深い切れ込みの入った大きな葉で、部屋をいっきにトロピカルな雰囲気にしてくれるフィロデンドロン・セローム。丈夫で育てやすい一方、寒さに弱く、大きくなりすぎて困るという声も多い観葉植物です。この記事では、我が家で育てている株の写真とともに、フィロデンドロン・セロームの特徴と育て方(置き場所・温度・水やり・肥料・植え替え)、コンパクトに保つ剪定と増やし方、病害虫と注意点を表でわかりやすく解説します。
この記事の結論(3行まとめ)
① フィロデンドロン・セロームは南米原産のサトイモ科フィロデンドロン属。深い切れ込みの大きな葉と、幹から出る気根が特徴
② 寒さに弱いので、秋に15℃を下回ったら室内へ。冬は10℃程度を保ち、水やりを控える
③ 幹は基本的に切らず、古い葉や込み合った葉を付け根から切ってコンパクトに保つ
フィロデンドロン・セロームとは?特徴と基本データ


フィロデンドロン・セロームは、ブラジルなど南米原産のサトイモ科の植物です。原産地では木のように太い幹を立ち上げ、幹の途中から気根を出して体を支え、水分や養分を吸収します。葉は大きく深い切れ込みが入り、原産地では長さ1.5mほどになることもあります。寒い地域では観葉植物として室内で育てられています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名前 | フィロデンドロン・セローム(セローム) |
| 学名 | Philodendron bipinnatifidum(旧名 Philodendron selloum) |
| 分類 | サトイモ科フィロデンドロン属 |
| 原産地 | 南米(ブラジル、ボリビア、アルゼンチン、パラグアイ) |
| 耐暑性 / 耐寒性 | 強い / 弱い(冬は10℃程度が目安) |
| 増やし方 | さし木、株分け |
フィロデンドロン・セロームの育て方


| 作業 | ポイント |
|---|---|
| 置き場所 | 窓ガラス越しの明るい場所。真夏の直射日光はレースカーテン越しに |
| 温度 | 秋に15℃を下回ったら室内へ。冬は10℃程度を保つ |
| 水やり | 春〜秋は表面が乾いたら鉢底から流れるまで。冬は控える |
| 肥料 | 春〜秋の生育期に置き肥か薄めた液肥。与えすぎない |
| 用土 | 水はけと通気性のよい観葉植物用の土 |
| 植え替え | 2〜3年に1回、5〜7月ごろ(30℃を超える真夏は避ける) |
置き場所・日当たり
できるだけ窓ガラス越しの日光に当てると元気に育ちます。真夏の強い直射日光は、レースカーテン越し程度に和らげましょう。エアコンの風が直接当たると傷んで枯れることがあるので、風が当たらない場所に置きます。
温度・冬越し
暑さには強い一方、寒さに弱い植物です。屋外で育てている場合は、秋になって15℃を下回るようになったら室内に取り込みます。冬は10℃程度を保てる暖かい場所で管理しましょう。
水やり
春〜秋の生育期は、土の表面が乾いたら鉢底から水が流れ出るくらいたっぷり与えます。夏はよく水を吸うので水切れに注意しましょう。冬は生育が止まるので、水やりの回数を減らします。
ハダニの予防には葉水が効果的です。葉の裏にもしっかりかけましょう。
肥料
春〜秋の生育期に、緩効性の置き肥か、薄めた液体肥料を与えます。肥料が多すぎると葉が傷むことがあるので、様子を見て加減しましょう。コバエを防ぐなら、有機肥料より化成肥料が向いています。
用土・植え替え
水はけと通気性のよい、市販の観葉植物用の土で育てられます。水がすぐにしみ込まない、鉢底の穴から根が見えるといった根詰まりのサインが出たら植え替えどきです。目安は2〜3年に1回、生育期の5〜7月ごろに行い、30℃を超える真夏は避けます。土の表面を赤玉土や鹿沼土で覆うと、コバエ対策になります。
大きくなりすぎたときの剪定

フィロデンドロン・セロームの幹は枝分かれせずに1本で伸びるので、幹は基本的に切らないのが原則です。小さいうちに幹を切ると、そこから枯れてしまうことがあります。葉が込み合ってきたら、古い葉や傷んだ葉、伸びすぎた茎を付け根から切り、風通しをよくしましょう。作業は真夏を避けた春〜秋に、切れ味のよいハサミで行います。
フィロデンドロン・セロームの増やし方
| 方法 | やり方 |
|---|---|
| さし木 | 茎を10cmほどに切って水につけ、根が出たら土に植える |
| 株分け | 春か秋に、親株から子株を分けて観葉植物用の土に植える |
病害虫と葉のトラブル

アブラムシ、カイガラムシ、ハダニがつきやすいので、葉をよく観察して早めに駆除しましょう。屋外では特に被害を受けやすくなります。
葉が黄色くなるときは、日照不足や水不足が考えられます。置き場所と水やりを見直しましょう。
樹液の注意点
樹液にはシュウ酸カルシウムが含まれ、口に入ると口や消化器を刺激するおそれがあります。肌につくと体質によっては炎症を起こすこともあるので、剪定のときは手袋をし、子どもやペットの手が届かない場所に置きましょう。
よくある質問(FAQ)
Q. 冬に元気がなくなりました。
A. 寒さに弱いので、10℃程度を保てる暖かい場所に移し、水やりを控えめにしましょう。エアコンの風が直接当たる場所も避けます。
まとめ
- フィロデンドロン・セロームは南米原産のサトイモ科。深い切れ込みの大きな葉と気根が特徴
- 窓ガラス越しの明るい場所で、真夏の直射日光とエアコンの風を避ける
- 秋に15℃を下回ったら室内へ。冬は10℃程度を保ち、水を控える
- 幹は基本的に切らず、古い葉や込み合った葉を付け根から剪定
- さし木・株分けで増やせる。樹液のシュウ酸カルシウムに注意


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