明るいライムグリーンのぷっくりした葉が、小さなロゼットになって集まる春萌(はるもえ)。名前のとおり、春の若葉のようなさわやかな色合いが魅力のセダムです。この記事では、多肉植物図鑑 PUKUBOOK とNHK出版「みんなの趣味の園芸」のセダム栽培情報をもとに、春萌の特徴と育て方・増やし方を表でわかりやすく解説します。
この記事の結論(3行まとめ)
① Sedum ‘Alice Evans’。クラバツム × ルシダムの交配種で、ライムグリーンのジェリービーンズ系セダム
② 春秋型。春・秋は日当たりのよい戸外、梅雨〜夏は雨を避けた半日陰
③ 株分け・さし芽・葉ざしでかんたんに増やせる(適期3〜5月・9〜10月)
春萌とはどんな多肉植物?




春萌は、ベンケイソウ科セダム属の交配種で、学名は Sedum ‘Alice Evans’(アリス・エヴァンス)。PUKUBOOK によると、クラバツム(S. clavatum)とルシダム(S. lucidum)のハイブリッドで、1996年のセダム協会のニュースレターで初めて紹介された品種です。「明るく鮮やかなライムグリーンのジェリービーンズ系セダム」と紹介されています。
和名は「はるもえ」と読みますが、古くは「しゅんもえ」と呼ばれていたこともあるそうです(PUKUBOOK)。
| 学名 | Sedum ‘Alice Evans’ |
| 和名 | 春萌(はるもえ) |
| 別名 | アリス・エヴァンス |
| 交配親 | S. clavatum × S. lucidum |
| 科・属 | ベンケイソウ科・セダム属 |
| 葉色 | 明るいライムグリーン |
| 生育型 | 春秋型 |
| 日当たり | 日なた〜半日陰 |
| 耐寒温度 | 0℃(目安) |
春萌の年間栽培カレンダー
| 時期 | 状態 | 置き場所 | 水やり | 肥料 | 作業 |
|---|---|---|---|---|---|
| 3〜6月 | 🌱生育期 | 日当たりのよい戸外 | 土が乾いたらたっぷり | 少量 | 植え替え・増やし方(3〜5月) |
| 梅雨〜8月 | 😴休眠 | 雨の当たらない風通しのよい半日陰 | 控えめ | なし | 蒸れ対策 |
| 9〜11月 | 🌱生育期 | 日当たりのよい戸外 | 土が乾いたらたっぷり | 少量 | 植え替え・増やし方(9〜10月) |
| 12〜2月 | 😴休眠 | 霜の当たらない日当たりのよい場所 | 控えめ | なし | 霜よけ |
春萌の育て方
置き場所・日当たり

「みんなの趣味の園芸」によると、セダムは春と秋の生育期は日当たりのよい戸外で育て、梅雨から夏は雨が当たらず風通しのよい半日陰で夏越しさせるのが基本です。日照不足だと茎が間延びしやすいので、生育期はしっかり日に当てましょう。
水やり
| 時期 | 水やりの目安 |
|---|---|
| 春・秋(生育期) | 用土の表面が乾いたらたっぷり |
| 夏(休眠期) | 控えめに。湿りすぎると根腐れのおそれ。雨も避ける |
| 冬 | 控えめに。暖かい日の午前中に |
用土・肥料
| 用土 | 割合 |
|---|---|
| 鹿沼土小粒 | 2 |
| 赤玉土小粒 | 2 |
| ピートモス | 2 |
| 川砂 | 2 |
| くん炭 | 2 |
肥料は、春と秋の生育期に緩効性化成肥料か液体肥料を少量与える程度で十分です(みんなの趣味の園芸)。
冬越し
セダムの耐寒性は種類によって「強い〜やや弱い」と幅があります(みんなの趣味の園芸)。春萌の耐寒温度の目安は0℃(PUKUBOOK)なので、霜や凍結の心配がある日は軒下や室内に取り込むと安心です。
春萌の増やし方
「みんなの趣味の園芸」によると、セダムは株分け・さし芽・葉ざし・タネまきなどで増やせ、適期は3〜5月と9〜10月です。春萌は交配種なので、株分け・さし芽・葉ざしで増やしましょう。
- STEP1茎を切る
伸びた茎を先端から数cmの長さで切ります。
- STEP2下葉を外して乾かす
土にさす部分の葉を外し、切り口を日陰で数日乾かします。外した葉は葉ざしに使えます。
- STEP3乾いた用土にさす
乾いた用土にさし、明るい日陰で管理します。
- STEP4根が出たら水やり
根が出て新芽が動き出したら水やりを始めます。
よくあるトラブルと対策
| 症状 | 主な原因 | 対策 |
|---|---|---|
| 茎が伸びて間延びする | 日照不足(徒長) | 日当たりのよい場所へ。伸びた部分はさし芽で仕立て直す |
| 株元が黒く溶ける | 梅雨〜夏の過湿・蒸れ | 雨を避けて風通しのよい半日陰へ。元気な茎をさし芽で更新 |
| 葉が透けて傷む | 霜・凍結 | 寒い夜は軒下や室内へ |
| 白い綿状の虫、根に白い粉 | カイガラムシ、ネジラミ | 見つけしだい除去。植え替え時に根を確認 |
| 新芽に小さな虫 | アブラムシ | 見つけしだい除去 |
寄せ植え・インテリアでの楽しみ方
ライムグリーンの春萌は、赤や紫の多肉植物と合わせると色のコントラストが際立ちます。赤系のインディカやピンクルビーと寄せ植えにするのもおすすめです。同じセダムの恋心・乙女心とも育て方は共通です。
よくある質問(FAQ)
Q. 「はるもえ」と「しゅんもえ」どちらが正しい?
A. 現在は「はるもえ」と読むのが一般的です。PUKUBOOK では、古くは「しゅんもえ」と呼ばれていたと紹介されています。
Q. 紅葉しますか?
A. 春萌は明るいライムグリーンが魅力の品種です。季節による色の変化は株の状態や環境によって異なります。
Q. 寒さには強い?
A. 耐寒温度の目安は0℃です(PUKUBOOK)。霜や凍結は避けましょう。
まとめ
- 春萌は Sedum ‘Alice Evans’(クラバツム × ルシダム)の交配種
- 明るいライムグリーンのジェリービーンズ系セダム
- 春秋型。梅雨〜夏は雨を避けた半日陰、冬は霜よけを
- 水やりは生育期に「乾いたらたっぷり」、休眠期は控えめ
- 株分け・さし芽・葉ざしで増やせる(3〜5月・9〜10月)
明るい緑で寄せ植えをぱっと華やかにしてくれる春萌。ほかの色の多肉植物と組み合わせて、春のような景色を楽しんでください。

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