白い粉をまとった青灰色の葉に、ほんのりピンクの縁取り。マリリン(エケベリア・マリリン)は、上品なパステルカラーのロゼットが魅力のエケベリアです。この記事では、多肉植物図鑑 PUKUBOOK とNHK出版「みんなの趣味の園芸」のエケベリア栽培情報をもとに、マリリンの特徴・見分け方・育て方を表でわかりやすく解説します。
この記事の結論(3行まとめ)
① Echeveria ‘Marilyn’。リラシナ系の交配種で、出自は不明
② リラシナとよく似ていて見分けにくい。フリル葉の「マリリン・ヘンダーソン」とは別品種
③ 春秋型。日なた〜半日陰で、冬は最低気温5℃を目安に室内へ
マリリンとはどんな多肉植物?




マリリンは、ベンケイソウ科エケベリア属の交配種で、学名は Echeveria ‘Marilyn’。PUKUBOOK によると、エケベリア・リラシナ(E. lilacina)系の交配種で、出自は不明とされています。片親が「ローラ(’Lola’)」ではないかといううわさもありますが、確認はされていません。
白い粉(ブルーム)をまとった青灰色の葉が幾重にも重なり、寒さや日差しで縁がほんのりピンクに色づくのが魅力です。葉の白い粉は触ると取れてしまうので、なるべく葉に触れないようにしましょう。
リラシナ・マリリンヘンダーソンとの違い
| 名前 | 分類 | 特徴 |
|---|---|---|
| マリリン(E. ‘Marilyn’) | リラシナ系の交配種 | リラシナと見分けにくい |
| リラシナ(E. lilacina) | 原種 | マリリンの系統のもとになった種 |
| マリリン・ヘンダーソン | 別品種 | フリル状の葉が特徴 |
PUKUBOOK によると、マリリンはリラシナと見分けるのが難しい品種です。また名前の似た「マリリン・ヘンダーソン(’Marilyn Henderson’)」は、フリル状の葉をもつ別の品種なので注意しましょう。購入時はラベルの品種名を確認するのが確実です。
基本データ
| 学名 | Echeveria ‘Marilyn’ |
| 科・属 | ベンケイソウ科・エケベリア属 |
| 系統 | リラシナ系の交配種(出自不明) |
| 生育型 | 春秋型 |
| 日当たり | 日なた〜半日陰 |
| 耐寒温度 | −1℃(目安) |
| 難易度 | ★★☆☆☆ |
マリリンの年間栽培カレンダー
| 時期 | 状態 | 置き場所 | 水やり | 肥料 | 作業 |
|---|---|---|---|---|---|
| 3月 | 🌱生育開始 | 日当たりのよい場所 | 少しずつ再開 | - | 植え替え・増やし方(適期) |
| 4〜6月 | 🌱生育期 | 日当たり・風通しのよい戸外 | 土が乾いたらたっぷり | 少量 | 植え替え・株分け・葉ざし・さし芽 |
| 梅雨〜8月 | 😴休眠 | 雨の当たらない半日陰 | 控えて乾燥ぎみに | なし | 蒸れ対策 |
| 9〜11月 | 🌱生育期・色づき | 日当たりのよい戸外 | 土が乾いたらたっぷり | 少量(早めに) | 植え替え・増やし方(9〜10月) |
| 12〜2月 | 😴休眠 | 室内の明るい場所(最低5℃以上) | 控えて乾燥ぎみに | なし | 寒さ対策 |
マリリンの育て方
置き場所・日当たり

