葉先の透明な「窓」が魅力のハオルチア レツーサ(寿)。丈夫で育てやすい一方、「葉が茶色くなった」「下葉が枯れてきた」というトラブルもよく起こります。この記事では、実際に下葉が茶色くなったレツーサの写真とともに、茶色くなる原因を症状から見分ける方法と、原因ごとの対策、茶色くしないための季節の管理を表でわかりやすく解説します。
この記事の結論(3行まとめ)
① 茶色くなる主な原因は、強い直射日光、乾燥・休眠、根腐れ、寒さ、害虫の5つ
② 夏の断水などで赤茶色っぽくなっても、涼しくなって水やりを再開すれば緑に戻ることがある
③ 一年を通して明るい日陰で育て、水やりは生育期(3〜6月・9〜11月)に乾いたらたっぷり
ハオルチア レツーサとは?


レツーサは、南アフリカの西ケープ州の限られた地域に自生するハオルチアです。葉先が反り返った三角形の葉に、透明度が高くツヤのある「窓」があります。窓が葉の表側にだけあるのが、オブツーサなどとの違いです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名前 | レツーサ、寿 |
| 学名 | Haworthia retusa |
| 分類 | ツルボラン科(キジカクシ科ツルボラン亜科)ハオルチア属 |
| 原産 | 南アフリカ(西ケープ州) |
| 生育期 | 春と秋(3〜6月・9〜11月)。暑い夏と寒い冬は休眠 |
| 耐寒温度 | −5℃ほど。冬は室内に取り込むのが基本 |
| 増やし方 | 株分け(ほかに葉ざし・実生) |
ハオルチア レツーサが茶色くなる原因を症状で見分ける


写真は、下葉が茶色く枯れたり、赤紫〜茶色っぽく色が変わったりした株です。茶色くなる原因はひとつではないので、どこが・どんなふうに変わったかを見て原因を絞り込みましょう。
| 症状 | 考えられる原因 | まずやること |
|---|---|---|
| 日の当たる面から傷む・色がくすむ | 強い直射日光(葉焼け) | 明るい日陰へ移す |
| 株全体が赤茶色っぽく、葉が薄くなる | 乾燥・夏の休眠 | 涼しくなったら水やりを再開 |
| 株元から茶色〜黒くなり、ぶよぶよする | 根腐れ | 鉢から抜いて根を確認し、植え替え |
| 冬の冷え込みのあとに葉が傷む | 寒さ | 室内の明るい場所へ |
| 葉や根元に白い綿・虫がいる | 害虫 | 見つけしだい駆除 |
原因別の対策
① 強い直射日光
ハオルチアは強い光を必要としません。直射日光の下でもすぐに枯れることはありませんが、生育が遅くなり、みずみずしさが失われます。一日中直射日光が当たる場所は避け、1〜2時間ほど日が当たる場所か、レースカーテン越しの明るい窓辺に置きましょう。反対に光が足りないと、間のびして形がくずれます。
② 乾燥・休眠
レツーサは根にも水をためるため乾燥に強く、夏は断水してもかまいません。夏の休眠中などに枯れたように赤っぽくなっても、涼しくなって水やりを再開すれば緑に戻ることがあります。慌てて水を与えすぎないようにしましょう。
③ 根腐れ
休眠期の夏と冬に用土が湿りすぎると、根腐れのおそれがあります。株元が茶色〜黒くなってやわらかい場合は、鉢から抜いて根を確認し、傷んだ根を取り除いて、新しい水はけのよい用土に植え替えます。
④ 寒さ
耐寒温度は−5℃ほどとされますが、寒さには強くありません。冬は室内に取り込むのが基本です。冬は休眠期なので、水やりも控えめにします。
⑤ 害虫
| 害虫 | 発生する場所・特徴 |
|---|---|
| カイガラムシ・アブラムシ | 花などにつく |
| ネジラミ | 根につく(サボテンネコナカイガラムシ) |
| キノコバエ | 常に湿った環境で、幼虫が根や茎を食害する |
問題になる病気は特にありません。害虫は見つけしだい駆除し、用土を湿らせっぱなしにしないことが予防になります。
茶色くしないための年間管理
| 時期 | 状態 | 置き場所 | 水やり | 作業 |
|---|---|---|---|---|
| 春(3〜6月) | 🌱生育期 | 明るい日陰 | 用土の表面が乾いたらたっぷり | 植え替え・株分け、施肥 |
| 夏(7〜8月) | 😴休眠 | 風通しのよい明るい日陰。直射日光を避ける | 控える(断水してもよい) | 蒸れ・根腐れに注意 |
| 秋(9〜11月) | 🌱生育期 | 明るい日陰 | 用土の表面が乾いたらたっぷり | 植え替え・株分け、施肥 |
| 冬(12〜2月) | 😴休眠 | 室内の明るい場所 | 控える | 寒さから守る |
冷暖房が常に効いた室内では、一年中ゆっくり生育を続けることもあります。その場合は、季節よりも用土の乾き具合を見て水やりをしましょう。
用土・肥料・植え替え
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 用土 | 水はけのよい用土。例:鹿沼土小粒・赤玉土小粒・ピートモス・川砂・くん炭を各2 |
| 肥料 | 春と秋の生育期に、緩効性化成肥料か液体肥料を少量 |
| 植え替え | 用土が古くなり生育が鈍ったとき。生育期の直前か初期が適期 |
| 株分け | 植え替えのときに、根のついた子株を外して植える(3〜5月・9〜10月) |
よくある質問(FAQ)
Q. 茶色くなった葉は元に戻りますか?
A. 乾燥や休眠で赤茶色っぽくなった場合は、生育期に水やりを再開すると緑に戻ることがあります。根腐れなどで傷んだ部分は戻らないので、原因を取り除いて新しい葉が育つのを待ちましょう。
Q. 夏に水をあげなくて大丈夫?
A. 夏は休眠期で、レツーサは乾燥に強いため、水を控える(断水する)管理で問題ありません。湿りすぎのほうが根腐れの原因になります。
Q. 窓辺に置いていたら色がくすみました。
A. 直射日光が長く当たっていると、生育が遅れてみずみずしさが失われます。レースカーテン越しの明るい場所に移しましょう。
まとめ
- 茶色くなる原因は、直射日光・乾燥や休眠・根腐れ・寒さ・害虫
- 症状の出た場所と様子から原因を見分ける
- 乾燥や休眠で赤っぽくなっても、水やり再開で緑に戻ることがある
- 一年中明るい日陰。直射日光が一日中当たる場所は避ける
- 水やりは生育期(春・秋)に乾いたらたっぷり、夏と冬は控える。冬は室内へ


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