けるときは、葉先だけが白く光るのか(新氷砂糖)、葉全体が白く透けて緑の筋が混じるのか(旧氷砂糖)を見るのがポイントです。
「旧」「新」と呼ばれるようになった理由
もともとは、ツルギダの斑入りが「氷砂糖」の名で親しまれていました。その後、新しい品種が「新氷砂糖」の名で出回るようになり、区別するために従来からある品種が「旧氷砂糖」と呼ばれるようになりました。「旧」は古い・劣るという意味ではなく、新氷砂糖と区別するための呼び名です。
旧氷砂糖とは?特徴と基本データ




旧氷砂糖は、ツルボラン科ハオルチア属の斑入り品種です。2〜4cmほどの小さなロゼットが子株を出して群生し、長く育てると鉢いっぱいに広がります。同じ株の中でも、ほとんど真っ白な葉から斑のない緑の葉まで混じるのが特徴です。
ハオルチア属は南アフリカ原産の小型の多年草で、2〜6月ごろに白やピンクの小さな花を咲かせます(種類による)。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 科・属 | ツルボラン科・ハオルチア属 |
| 学名表記 | Haworthia turgida f. variegata |
| 原産地(属) | 南アフリカ |
| 大きさ | ロゼット2〜4cmほど。群生する |
| 開花期(属) | 2〜6月(種類による) |
| 耐寒性 | 弱い。冬は室内へ |
| 生育型 | 春秋型 |
| 増やし方 | 株分け、葉ざし、タネまき |
透明な「窓」とは?




ハオルチアの仲間の多くは、葉の先端に光を通す透明な部分「窓」をもっています。旧氷砂糖は、この窓に白い斑が重なることで、氷砂糖のような透明感のある見た目になります。窓をきれいに見せるには、強すぎない光で、葉をみずみずしく保つことが大切です。
旧氷砂糖の年間管理カレンダー
| 時期 | 状態 | 置き場所 | 水やり | 作業 |
|---|---|---|---|---|
| 春(3〜6月) | 🌱生育期 | 明るい日陰(戸外または室内) | 用土の表面が乾いたらたっぷり | 植え替え・株分け・葉ざし・少量の施肥 |
| 夏(7〜8月) | 😴休眠 | 明るい日陰。風通しよく | 控えめ | 蒸れに注意 |
| 秋(9〜11月) | 🌱生育期 | 明るい日陰 | 用土の表面が乾いたらたっぷり | 株分け・葉ざし・少量の施肥 |
| 冬(12〜2月) | 😴休眠 | 室内の明るい場所 | 控えめ | 寒さに当てない |
旧氷砂糖の育て方
置き場所・光

ハオルチアは強い光を必要としません。一年を通じて、戸外または室内の明るい日陰で育てます。直射日光に当てると生育が遅れ、葉のみずみずしさが失われます。一方、まったく日の当たらない部屋では徒長するので、レースのカーテン越しの光が目安です。
水やり
| 時期 | 水やり |
|---|---|
| 生育期(春・秋) | 用土の表面が乾いたらたっぷり |
| 休眠期(夏・冬) | 控えめに。用土が湿ったままだと根腐れしやすい |
| 冷暖房が効いた室内 | 一年中生育させることもできる |
夏に水を控えると、葉が赤っぽくなって枯れたように見えることがあります。涼しくなって水やりを再開すれば、緑に戻ります。
用土・肥料・植え替え
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 用土 | 水はけのよい用土。例:鹿沼土小粒・赤玉土小粒・ピートモス・川砂・くん炭を各2 |
| 鉢 | 根が深く張るので、深めの鉢が向く |
| 肥料 | 春と秋の生育期に、緩効性化成肥料か液体肥料を少量 |
| 植え替え | 1〜2年に1回。生育期の直前か初期が適期 |
用土を配合する手間を省くなら、市販のさぼてん多肉植物の土(Amazon)が手軽です。根が深く張るハオルチアには、プレステラ90深型(スリット鉢)(Amazon)のような深めで水はけのよい鉢が使いやすいです。植えつけ時の元肥には、緩効性のマグァンプK 中粒(Amazon)を少量混ぜておく方法もあります。
冬越し
寒さに弱いので、冬は室内の明るい場所に取り込みます。休眠中は水やりを控えめにしましょう。
旧氷砂糖の増やし方
| 方法 | 難易度 | 適期 | ポイント |
|---|---|---|---|
| 株分け | ★☆☆ かんたん | 3〜5月、9〜10月 | 植え替えのときに子株を分ける。いちばん確実 |
| 葉ざし | ★★☆ ふつう | 同上 | 葉のつけ根部分を必ずつけて外す |
| タネまき | ★★★ むずかしい | 同上 | 斑入り品種は親と同じ斑になるとは限らない |
斑の入り方は株や葉によってばらつくので、白斑のきれいな子株を選んで分けると、親株に近い姿を残しやすくなります。
よくあるトラブルと対策
| 症状 | 主な原因 | 対策 |
|---|---|---|
| 葉の透明感がなくなる | 直射日光・水不足 | 明るい日陰に移し、生育期は乾いたらたっぷり水やり |
| 葉が真っ白・斑のない葉ばかりになる | 斑の入り方が不安定な品種のため | 白と緑がほどよく混じった子株を選んで分ける |
| 間のびしてロゼットがくずれる | 日照不足 | レースのカーテン越しなど、明るい場所へ |
| 根に白い虫 | ネジラミ(サボテンネコナカイガラムシ) | 植え替え時に根を洗う |
| 小さなハエが飛ぶ | キノコバエ(用土が常に湿っている) | 水やりを控えて用土を乾かす |
よくある質問(FAQ)
Q. 旧氷砂糖と新氷砂糖、育て方は違いますか?
A. どちらもハオルチアなので、明るい日陰で育て、生育期は乾いたらたっぷり、夏と冬は控えめに水やりする管理で共通です。
Q. ほとんど白い葉と、緑の葉が混じっています。
A. 旧氷砂糖は、同じ株でも斑の入り方にばらつきがある品種です。白と緑がほどよく混じった子株を残すと、氷砂糖らしい姿を楽しめます。
Q. 日なたに置いたら葉の色が悪くなりました。
A. 直射日光では、みずみずしさが失われます。明るい日陰に移しましょう。
Q. 室内だけで育てられますか?
A. 明るい日陰であれば室内でも育てられます。暗すぎると徒長するので、窓辺のレースのカーテン越しの光が目安です。
まとめ




- 旧氷砂糖はツルギダの斑入り。新氷砂糖はピグマエア錦×ウイミーといわれる交配種
- 新氷砂糖が出回ったことで、従来の「氷砂糖」が「旧氷砂糖」と呼ばれるようになった
- 旧氷砂糖は葉そのものが白く透け、新氷砂糖は葉先が白くキラキラする
- 育て方は共通。一年中明るい日陰、夏と冬は水を控えめに
- 株分けで増やすのが確実(3〜5月、9〜10月)
ほかのハオルチアは、オブツーサやクーペリーの記事もあわせてご覧ください。


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