PUKUBOOK では日なた〜半日陰を好むとされています。「みんなの趣味の園芸」でも、エケベリアは春と秋は日当たりのよい戸外で管理し、高温多湿に弱いので梅雨から夏は雨に当てず、風通しのよい半日陰で夏越しさせるのが基本です。白い粉をまとった葉は雨に当たると粉が落ちて見た目が損なわれやすいので、雨よけのある場所がおすすめです。
| 季節 | 置き場所 | ポイント |
|---|---|---|
| 春・秋 | 日当たり・風通しのよい戸外 | 日照不足は徒長と色あせの原因 |
| 梅雨・夏 | 雨の当たらない風通しのよい半日陰 | 長雨と蒸れに注意 |
| 冬 | 室内の明るい窓辺 | 最低気温5℃を下回る前に取り込む |
水やり
「みんなの趣味の園芸」では、生育期の春と秋は用土の表面が乾いたらたっぷり、梅雨明けから夏と冬の休眠期は水を控えて乾燥状態を保つとしています。葉に水をかけると白い粉が落ちてしまうので、株元に静かに水を注ぐのがきれいに育てるコツです。
| 季節 | 目安 | ポイント |
|---|---|---|
| 春・秋 | 土が乾いたら鉢底から流れるまで | 株元に注ぎ、葉にはかけない |
| 夏 | 控えて乾燥ぎみに | 与えるなら涼しい夕方以降に少量 |
| 冬 | 控えて乾燥ぎみに | 暖かい日の午前中に少量 |
用土・肥料
水はけのよい多肉植物用の培養土で育てます。配合する場合は「みんなの趣味の園芸」の鹿沼土小粒2・赤玉土小粒2・ピートモス2・川砂2・くん炭2が目安です。肥料は春と秋の生育期に緩効性化成肥料か液体肥料を少量。紅葉期に肥料分が多いと発色がくすむので、秋の施肥は早めに切り上げましょう。
冬越し
PUKUBOOK の耐寒温度の目安は−1℃ですが、「みんなの趣味の園芸」では1日の最低気温が5℃を下回るようになったら室内の明るい場所に取り込むことを目安にしています。冬は水を控えめにして、乾燥ぎみに管理しましょう。
マリリンの増やし方
「みんなの趣味の園芸」によると、エケベリアは株分け・さし芽・葉ざし・タネまきで増やせ、適期は3〜6月または9〜10月です。タネまきは原種のみ可能とされているため、交配種のマリリンは株分け・さし芽・葉ざしで増やします。
| 方法 | 難易度 | ポイント |
|---|---|---|
| 株分け | ★☆☆ かんたん | 子株が出たら植え替え時に分ける |
| さし芽 | ★☆☆ かんたん | 茎が伸びた株の仕立て直しに |
| 葉ざし | ★★☆ ふつう | 葉のつけ根を必ずつけて外す |
- STEP1葉を外す
健康な下葉を、つけ根から左右にゆっくり揺らして外します。つけ根が残っていないと発根しません。
- STEP2乾かす
外した葉を日陰で数日乾かします。
- STEP3用土の上に置く
乾いた用土の上に置き、明るい日陰で管理します。
- STEP4根が出たら水やり
根と小さな芽が出てきたら、根に土をかぶせて少しずつ水やりを始めます。
よくあるトラブルと対策
| 症状 | 主な原因 | 対策 |
|---|---|---|
| 葉に指の跡やまだら模様 | 触れたり水がかかったりして白い粉が落ちた | 葉に触れず、水は株元に。新しい葉はきれいに育つ |
| 葉に茶色い斑点 | 強い日差しや水滴によるダメージ、病害虫 | 真夏は半日陰へ。水は株元に与える |
| 茎が伸びて形が乱れる | 日照不足(徒長) | 日当たりのよい場所へ。さし芽で仕立て直す |
| 葉が透けてぶよぶよ | 夏の蒸れ・過湿、凍結 | 梅雨〜夏は雨を避け、冬は5℃を目安に室内へ |
| 白い綿状の虫 | カイガラムシ | 見つけしだい除去 |
| 根に白い粉 | ネジラミ | 植え替え時に根を洗って除去 |
寄せ植え・インテリアでの楽しみ方
青灰色にピンクの縁取りが入るマリリンは、白やグレーの鉢、アンティーク調の器によく映えます。寄せ植えでは、赤みの強いティッピーや、黒系のブラッククイーンと合わせると色のコントラストが楽しめます。
よくある質問(FAQ)
Q. リラシナとどうやって見分ける?
A. PUKUBOOK でも「見分けるのが難しい」とされるほどよく似ています。確実に区別するには、購入時のラベルの品種名を確認しましょう。
Q. マリリン・ヘンダーソンとは同じ?
A. 別の品種です。マリリン・ヘンダーソンはフリル状の葉が特徴です(PUKUBOOK)。
Q. 葉の白い粉が取れてしまいました。
A. 一度取れた粉は元に戻りませんが、新しく出てくる葉はきれいな状態で育ちます。葉に触れない、水を上からかけないことを心がけましょう。
まとめ
- マリリン(Echeveria ‘Marilyn’)はリラシナ系の交配種。出自は不明
- リラシナとよく似ている。フリル葉の「マリリン・ヘンダーソン」とは別品種
- 春秋型。梅雨〜夏は雨を避けた半日陰、冬は5℃を目安に室内へ
- 白い粉を守るため、葉に触れず水は株元に
- 株分け・さし芽・葉ざしで増やせる(適期3〜6月・9〜10月)
パステルカラーのロゼットが上品なマリリン。白い粉を大切に守りながら、季節ごとの色づきを楽しんでください。


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