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【新玉つづり(ビアホップ)】の増やし方と育て方|葉ざし・さし芽の手順と適期・玉つづりとの違いを表で解説

新玉つづり セダム属
新玉つづり

米粒のような丸くて短い葉がびっしりと並び、茎が垂れ下がって伸びる新玉つづり(しんたまつづり)。ハンギングや寄せ植えの縁に使うと、ぷっくりした葉が滝のように流れる人気のセダムです。この記事では、新玉つづりの増やし方(葉ざし・さし芽・株分けの適期と手順)を中心に、玉つづりとの違いや季節ごとの育て方を表でわかりやすく解説します。

この記事の結論(3行まとめ)
① 新玉つづりはベンケイソウ科セダム属の Sedum burrito。玉つづり(S. morganianum)より葉が短く丸い
② 日本では春秋型のセダムとして管理。夏は雨を避けて半日陰、霜に当てない(耐寒の目安Zone 10=約-1℃)
③ 葉がとれやすいが、とれた葉や茎から簡単に増やせる

新玉つづりとは?

新玉つづりはベンケイソウ科セダム属の多肉植物で、学名は Sedum burrito。英語では Baby Burro’s Tail(ベビー・バロズテール)などと呼ばれ、日本では「ビアホップ」の名でも流通しています。メキシコのベラクルス州に由来しますが、野生では見つかっていない植物で、青〜青緑色の葉をもつ茎は長さ約90cmまで垂れ下がります。

学名Sedum burrito(S. morganianum ‘Burrito’ とされることも)
科・属ベンケイソウ科・セダム属
流通名新玉つづり、ビアホップ、Baby Burro’s Tail
由来メキシコ・ベラクルス州(野生では未発見)
茎の長さ最大約90cm(3フィート)まで垂れ下がる
葉色青〜青緑色
花春に茎先にピンクの花(咲かないことも多い)
耐寒性の目安Zone 10(約-1℃)。霜に弱い

新玉つづりと玉つづりの違い

項目新玉つづり玉つづり
学名Sedum burritoSedum morganianum
英名Baby Burro’s Tail などBurro’s Tail、Donkey’s Tail
葉の形短く丸い(米粒形)、先が丸い長めの紡錘形(バナナ形)、先がとがる
葉のつき方より水平に、密につく茎に沿って重なる
葉色より青みが強い粉を帯びた緑〜青緑

どちらもメキシコ・ベラクルス州コアテペックの同じ園芸店で見つかった植物で、玉つづりは1935年、新玉つづりは1975年に植物学者が見つけています。「米粒形なら新玉つづり、バナナ形なら玉つづり」が見分けの目安です。新玉つづりを玉つづりの変種とみなす意見もあります。

玉つづりの育て方は玉つづりの記事もあわせてご覧ください。

新玉つづりの年間管理

時期置き場所水やり作業
3〜6月戸外の日当たりのよい場所土が乾いたらたっぷり植え替え・さし芽・葉ざし・少量の施肥
梅雨〜夏雨の当たらない、風通しのよい半日陰控えめ(湿りすぎると根腐れ)休眠期。蒸れに注意
9〜11月戸外の日当たりのよい場所土が乾いたらたっぷりさし芽・葉ざし・少量の施肥
冬霜の当たらない日当たりのよい場所控えめ凍結の恐れがあれば室内へ

新玉つづりの育て方

置き場所

日なたで育つ新玉つづり
十分な日光で葉が詰まった姿に

十分な日光が必要とし、屋内なら明るい場所、屋外では明るい日なた〜やわらかい日なたが推奨されています。春と秋は日当たりのよい戸外、梅雨から夏は雨の当たらない風通しのよい半日陰で管理しましょう。霜には弱いので、凍結の恐れがあるときは室内の日当たりのよい場所に取り込みます。

水やり

乾燥に強く、土が完全に乾いてからたっぷり与えます。水やりの間に用土を乾かすことが勧められています。夏の休眠期は湿りすぎると根腐れしやすいので、水を控えます。

用土・鉢

水はけのよい用土を使います。鉢底穴のある吊り鉢と砂利を多く含む用土が勧められています。鉢の中で根が詰まり気味でもよく育ちます。

用土は市販の多肉植物用の土、肥料は植えつけ時に混ぜる緩効性肥料が手軽です。
・さぼてん多肉植物の土(Amazon)
・マグァンプK 中粒(Amazon)

葉がとれやすいので注意

葉は触れるだけでとれやすいので、扱いはやさしく。置き場所は人がよく通らない場所がおすすめです。とれた葉は捨てずに増やすのに使えます。

新玉つづりの増やし方

方法やり方ポイント
葉ざしとれた葉を用土の上に置く葉のつけ根を必ずつける。適期は3〜5月、9〜10月
さし芽(茎ざし)伸びた茎を切ってさす切り口を1〜2日乾かしてから湿った砂やサボテン用土にさす。適期は同上
株分け植え替えのときに、群生した株を分ける根を傷めないように分ける。適期は同上

とれた葉や茎の切れ端を鉢に戻すだけでも根づくほど増やしやすい植物です。伸びすぎた茎を切ってさし芽にすると、株をコンパクトに仕立て直せます。

落ちた葉を並べる葉ざしや、さし芽の作業には、先の細いピンセットがあると葉をつぶさずに扱えます。
・ピンセット(Amazon)

写真は4月の新玉つづりです。春は生育が盛んになり、増やすのに向いた時期です。

葉ざしの手順

新玉つづりの葉ざし
  • STEP1
    葉を集める

    自然にとれた葉か、茎からやさしく外した葉を使います。葉のつけ根が欠けていると芽が出ないので、つけ根ごときれいに外しましょう。

  • STEP2
    用土の上に並べる

    乾いた水はけのよい用土の上に、葉を寝かせて並べます。土に埋める必要はありません。

  • STEP3
    明るい日陰で待つ

    直射日光と雨の当たらない明るい場所に置き、根と芽が出るのを待ちます。

  • STEP4
    根が出たら水やり

    根が出て用土に潜ったら、少しずつ水を与え始めます。芽が育ったら日当たりに慣らします。

葉ざしの日数の目安

段階目安ポイント
切り口を乾かす1〜3日ほど明るい日陰で、葉のつけ根の切り口を乾かす
根と小さな芽が出る3〜4週間ほど気温が低い時期はもっとかかることがある

並べた葉が、すべて根づくとは限りません。とれた葉は多めに並べておくと、うまく育つ株を確保しやすくなります。

さし芽(茎ざし)の手順

新玉つづりのさし芽
  • STEP1
    茎を切る

    伸びすぎた茎を、好みの長さで切ります。

  • STEP2
    下の葉を外す

    土にさす部分の葉を外します。外した葉は葉ざしに使えます。

  • STEP3
    切り口を乾かす

    切り口を1〜2日乾かします。

  • STEP4
    用土にさす

    湿った砂やサボテン用土にさします。葉がとれやすいので、茎の根元を持ってやさしく扱いましょう。

垂れ下がった長い茎は、切り戻してさし芽にすると、親株をコンパクトに仕立て直せます。作業は真夏と真冬を避け、生育期の3〜5月か9〜10月に行いましょう。

病害虫

症状主な原因対策
茎や葉に白い綿状の虫コナカイガラムシ見つけしだい取り除く
新芽に小さな虫アブラムシ見つけしだい防除
根に白い虫ネジラミ植え替え時に根を洗う

カイガラムシやアブラムシの予防には、株元にまく浸透移行性の粒剤が便利です。使用量と対象の植物は、ラベルの表示を確認しましょう。
・オルトランDX粒剤(Amazon)

よくある質問(FAQ)

Q. 葉がポロポロ落ちます。

A. 新玉つづりはもともと葉がとれやすい植物です。落ちた葉は葉ざしにして増やしましょう。極端に落ちる場合は、水の与えすぎや根腐れも疑ってください。

Q. 玉つづりとどう見分ける?

A. 葉が短く丸い(米粒形)なら新玉つづり、長めで先がとがる(バナナ形)なら玉つづりです。

Q. 新玉つづりを増やすのに適した時期は?

A. 生育期の3〜5月と9〜10月が適期です。梅雨から夏の休眠期と、寒い冬は避けましょう。

Q. 葉ざしは、どのくらいで根が出ますか?

A. 切り口を1〜3日ほど乾かしてから用土の上に置くと、3〜4週間ほどで根と小さな芽が出てくるのが目安です。気温が低い時期は、もう少し時間がかかります。

Q. 葉ざしとさし芽、どちらがおすすめ?

A. 伸びすぎた茎があるなら、切り戻しをかねてさし芽にするのがおすすめです。自然にとれた葉は、捨てずに葉ざしにすれば並べておくだけで増やせます。

Q. ペットがいても大丈夫?

A. ペットに安全な植物とされています。ただし、葉がとれやすいので、ペットが触れにくい場所に置くと株の姿を保てます。

まとめ

新玉つづり
新玉つづり
  • 新玉つづりは Sedum burrito。玉つづり(S. morganianum)より葉が短く丸い
  • 茎は最大約90cmまで垂れ下がり、ハンギングに向く
  • 春秋は日当たり、夏は雨を避けて半日陰、霜に当てない
  • 水は土が完全に乾いてからたっぷり
  • 葉がとれやすいが、葉ざし・さし芽で簡単に増やせる

ほかのセダムは、銘月や春萌の記事もあわせてご覧ください。

参考文献

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